
ウクライナの首都キエフ Kyivは
2023年8月30日水曜早朝、春以来「最も強力な」ミサイルと無人機の集中砲火の標的となり、ロシアは黒海で最大50人の兵士を乗せたウクライナのボート4隻を破壊したと主張し、2人が死亡したと当局が発表した。
キエフ市軍事政権はテレグラムに、一夜にして20発以上のミサイルと無人機が「防空部隊によって破壊された」と書き、この空襲は春以来同市を襲った「最も強力な」ものだったと述べた。AFP記者は30日午前5時(日本時間午後2時)頃、キエフの中心部で少なくとも3回大きな爆発音を聞いた。キエフ市軍事管理局のセルギー・ポプコ長官は、落下する瓦礫により2人が死亡したとTelegramに書いた。
ロシア当局によると、ウクライナはエストニア国境 Estonian border 近くの空港から黒海のクリミア半島Crimea peninsulaまでの複数の地域を標的に、ロシアに対する夜間ドローン攻撃の新たな波を開始した。
29日夜(30日早朝)、ウクライナ国境から約800キロ(500マイル近く)離れ、EU加盟国のラトビアとエストニア Latvia and Estoniaの国境に近いプスコフの空港airport at Pskovへ無人機攻撃が確認されあり爆発音と火災が確認された。


RIAノーボスチ局は非常事態省の発表として、イリューシンIl-76大型輸送機Ilyushin Il-76 heavy transport planes(積載量40トン)2機が火災を起こしたと発表した。プスコフ地域は5月にもドローンの標的となっていた。露国営メディアのタス通信は「この攻撃で4機のIl-76が被害を受け2機が炎に包まれた」と報じている。
英文記事 参照記事
無人機が確認されたウクライナ国境に近いブリャンスク地方Bryansk region 、南部オリョール地方、モスクワ南西部と南東部のカルーガ地方とリャザン地方 southern Oryol region and Kaluga and Ryazan regionsの当局は、報告された無人機はすべて破壊または撃墜されたと発表した。
最初の報道によると、露防空部隊は「モスクワに向かっていた」無人機を破壊したと市市長はテレグラムに書き、死傷者や被害はなかったと付け加えたが、

タス通信は、航空交通機関の話として、モスクワのドモジェドヴォ空港とヴヌーコヴォ空港Moscow's Domodedovo and Vnukovo airports が「一時的に使用止め」になったと報じた。今夏以来、モスクワやその他のロシア地域は、ほぼ毎日ドローン攻撃の標的となっている。またウクライナは、半島の軍港セバストポリSevastopolでも水上無人機で攻撃を繰り返している。
英文記事 過去ブログ:2023年8月
ウクライナ無人機がロシア領内の大型爆撃機破壊:

2023年9月1日:ウクライナ国防省傘下情報総局のブダーノウ局長 Defence's intelligence directorate Kyrylo Budanovは、ロシア・プスコフのクレスティ航空基地:Kresty Air Base in Pskov への攻撃は、ロシア国内から発射された攻撃型無人機による

もので「私たちはロシア国内から活動している」と発言したが、その攻撃を行っているのが誰なのか、情報総局職員なのか、ウクライナの情報機関と繋がりのあるパルティザンなのか、についても発言しなかった。同氏は、攻撃により4機の輸送機Il76がダメージを受け「2機が破壊され、2機が深刻な損傷を受けた」と説明し、ロシアが、標的の大型輸送機を軍用トラックやロシア空挺軍の兵員の輸送に利用していたことから、攻撃はこれらの輸送機をあえて狙って行われたものだったと指摘した。
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