
2023年9月9~10日にニューデリーで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に先立ち、米、印首脳が直接会談を行った。バイデン氏がインドの首都に到着した直後の2023年9月8日金曜日の共同声明で、米国とイン
ドは、オーストラリアと日本も含むクアッド同盟(日米豪印による政治,経済同盟)のメンバーas members of the Quad allianceとして「自由で開かれ、包括的で強靱なインド太平洋(「インド太平洋経済枠組み・IPEF:Indo-Pacific Economic
Framework)」)」への支持を再確認した。
習氏とプーチン氏は欠席し、中国は
李強(リーチャン)
首相、ロシアはセルゲイ・ラブロフ外相が代理で出席する。この会談は、中国の影響力増大に直面して同盟強化を目指す両国の推進の一環としてインド指導者がホワイトハウスを公式訪問した2023年6月以来、バイデン氏とモディ氏US President Joe Biden and Indian Prime Minister Narendra Modiの2度目の直接会談となる。
「アメリカとインドの関係に関して言えば、今はまさに黄金時代のようなものだと多くの人が言っています。状況がこれほど良くなったことはほとんどない」とアルジャジーラのカトリーナ・ユー氏はバイデン・モディ会談に先立ち9月8日金曜日、ニューデリーから報告した。「間違いなく、両国を結びつけているのは、地域における中国の影響力の増大に対する共通の懸念をめぐる両国の絆だ」と彼女は述べた。ユー氏は、米国は中国に対する「対抗勢力の可能性」としてインドを後押ししたいと考えていると述べ、米国は中国を世界最大の競争相手と見ており、両国の関係は近年、多くの問題で試されていると述べた。
モディ首相は、「インドをグローバル・サウスの代替リーダーとして投影したいと考えている。この称号はおそらく中国政府が現在保持しているものである」とユー氏は付け加えた。参照記事
、、インドはロシア産原油を通年の6倍ほど輸入し、中国も輸入を拡大しつつ、ロシアへの武器輸出にかかわっている疑惑が在る。また最近中国は、一方的な十段線が書き込まれた領土、領海地図を公表して「自由で開かれたインド太平洋」構想へ水を差している。米国が、この構想を中露への経済制裁、中国包囲に利用する事への反発であろう。国際法を無視し続ける中露に、今回G20がどう出るのか注目すべき会議で、ウクライナ侵略を巡る議論がまとまり、首脳宣言が出せるかが焦点になるが、ロシアへの配慮を気にするインドが議長国では期待できない。過去ブログ:2023年9月言う事としている事が噛み合わない中国に信頼は無い:
共同声明では、戦闘機用のジェットエンジン共同生産に向けた手続きの進展や、日米豪印の枠組み「クアッドQuad」の重要性を明記した。半導体の
2023年9月10日:サミットの参加者らは10日の最終日を待たずに首脳宣言を採択し、インドのモディ首相が発表したが、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、あらゆる国家は領土獲得のための武力行使を控えなければならないなどとするにとどまり、ロシアを名指しして非難する文言は盛り込まれず、「情勢に対する見方や評価は分かれた」としている。昨年のG20サミットでは、ウクライナでの戦争を非難する文言を盛り込んだ首脳宣言が採択された。ウクライナ外務省は「誇れる内容ではない」と批判した。
一方、首脳宣言は気候変動問題に関して、再生可能エネルギーを2030年までに3倍に増やす努力目標が掲げられる一方で、石炭火力については、「各国の状況」に応じて「段階的削減」に向けた努力を加速させるとの表現にとどめた。全体的に後退した内容だ。参照記事
2023年9月11日:バイデン大統領は、なぜG20諸国の最終宣言でロシアが侵略者として名指しされなかったのかについて、「これはグローバル・サウスGlobal South間のくさび問題ではありません。」と答え、「
これは出席していたロシアと、そして代表を務めていた中国との間のくさびの問題だ」と述べた。(筆者:a wedge issueがくさび問題と翻訳されるが、亀裂、意見の違いがあると解釈した方が分り易い。なぜか日本はGlobal Northに含まれる)「ところで、私のチーム、私のスタッフ(米国外交スタッフ)は今でも習主席の関係者や閣僚と会っている」とバイデン氏は付け加えた。同氏はまた、インドでの会合でG20首脳らはロシアによる残忍かつ違法なウクライナ戦争について話し合ったと述べ、「国連憲章の原則を守り、主権と領土保全を尊重する公正かつ永続的な平和の必要性については、会場内で十分な合意が得られた」と強調した。参照記事

