

ロシア側は当初、この9月22日の攻撃で兵士1人が死亡し、大規模な火災が発生したと発表していた。これに対しウクライナ側は、黒海艦隊のビクトル・ソコロフ(Viktor Sokolov)司令官を含む将校34人が死亡したと主張。ロシア側は、ウクライナ側の発表を否定している。
ロシア国防省系テレビ局ズベズダは27日、ソコロフ氏が「(黒海艦隊は)司令部が定めた任務を遂行している」と話す撮影日不明の合同会議参加の映像:左、黄色円の中 を放送した。この司令官の死亡に関し、ウクライナ側の主張から数時間後にロシアのテレビに出演し、虚偽であることが判明したとのトルコメディアの報道もある。 参照記事 英文記事 映像:
、、、戦争を仕掛けた側が、相手の領土内の、それも相手の射程距離圏内within firing rangeで作戦会議を行うという愚かさに世界は驚いた。9月上旬から、ウクライナ軍はクリミア半島付近の海上、陸上の監視機器、対空兵器破壊を行っていた。つまり制空権も脆弱な中、敵地で集合した司令官らの方が愚かだろう。22日に使われた長距離巡航ミサイル「ストームシャドー(Storm Shadow)」の射程は250キロ・メートル超と言われている。
今後米国がウクライナへの支給を検討しているATACMSとして知られる陸軍戦術ミサイルシステムは、ウクライナに約180マイル(300キロメートル)もの遠方からロシアの目標を攻撃する能力を与える可能性がある。映像:ATACMS: Why Ukraine Wants This U.S. Missile So Badly(ウクライナがこのミサイルを望む訳)
現在ロシアは、イラン製無人機や砲撃でウクライナ南部ヘルソン州、ザポリージャ州への攻撃を活発化させ、市民の犠牲者が相次いでいる。 英文記事 過去ブログ:2023年9月22日のロシア黒海艦隊司令部攻撃で34人の将校死亡?:9月ロシアの事実認識は、勝手な願望、妄想を述べるだけ:9月セバストポリの黒海艦隊司令部が攻撃される:9月クリミア半島をウクライナがミサイルとUSVで攻撃:5月ウクライナ軍 長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」使用: