

また、イランとハマスは、イスラエルとアラブ諸国の盟主サウジアラビアの歴史的な和平合意の機運が高まっていることに強く反発していた。結局、ハマスとイスラエルとの戦闘激化により、アラブ諸国で反イスラエル世論が強まっているのを受け、サウジアラビアは、バイデン米政権の仲介で進めていたイスラエルとの国交正常化協議を凍結したと
ロイター通信などが2023年11月14日までに伝えた。結果的に、ハマスがサウジ・イスラエルの国交正常化にくさびを打ち、自分たちの存在を国際的に際立たせるという目的のひとつを達成した事になる。
イスラエル人を多く人質にしたのは、イスラエルの刑務所に収容されているパレスチナ人約4500人の一部解放を求め、イスラエルに圧力をかけるのが目的である可能性が高い。一般のパレスチナ国民にとって、同胞の解放は極めて感情に訴える問題で、成功すれば、ハマスの政治的地位の向上になる。
この前例のない急襲は、1973年にエジプトとシリアがイスラエルに奇襲攻撃を仕掛けた日、つまり第4次中東戦争が始まった日の50周年にあたる、その翌日に始まった。ハマス幹部はこの日の重要性も認識していただろう。現地時間の10月7日午前6時半ごろ、ハマスのロケット弾が飛び始め、各地でフェンスが破られハマスが越境した。攻撃開始から数時間後、7日の正午になる前に、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「これは戦争だ」と宣言した。参考:イスラエルへの急襲、不可能と思われたが……ハマスはどうやって:過去ブログ:10月イスラム組織ハマスがイスラエル領内に大規模攻撃:
ハマスの声明が無いので、なぜ過去に無い程大胆で残虐な急襲をハマスがしたかは憶測でしかないが、はっきりしているのは、なぜイスラエルが未然に防げなかったかだ。BBCのフランク・ガードナー安全保障担当編集委員は、今回の攻撃を許したことは、イスラエル当局にとっての重大な失態だとみている。映像:イスラエル兵の市街戦
冷酷さや暗殺で有名なイスラエル国内保安機関のシンベト: Shin Bet、対外スパイ機関のモサド:Mossad、そしてイスラエル国防軍のすべての能力をもってしても、この事態を事前に察知できなかったこと、あるいは警告を受けていても行動に移さなかったことは、率直に言って驚きだとガードナー記者は言う。イスラエルは、中東で最もネットワークが広く、資金力が豊富とされる諜報機関を抱え、情報提供者や工作員は、パレスチナ武装集団やレバノン、シリアなどの内部にもいると言われているからだ。参照記事 参照記事 英語記事 What is happening in Israel, and why now? 過去ブログ:2023年11月空爆で人質解放が出来ないとハマス政治部No,2が語る、と戦況:10月中東戦争の変遷 5度の戦争 百年の確執とハマス 保存記事:10月パレスチナ軍事衝突回避不可能?とイランの動向:10月イスラム組織ハマスがイスラエル領内に大規模攻撃:
、、、ハマスの指導部や戦闘員の多くがイスラエル軍の制圧した北部を抜け出し、住民が避難する南部にすでに逃走している疑いが濃厚になってきたとされる。イスラエル軍が11月15日にガザ北部の病院に突入した時には、抵抗はなく、銃撃戦も起きなかった。勢力4万人ともいわれたハマス戦闘員の姿はなかった。現地からの情報によると、イスラエル軍はハンユニスkhan Younis周辺で空からビラを撒き、住民に避難を呼び掛けているとされ、南部への進撃が近いとの観測を呼んでいる。参照記事 映像:イスラエルの空爆: 日本時間24日午後2時から4日間、休戦合意が実行される。実戦は一時止んでも、熾烈な情報戦と暗殺部隊の暗躍はガザ全土で繰り広げられるだろう。
一方、今に至る経緯を探っても、紛争が終わっても、今後の根本的解決にはならない現実がある。ガザ地区には多くの民間人、住民が暮らし、その数は200万人を超えて、世界でもまれな高人口密度で、すでに上下水などあらゆるインフラが間に合っていない。限界はもうすでに数年前から超えていると言われ、これらが、占領支配するイスラエルを憎む原因とも言われる。
更に、去年(2022年)の段階で、ガザ地区の失業率は47パーセントに達し、若者だけに限れば、失業率は64パーセントとも言われ、貧困ライン以下で生活をする人口はガザ地区住民の65パーセントであるとされる。また、ガザの住民には、かなりの多くのパレスチナ難民、難民家庭が含まれ、この難民家庭に絞って言えば、ガザでの貧困率は80パーセントを超え、ガザ地区の住民のうち人道支援に頼っている人の割合では、住民の80パーセントが何らかの人道支援に頼って生活をしている。全体としても、食料支援、医療的な支援など、支援がなければ生活が成り立たない人たちが80パーセントもいる。これがガザ地区の過酷な現実で、ガザ地区にパレスチナ人が住み続けるのは、破壊により更に不可能になりつつある。米国は、ハマスを排除し、西岸地区のパレスチナ暫定政府に統合管理させようとしているが、イスラエルはこれに同意していない。参考:なぜイスラエルと衝突?ハマスって?:映像:イスラエル軍が映像で主張「病院地下に司令室」戦闘続くガザ 休止はいつ?(2023年11月23日):過去ブログ:2023年11月空爆で人質解放が出来ないとハマス政治部No,2が語る、と戦況:10月中東戦争の変遷 5度の戦争 百年の確執とハマス 保存記事:10月パレスチナ軍事衝突回避不可能?とイランの動向:
2023年11月25日;4日間の戦闘の一時休止期間が24日午前7時(日本時間同午後2時)に始まり、現地24日、ハマスがイスラエル人など人質24人を解放。イスラエルは刑務所に拘束されていたパレスチナ人39人を釈放した。中東の映像 日本語付映像
2023年11月26日:イスラム組織ハマス(Hamas)は25日、イスラエルから拉致していた人質17人を解放した。人質解放は2日連続。解放されたのはイスラエル人13人とタイ人4人。 参照記事
コメント
皇太子はどう転ぶか分からない存在だった。しかし、今回の件では結構まともな(?)発言をしている。アメリカにとってはマイナス要因。チンドン失敗。
ハマスの親分はカタールにいるとか。ユダヤ過激派カルトなら、カタールの町一つくらい吹き飛ばしかねない。人質解放でカタールが走り回っているのも癪に障っているだろうし。
ところがどっこい、カルト政権はガザへの燃料、水を直ぐ止めた。さすがカルト。人間じゃ無い。オカルト。
本当だろうか。アメリカの宣伝。ボルトン、ヘークション。
オランダ下院選挙で、(連立)与党の自由民主国民党が極右政党に負けた。この国民党は、選挙の3ヶ月前に党首が替わっていた。新党首は父がクルド人、母がトルコ人で、80年のトルコのクーデターで脱出した難民出身と。トルコ国籍も持っている。と言っても、新党首は不法移民一掃、難民規制強化が主張の一つと。場合によっては連立の首相になるかも。
ヨーロッパの政治屋には不思議な人が多い・・・日米も負けていないが。
でも、カルト狂信者はウ辺りに戻るでしょう。ただいまー、アカンかったわ。
Amnestyによると、10月7日以降、イスラエル軍に拘束されているパレスチナ人は数千人と。西岸の人が多いのでしょう。
あり過ぎててんやわんやか。
アッバス派は汚職で忙しいということだが、国連でのスピーチを見るとシャキッとした若手もいる。パレスチナもガラガラポンが必要。
ユダヤは一生懸命働いた。荒れ地を開墾し、都市部では商業が活発になり出した。すると、職を求めて多くの周辺のアラブがパレスチナにやって来る様になった。ここら辺までは共生とも言える状態だったかも。30年代後半、ヒトラーが暴れ出し、大量のユダヤがやって来ると摩擦が大きくなり出し、爆発した・・・新参者のアラブも含めて大量のパレスチナ難民が発生し出す。第2次大戦までに50万人程度のユダヤが来たとか(見た目はほぼ白人だろう)。昔からいたユダヤ(見た目はパレスチナ人と同じだろう)が数万人とか。