2023年10月15日:イスラエル軍は現地14日、ガザ地区北部の住民に対し南部に避難するよう通告する一方で、ガザ各地に空爆を続けていて、ハマス(Hamas)もイスラエルに向けたロケット弾による攻撃を繰り返している。イスラエル軍は14日、日本時間15日未明、「軍は現在、陸、海、空からの連携した攻撃を含む幅広い軍事作戦を実行する準備を進めている。兵士たちは地上作戦に重点を置き、次の段階の作戦を実行する態勢を強化している」とSNSに投稿し、近く大規模な地上侵攻に踏み切るという見方が強まり、住民の犠牲がさらに増えることが懸念されている。イスラエル軍はガザ地区北部の住民に対し24時間以内に南部に退避するよう国連に通告し、日本時間の14日午前6時に期限を迎えたが、国連などは短時間で100万人以上をガザ地区南部へ移動させることは不可能だと批判していた。
アメリカ・ホワイトハウスは14日、バイデン(Joe Biden)大統領がイスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と、反ユダヤで有名なパレスチナ暫定自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長とそれぞれ電話で会談したと発表し、イスラム組織ハマスを非難し、ハマスはパレスチナ市民の尊厳や自決権のために戦っていないと強調した。EUの執行機関、ヨーロッパ委員会は14日、ガザ地区への人道支援を7500万ユーロ余り、110億円余りとこれまでの3倍に拡大すると発表した。イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの衝突ではこれまでにガザ地区で2215人、イスラエル側で少なくとも1300人が死亡し、双方の死者は3500人を超えている。
ハマスの最高幹部のイスマイル・ハニーヤ(ハニヤ)( Hamas leader Ismail Haniyeh)氏:右 は14日、公表された演説で「侵略者の暴力に立ちはだかるガザの住民を称賛したい。
どんな暴力を加えられてもパレスチナ人は土地を出ることはない。決してガザからエジプトに出ることはない」と述べた。さらにハニーヤ氏は今回の攻撃の目的について「奪われた土地、捕らわれている仲間を取り戻すためだ。私たちはパレスチナ国家を樹立させるまで戦い続ける。そしてそれはもう目前だ」と主張し、徹底抗戦の構えを示した。最近ではカタールで豪華な生活をしているとされ、イスラエル外務省は「ハニヤ氏の個人資産は数十億ドルに達する」と主張した。米国はハマスとハニヤ氏の資金源を探し制裁するための措置に着手した。地図は、イスラエル軍が退避勧告を出したガザ地区北部 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 過去ブログ:2023年10月警戒されるヒズボラの出方と、その正体 地上侵攻は?:参考:習主席、パレスチナの国連加盟を支持:
、、、エジプトは、パレスチナ人の密入国を嫌っており。過去2021年9月にはエジプトへの秘密のトンネルに毒ガスを入れ、パレスチナ人3人が死亡した事がある。当時エジプトはトンネルが、テロリストの侵入、武器、弾薬、商品、麻薬や車両の密輸を含むエジプトの国家安全保障を脅かすために使用されたと述べた。参照記事 中国はイランと緊密な関係にあり、今年イランとサウジアラビアの外交関係正常化を仲介した事で、中東諸国を訪問中のブリンケン米国務長官は、サウジアラビアの首都リヤドで中国の王毅外相と1時間ほど電話で会談し、イスラエルに対する他国や組織による攻撃を防ぎ、イスラム組織ハマスとの戦争が拡大しないよう、中国に中東での影響力を行使するよう促した。参照記事
ハマス支援のイランのアブドラヒアン(Hossein Amir-Abdollahian)外相;左黄色円内 は10月14日、レバノンのベイルートで、ハマスおよび過激派組織「イスラム聖戦」の幹部と会談し、ガザの情勢を協議した 。発表文で明らかにされた。同外相はこれより先、ヒズボラの指導者とも会談。
同外相は13日、シリアのアサド大統領Syrian President Bashar al-Assad ともダマスカスで面談している。イランは一貫して「抵抗はパレスチナ国家の譲ることのできない権利である。 "Resistance is the inalienable right of the Palestinian nation."」という主張で、今回のイスラエル攻撃への関与を否定する一方、ハマスに対する(中東)地域全体の支持を集めようと動いている。英文記事 英文記事
中東諸国を訪問中のブリンケン米国務長官は、サウジアラビアの首都リヤドで中国の王毅(ワン・イー Wáng Yì )外
相と1時間ほど電話で会談し、イスラエルに対する他国や組織による攻撃を防ぎ、イスラム組織ハマスとの戦争が拡大しないよう、中国に中東での影響力を行使するよう促しとあるが、損得でしか動かない中国が、イランを支援こそすれ、人道的配慮で火中の栗を拾うとは思えない。左図は、シーア派国家群とイスラエル。世界大戦の秒読みに入ったか? 参照記事:過去ブログ:2023年10月イスラエルの宿敵シーア派イランが動いた その狙いは?:
、、、いったい、これから何が起きるのか?ハマスの奇襲を仕掛けて以降、イスラエル軍はハマスが実効支配するガザへ向かって激しい報復爆撃を続けている。イスラエル側では少なくとも1300人が死亡した。イスラエル軍はガザに報復攻撃を実施しており、ガザ地区の死者は1900人以上に上っている。イスラエルは、境界付近に機甲部隊を集結している。
イスラエル軍は14日に声明を発表し、地上での作戦を拡大する準備を進めていると明らかにした。声明によると、イスラエル国防軍(IDF)は数十万人の予備役の力を借りて「広範囲の攻撃を行う準備をしている」。IDFは「空、海、陸」の部隊を含む攻撃を計画しているとしている。実施の時期は明らかにしていないが、日本時間15日6時の報道で、現地午後1時まで攻撃をしないとあるので、日本時間15日午後7時(時差6時間)以降にイスラエルの攻撃が始まるのか? 参照記事:参照記事:映像記事:
イスラム組織ハマス(Hamas)とイスラエルとの武力衝突をめぐり、中国の王毅(Wang Yi)外相は、ガザにおけるイスラエルの行動は「自衛の域を超えて」いるとし、「ガザ住民への集団懲罰をやめる」べきだとの考えを示した。サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン(Faisal bin Farhan)外相との電話会談の際の発言で、15日に内容が公開された。
、、、この発言だけを見れば、イスラエル非難に見えるが、ハマスが100人以上と言われる市民、兵士を、先に人質としてガザ地区へ引きずり込んだのは「自衛の域を超えていない」のか?侵略を行ったロシアが、「ロシアの自衛の為」と言うのと同じレトリックだ。
ただ、イスラエルは、一部トンネル破壊に、地下深度で爆発して高熱を発するバンカーバスター爆弾を使用している映像が在ったが、リスクの大きな地上侵攻に時間をかけて用意しているのも人質救出が目的と筆者は見ている。日本のコメンテーターは、トンネルへの攻撃は困難だろうと言うが、人質が確保できればイスラエルもトンネルに向け何をするか分からない。歴史上、地下室のパルチザンをナチスは水攻めにした。米軍は硫黄島、沖縄戦で、火炎放射器でガソリンを放出し、以前エジプトは毒ガスを使用した。そんな事が起きないことを願うしかない。参照記事
コメント
だから、ハマスを育てているのはイスラエルじゃないか、という様な話も出てくる。ハマスの最上部の親分達は国外で豪華な生活を送っているという話もあるが、本気ならなんとでもするはず。国民の気を逸らすのに便利な存在かな。
アメリカという立派な住処を確保しつつ、中東に居座る理由の一つでもあるのだろうな。混乱を作り出す。
ちなみに、アメリカはシリアのクルド地区に居座ったまま。イスラエルと同じ様な国もどきを造る目的かもしれない。
これを聞いた体制派の日本人学者が、“9.11直後から、世界中からの米への連帯が崩れていく過程と結果まで似ないで欲しいと思うものの、既に数倍速でそうなりつつあるのが現実かもしれず、無力さを感じざるを得ません。当事者と外部の認識ギャップは埋め難い”、と言っている。アハハー、上手いこと言うわ。
彼もユダヤ。アメリカのユダヤは、イスラエルより多いらしい。
エジプトの顔を立てた、200万人受け取ってね、だろうか・・・ちんどん屋が週末にイスラエルに行くと。叱咤激励か。200万人が出国するまで待て、か。西岸には未だ300万人近くいそうだが。

