ウクライナ南部ヘルソン州の村で2023年8月13日、ロシアによる砲撃があり、生後22日の赤ちゃんとその兄(12)、両親ら7人が死亡した。ウクライナのイホル・クリメンコ内相Interior Minister Igor Klymenkoによると、砲弾はヘルソン州シロカ・バルカ村the village of Shyroka Balka in Kherson,にある一家の住む家を直撃したという。
このほか、同じ村の別の住民1人と、近隣のスタニスラウ村の2人が死亡した。クリメンコ内相は、「テロリストを止めなければならない。武力で止める必要がある」、「彼らはそれ以外、何も理解しない」と話した。今回の攻撃では13人が負傷したという。
ゼレンスキー大統領は毎日行っている演説を通して、シロカ・バルカへの「残虐な」攻撃を非難し、「5人が殺された。生後わずか22日の女の子と、12歳の兄もいた。母親のオレシアさんはまだ39歳だったが、殺された」。ゼレンスキー大統領によると、この日はヘルソン州だけで17件のロシアによる攻撃が報告され、別の地域でも攻撃があったという。ヘルソンは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が昨年、一方的に併合を宣言した4州のうちのひとつ。
ロシア国防省は12日、ロシアがウクライナから併合したクリミアと、ロシア本土を結ぶ主要交通路のケルチ大橋が、ウクライナのミサイル2発に攻撃されたと発表した。ウクライナはこの攻撃を認めていないが、ゼレンスキー大統領は先に、軍事的な供給ルートになっているケルチ大橋は正当な標的だと主張している。過去ブログ:2023年8月ウクライナ、8月12日の戦況:7月ロシア軍はウクライナのクリミア橋攻撃で報復攻撃実施:
ロシア政府はまた、黒海南西部ブルガリアの排他的経済水域Bulgaria’s exclusive economic zone (EEZ)を航行中の貨物船を停止させるために13日警告射撃を行ったと発表した。この貨物船は、ドナウ川沿いのウクライナのイズマイル港Ukrainian port of Izmail on the Danube riverに向かっていた。ロシアによると、トルコ企業のパラオ船籍のスクル・オカン号the Palau-flagged Sukru Okan が停船を拒否したため、哨戒艇ヴァシリー・バイコフthe corvette Vasily Bykovから自動小銃を発射し、その後、検査のために乗船したという。
もしこの主張が確認されれば、ロシアが国連が仲介したウクライナの穀物輸出協定から離脱した7月以降で、ウクライナ以外の商船に発砲したのは初めてとなる。写真では、乗り込んだ兵士が乗員に銃を向け、ロシア海軍のKa-29ヘリコプターが、甲板の貨物船乗員を威嚇している。 参照記事 英文記事 記事と映像 クリミア半島では、併合後も迫害されてきたクリミア・タタール人Crimean Tatarsが、パルチザンとしてロシア軍への破壊活動を活発化させ、ウクライナ軍へ情報を送っているとの記事が目につく。イスラム系タタール人へのロシアの迫害や強制徴用を、トルコのエルドアン大統領も決して無視はしないだろう。 過去ブログ:2023年4月露軍、ウクライナに向け対戦車「特別部隊」編制とクリミア:2月ロシアの徴兵と民族浄化、2月23日は露の「祖国防衛の日」:
黒海を行き来する船をめぐっては、ウクライナの穀物を安全に輸出するための国際合意が成立していた。しかしロシアは2023年7月19日、この合意から離脱。ウクライナの港に向かう船すべてを軍事目標とみなすと警告していた。2023年8月16日に出港したのは、香港船籍のジョセフ・シュルテ号。ロシアがウクライナへの全面侵攻を開始した2022年2月から、南部オデーサ港で動けなくなっていた。船がロシアの標的にされる恐れがあるなか、この香港の商船は16日、出港しトルコのイスタンブールIstanbul へ向かった。この船はコンテナ2114個を積んでおり、食料など3万トン以上の貨物が中に入っているという。ウクライナは穀物と油糧種子の主要輸出国。黒海で輸送船の航行が封鎖され、世界的な食料価格高騰を招いている。参照記事 参照記事 、、、急な解放は、トルコから何か一言在ったのか?
コメント
日本のオタク達もテレビでよくしゃべっているが、時間潰しですね。誰も先は読めない・・・プ次第。