HEALTH-CORONAVIRUS-CDC-0_1691725201011_1691725213506新型コロナウイルスの新たな変異株「EG.5 variant of SARS-CoV-2」(通称エリス変異株:Eris variant)の感染者数は増加する傾向があり、世界保健機関(WHO)は2023年8月9日、同変異株を「注目すべき変異株」に指定した。英文記事 WHO=世界保健機関の週報によると、2023年7月16日までの1週間では、国際的なデータベースに登録されたウイルスのおよそ70%をXBB系統が占めた。また、XBB.1.9系統からさらに枝分かれしたEG.5という変異ウイルスも増加傾向にあるということです。参考:コロナ定点把握 感染者数 関東1都3県~8月6日 XBB系統 EG.5など変異ウイルスは
FireShot Webpage Screenshot #94中国では新型コロナウイルス感染が再拡大し、5月の時点で専門家は、6月末にピークを迎え、1週間当たりの新規感染者は6500万人に達するとの見方を示していた。
また、最近日本への旅行が解禁になった中国の上海、浙江省、江西省、江蘇省などの多くの病院で高熱を繰り返す患者が大量に受診している。
FireShot Webpage Screenshot #942 - '新たな変異株に患者には子供も多く、ネット上で出回っている動画によると、上海、浙江省、江西省など多くの病院で子供も大人も高熱を繰り返していることが分かった。動画には、待合室が満席となり、受付で行列している様子が映っている。また、多くのネットユーザーは、「子供が高熱を出し、我が子のつらい顔を見て、自分が病気になるよりも辛い」、「上海は36度で、暑さを全然感じられない」と自身の経験を共有した。上海市肺科病院呼吸器内科の胡洋副主任医師は、新型コロナウイルスの感染者数がまた増えており、三度目の陽性患者も続出している。症状は比較的軽いが、新たな変異株による可能性があると述べた。参照記事 映像記事 英文記事 
WHOによると、2021年11月に初めて登場したオミクロン株の新派生型「EG.5」は8月8日時点では50カ国以上で確認され、米国内の派生型としては最も感染者が多く、急速に感染が広がっている。米疾病対策センター(CDC)の推計に基づくと、現在の新型コロナウイルス感染者に占めるEG.5感染者の割合は約17%だ。日本の国立感染症研究所によれば、7月24日〜7月30日の調査ではEG.5.1系統が最も多く、民間検査機関のデータでもEG.5.1系統が23.6%と最も多かった。
ただ、WHOは現段階では公衆衛生上の脅威がより大きいとはみなしておらず、EG.5と重症化率上昇の間に、直接の因果関係を証明する要素はないとしている。米疾病対策センター(CDC)は、9月第3週か第4週までには新しいワクチンが幅広く利用されるようになるとの見通しを示した。参照記事 

main_image_9ab01de7412746b6abc6961b7e882d45199f40b9オミクロン変異株XBB系統から派生したEG.5は、今年2月17日にインドネシアで初めて確認された後、徐々に広がり、事態を警戒したWHOは、8月9日にEG.5(その亜系統を含む)の評価を「注目すべき変異株(VOI)」に引き上げた。強い感染力があるオミクロン変異株XBB.1.5やXBB.1.16と同等の分類だ。米疾病対策センター(CDC)のデータによると、EG.5は現在、他のXBB変異株(XBB.1.5、XBB.1.16、XBB.1.9)からの置きかわりが進み、米国内で主流の新型コロナウイルス変異株となった。米国では8月第1週の入院患者数が前週から14.3%増加し、1万人を超えた。
EG.5は、オミクロン変異株XBB.1.9.2の子孫株だが、 XBB.1.9.2と異なるのは、ウイルスの表面から突き出たスパイクたんぱく質に1つ変異がある点だ。このスパイクたんぱく質がヒトの細胞の受容体タンパク質(ACE2受容体)と結合すると、ウイルスは鼻腔や肺に侵入可能になる。今までに解析されたEG.5変異株の多くは、スパイクたんぱく質に2つ目の変異があり、こうした変異株はEG.5.1と名づけられている。 東京大学医科学研究所のウイルス学者、佐藤佳氏らによる予備的研究では、EG.5.1がXBB.1.5より約20%強い感染力をもつことが示され、査読前論文として発表された。
EG.5に対する追加接種ワクチンの効果は?:現在のワクチンと米国や日本などで秋以降に予定されている追加接種用のワクチンは、新しい変異株で多少効果が低下するとしても、新型コロナの重篤な合併症を予防できるだろう。この点における専門家の見解は一致している。「ワクチンは感染を予防すると思いこんでいる人が多いのですが」と佐藤氏は話す。「ワクチン接種の主要な目的は、重症化リスクを低下させることです」。新たな追加接種用のワクチンは、最近まで主流だった変異株XBB.1.5に対応して開発されている。CDC所長によると、米国では10月上旬にこの追加接種が開始される見込みだ(編注:日本では9月20日以降、XBB.1.5に対応した1価ワクチンの接種が始まる)。参照記事 

nappi11 at 00:01│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメントする

名前
メール
URL
絵文字