歴史的に多くの中国人は北米やオーストラリアなどに移住してきたが、コロナ禍後、これまでとは違った新たな国への移民ラッシュが始まっていると米ブルームバーグ通信が2024年3月2日伝えた。それを裏付けるように、米投資情報サイト「インサイダー・モンキー.Insider monkey」はこのほど、世界で最も在留中国人の多い国トップ16を調べた。
1位 タイ=約930万人 :タイは中国人の流入が顕著で、不動産や経済活動に大きな影響を与えている。タイの人気の理由は、ビジネスチャンスや文化的親和性、投資の可能性などが挙げられる。中国人の流入ラッシュにより、不動産ブームが起き、手頃な価格の住宅が爆買いされることへの懸念が深刻化している。マンション購入者の10.81%が外国人で、そのほとんどは中国人が占める。バンコク中心部のフワイクワーン区の不動産価格は、在留中国人が高額で購入するため上昇している。タイの人口は22年統計で6600万人。すでに7人に1人が中国人となっている。写真右:バンコク、タイ
2位 マレーシア=688万4800人 :経済機会や教育、マレーシア政府が進める「マレーシア第2の故郷(MM2H)」プログラムという長期滞在ビザなどの魅力で、移住先にマレーシアを選ぶ中国人が増えている。同ビザの30.5%を中国富裕層が保有している。また、マレーシアは中国系の人口(22.8%)が多く、中国人不動産投資家にとって重要な国。両国間では時折緊張が生じるにもかかわらず、マレーシアの華人コミュニティは経済界を支配し、株式所有率は1969年の22.8%から1990年の45.5%に倍増。現在もマレーシアの最富裕層の多くは華人系だ。
3位 米国=502万5817人 :米国は500万人を超える大規模な在留中国人の人口を抱え、移民全体の5%を占め、その数はカリフォルニア州やニューヨーク州などに集中している。彼らは教育と仕事を求めて渡米し、多くの場合、就労ビザや投資家ビザを取得している。一方、中国在住の外国人駐在員のうち約16%は米国人で、逆に米国に在留する外国人駐在員のうち、28%が中国人だ。米国は中国人投資家にとって主要投資先。18年には投資家グリーンカード(永住)のほぼ半分が中国人に発行された。
写真:サンフランシスコ 過去ブログ:2024年2月米国への中国人密入国者激増:
、、、4位~16位は次の通り: 4位 インドネシア=283万2510人 、5位 カナダ=179万9195人 、6位 ミャンマー=172万5794人、 7位 オーストラリア=139万639人、 8位 フィリピン=127万3125人、 9位 韓国=107万566人、 10位 日本=92万2000人、 11位 ベトナム=74万9466人、 12位 フランス=約60万人、 13位 英国=48万8847人 、14位 シンガポール=45万1481人 、15位 ブラジル=約25万人、 16位 ニュージーランド=24万7770人 参照記事 参照記事 参照記事 16 Countries with Most Chinese Expats

2位 マレーシア=688万4800人 :経済機会や教育、マレーシア政府が進める「マレーシア第2の故郷(MM2H)」プログラムという長期滞在ビザなどの魅力で、移住先にマレーシアを選ぶ中国人が増えている。同ビザの30.5%を中国富裕層が保有している。また、マレーシアは中国系の人口(22.8%)が多く、中国人不動産投資家にとって重要な国。両国間では時折緊張が生じるにもかかわらず、マレーシアの華人コミュニティは経済界を支配し、株式所有率は1969年の22.8%から1990年の45.5%に倍増。現在もマレーシアの最富裕層の多くは華人系だ。

