
記者から、2024年はウクライナの運命にとって決定的な年になると思うか、との問いに対して、カッラス氏は、「戦争は続いている。私たちは、設置された様々な罠にはまってはいけない。戦争に迅速に勝てると思うことは誤りだ。ロシアは戦争の長期化に向けて準備している。戦争は、ロシアが勝てないと理解するまで続いていく」と答えた。また同氏は、「平和について交渉できる」との考えもまた罠の1つだと指摘し、「私たちが領土の奪取に合意したら、ロシアのニーズは満たされるだろう。そして、その後すぐに全てが平和的になるということはない」と発言した。
そして同氏は、「さらにロシアを刺激すること」を怖れる罠もあると述べた。その際同氏は、「恐怖の罠も存在する。ロシアはそれを利用している。私たちが、私たちの行動がロシアをさらに刺激するだけだと言うならば、4つ目の罠は、私たち自身の中にある。全てはその逆だ。ロシアを(勝利に)駆り立てるのは(我々の)弱さであって、強さが刺激するのではない」と指摘した。
同氏はまた、同戦争で決定的な問題は十分な弾薬があるかどうかだとし、「だからこそ、私たちは、100万弾の弾薬供与を決めたのだ。『ラムシュタイン』フォーマットの連合(ドイツ、フランスを軸とするウクライナの防空強化を目指す国家連合):写真右、には、ロシアより13倍多い予算がある。私たちの方が強いのだが、私たちは、ウクライナの自衛を支援せねばならず、同国が必要とする物をあげねばならない。私たちはウクライナの勝利を信じねばならないのであり、ロシアが何らかの形で勝つことを信じてはならない。ロシアは、私たちがウクライナが勝たないと思い、同国を支援するのを止めることを望んでいるのだ」と強調した
。、、、、ロシアと接し、境界に川も何も阻むものが無く、ロシアが勝利すれば、最初に地上から侵略されるだろうと言われるエストニア。首相の発言は非常に現実的で明快だ。多くのロシアの脅威に危惧する周辺国への答えにもなるだろう。
「恐怖の罠も存在する。ロシアはそれを利用している。私たちが、私たちの行動がロシアをさらに刺激するだけだと言うならば、4つ目の罠は、私たち自身の中にある。全てはその逆だ。ロシアを(勝利に)駆り立てるのは(我々の)弱さであって、強さが刺激するのではない」と言うのは日本の対外政策にも通じることだ。左翼の様な、被害妄想からの対外政策ではだめなのだ。それこそが、相手の思う壺なのだから、、、。常に、無礼な相手との妥協点ばかりを模索する外交は正しいのか?
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