南シナ海では長年、フィリピンと中国が領有権を争ってきた。スカボロー礁はフィリピン北部ルソン島の西方沖約200キロに位置し、豊かな漁場として知られる。フィリピン当局は24日、中国海警局の船3隻と海上民兵の船1隻が全長300メートルの障害物を設置したと発表していた。沿岸警備隊は25日の声明で、障害物が航行に危険を及ぼし、国際法に違反し、フィリピンの主権を侵害したと非難した。中国側は25日、スカボロー礁での主権を改めて主張した。左図の、赤い十段線が最近中国が一方的に主張する領有権ラインで、オレンジ色のラインが、フィリピン主張の領有権ライン。
フィリピンの沿岸警備隊は先週、中国の海上民兵が南シナ海のパラワン島Palawan island付近でサンゴ礁を破壊したとの主張を展開した。中国外務省は「根拠のないうそ」としてこれを否定していた。参照記事 英文記事 過去ブログ:2023年2月フィリピン、中国による海洋での嫌がらせに対する対応を強化:2017年5月フィリピンの2面外交に習近平体制は? : 、、、今更、誰が嘘つきかは、言うまでもない。過去ブログ:2023年9月言う事としている事が噛み合わない中国に信頼は無い:1月中国に、領海問題で嘆き吼えるしかないフィリピンの状況 2011年4月フィリピンが日本、米国にSOS。南沙(なんさ)諸島問題:
、、、同じく南シナ海で領有権で中国と対立するベトナムは、これまでの親中路線を見直し、米国との関係強化に向かっている。ベトナム主張の領有ラインは青いライン 南シナ海では、インドネシアが積極的対中政策に出て周辺国を取りまとめているが、この国の対中露政策には不可解な部分も見え、どこまで本気なのか、信用できない国である。 参考:ベトナムが米国との外交関係を最高ランクに 対中にらみ接近:参考:2015年10月15日WSJウォールストリート・ジャーナル記事 中国の南沙領有権主張、その根拠は>>其の歴史的根拠は全くないのだ。 写真右下は、インドでのG20参加後の2023年9月、ベトナムを訪問し歓迎されるバイデン大統領 過去ブログ:2023年2月ベトナム、インドネシアが南シナ海で反中資源開発協力で合意 :南シナ海で中国がベトナム漁船を相次ぎ攻撃:追記:中国の灯台建設で南シナ海で米中に緊張>27日12海里に:2014年10月南シナ海の紛争地に軍事滑走路完成 中国 5月中国船の体当たりでベトナム船沈没 南シナ海 パラセル(西沙)諸島海域で中国がベトナム船に実力行使 2013年3月中国海軍 西沙諸島でベトナム漁船に発砲 ベトナム 2012年10月国際協約無視の中国にベトナム反発 ベトナム 2012年8月ベトナムへの中国海軍最悪の蛮行と領有権、竹島、千島問題:8月領土問題に明確な戦略を:8月世界の海軍史上最悪の中国海軍の蛮行 ベトナム 1988年の西沙諸島の惨劇YOUTUBE(尖閣もこうなる!100ミリ砲でベトナム領を無理やり奪い取った中国!):
、、、、、習近平とすれば、大きな国内問題を山ほど抱え、近くの小国が何か不満など言っても聞いていられないと言う想いなのだろう。ロシアもそうだが、大国主義:great-power chauvinismからくる、放漫さの表れだろう。
ショービニズム:chauvinismとは、極端で排外的な愛国主義を意味する。今になって移民を嫌う米国にも、この片りんが見て取れるが、民主主義が機能していれば極端な行為には出て来ない。しかし、専制国家の場合、そこの独裁者の想い一つで、突然国が思いもよらない行動に走る。事実プーチンロシアは、直前まで侵略を、武力行使を国民に隠し、行使後も事実を隠すのに躍起だ。最近の中露から、世界はもっと注意深くなるべきで、彼らも平和外交をするだろうと、過度な期待はするべきでは無い。最近のドイツの中露に対する、親中から反中、親露から反露への変質が、それを物語っている。日本も、ポーズとして中国へ平和外交を呼びかけるのは良いとしても、本気でそれを望んでも、火傷(やけど)するだけだろうと筆者は思っている。染みついた国の体質や国民性は、そう簡単には変わるものでは無い。しかし嘘つきに、間違いは間違いとして主張すべきだ。韓国へもしかり、日韓議員連盟など、有権者への、外交の仕事もしているとのお茶飲み会に過ぎず、時間と経費の無駄遣いだ。 過去ブログ:2023年9月ドイツが中国ファーウェイ5G使用禁止の方針:2030年までに空母5隻体制の中国軍拡が招く国際不信と孤立:2010年11月どこが 日中平和だ!中国海軍増強
: 参考:排外主義