e19045822023年11月25日:ウクライナのシルスキー大将は再三「バフムートBakhumut方面の敵が防御から積極的な作戦に移行した」と主張、11月24日までに登場した視覚的証拠も「ロシア軍が失ったポジションを取り戻そうとしている」と裏付けており、ウクライナ軍は北と南で奪還した土地を失い始めている。
FireShot Webpage Screenshot #625 - 'バフムートのアウディーイウカAvdiivka軍政当局のバラバシュ長官は24日「残念ながらアウディーイウカの状況はマリンカMarinkaに近づいている」と述べた。マリンカと呼ばれていた拠点は建物が完全に破壊されてしまったため「存在しない町」と呼ばれており、ロシア軍の激しい砲撃や空爆で「アウディーイウカの破壊が進んでいる」という意味だ。この発言を受けてウクライナメディアは「アウディーイウカはバフムートよりも状況が悪い」と報じている。日本語付映像解説   映像:ウクライナ無人機攻撃 ウクライナのクラスター弾DPICM(子爆弾が拡散し広い範囲を殲滅する)での攻撃 
FireShot Webpage Screenshot #626 - 'ドニエプル川の戦い、左岸CNNはドニエプル川Dnipro River の戦いについて「対岸に橋頭堡を築いてロシア軍を押し返せばヘルソン市Khersonに向けられる大砲を遠ざけることが出来るかもしれない」「論理的には左岸への進出がクリミアに向かう起点になるかもしれない」と報じている。
ヘルソン方面のウクライナ軍は6月にドニエプル川左岸のダチ(アントノフスキー橋の沿いの集落)に上陸、10月にも上陸してピシュチャニフカの北西地点に陣地を構築、さらにクリンキーKrynkyにも上陸して集落の一部を占拠することに成功し、現在もウクライナ軍は左岸に確保した橋頭堡を維持している。現時点では、ウクライナ人は数台の軽車両を伴って川を渡る小グループの歩兵の安全を確保することができる。しかし、この地域はまだ戦車や重砲の部隊を派遣できるほど安全ではないと11月24日の記事で述べられている。
FireShot Webpage Screenshot #627 - 'Carte-Kherson-Fドニエプル川の戦いに参加している兵士(ドローン操縦者)はCNNの取材に「敵は24時間休みなく砲撃してくる。作戦地域に入ればロケット弾や砲弾がいつ飛んできて命を失うか分からない。この状況に慣れても決して気持ちいものではない」「我々の部隊は対岸の戦力増強のため努力している」「ウクライナ軍は武器、弾薬、食料、燃料を対岸の部隊に輸送するルートを確立した」「敵の激しい抵抗はそれだけ多くの問題を敵にもたらしている証だ」と述べた。参照記事 CNN英文記事と映像 英文記事 

2023年11月26日:ウクライナ侵攻を続けるロシア国防省は11月26日の戦況説明で、過去24時間にウクライナ軍の戦闘機計3機を撃墜したほか、ウクライナ東部と南部で無人機53機を撃墜したと発表した。欧米が供与を約束しているF16戦闘機が実戦配備に至っていないウクライナの防空体制の弱さが改めて示された形。

89fbc294 ロシア軍は、一方的に併合を宣言した南部ヘルソン州のウクライナ側支配地域であるドニエプル川 Dnipro西岸上空でスホイ27戦闘機Su-27を2機、東部ドニエプロペトロフスク州の上空でミグ29戦闘機1機を、対空ミサイルで撃墜したという。ウクライナ軍は同川西岸から、ロシアが実効支配しクリミア半島に連なる東岸に進軍する構えを強めている。参照記事 
11月26日日曜日、ウクライナ軍とロシア軍の間で計46回の衝突が発生し、アヴディーウカAVdiivka戦線ではウクライナ軍が最多のロシア軍の攻撃(24回)を撃退した。また、クピアンスクKupiansk戦線で6回、バフムートBakhmut戦線で7回、マリンカMarinka戦線で4回のロシア軍の攻撃を撃退した。英文記事 
Kaliningradf1d76dc-new-project---2023-11-26t132845.441英国国防情報局は11月26日付のTwitterで、ロシアが対ウクライナ戦争で失われた戦略的防空資産の代替として、11月にロシアの飛び地カリーニングラード州Kaliningrad Oblastから戦略的防空資産をウクライナの戦線に移転したことを示唆したと、 ヨーロッパのプラウダ紙が報じた。英文記事 
FireShot Webpage Screenshot #1148 - 'モスクワ2023年11月27日ロシアの国防省は26日、首都周辺のモスクワ州や隣接するトゥーラ州、カルーガ州、スモレンスク州と、ウクライナと国境を接する西部ブリャンスク州に、ウクライナの無人機が合わせて24機飛来し、いずれも撃墜したと発表した。最近のモスクワ周辺への無人機攻撃の中では異例の規模となる。ロシア軍が25日、ウクライナの首都キーウを中心にウクライナ全土で実施した過去最大規模とされる無人機攻撃への報復とみられる。映像ニュース記事より 27日付け日本語戦況映像 



nappi11 at 00:00│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2023年11月26日 07:28
ポーランド、チェコ、ドイツに避難しているウの女性を対象に世論調査を行ったと。
52%の回答者が、5年後にはウは高成長する欧州的な国、あるいは安全な国へと発展、復興していることを信じている、と回答したと。残念だが桁が違う。
43%の人は悲観的と。

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