


こうした働きは、年をとると気になる記憶力や認知機能の低下を防ぐうえで大切なものだ。ならばわさび成分にもまた、脳の若さを守る力があるのではないだろうか?
東北大学スマート・エイジング・カレッジの野内 類(のうち るい)准教授(筆者:元記事には野中類とあるが、誤記と思われる)をはじめとする研究チームは、それを確かめるために、12週間にわたる実験を行った。認知テストを行なってみたところ、わさびカプセルを摂取したグループは、「エピソード記憶」(自分で体験したことの記憶)と「ワーキングメモリー」(一時的に保持される記憶)に関する記憶力が高くなっていることが確認された。、、、わさび成分が記憶力を高めてくれる仕組みまではわかっていないが、脳に与える分子レベルでの作用については、現在研究が進められているところだ。
それでも、6-MSITCなどのわさび成分に、高齢者の記憶力を改善する力があるのは確かであるようだ。ただしどんな食品でも大量摂取は逆に害となる。実際にどれだけの量をどれくらいの期間摂取すればいいのかはわかっていないので、研究の続報を待ちつつ、バランスの良い食事を心がけよう。参照記事 より抜粋 参考:「わさびスルフィニル®」とは:わさびおよび加工わさび製品中の6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート含量:健康素材「ワサビスルフィニル(R)」: