韓国ハンファRheinmetall(ウクライナに工場建設中)を押さえオーストラリア政府と2兆ウォン規模の装甲車供給契約を獲得することになったと現地紙オーストラリアンが2023年7月26日に報道した。同紙によると、オーストラリアの国防産業相はこの日ハンファディフェンス に電話をかけ、歩兵戦闘装甲車「レッドバック/REDBACK( 」:右129台の契約を締結する意向を伝えた。
「レッドバック」は、車内から全方位監視可能な 状況認識システム「IronVision」 参考映像、対戦車ミサイルやHEAT弾等の化学エネルギー弾を無力化するアクティブ防護システム「IronFist」、鉄製履帯(りたい)の半分の重量で乗り心地も向上するゴム製履帯などを装備している。 試験走行映像
報じたメディアは今回の契約を約24億豪ドル(約2295億円)規模とし、ラインメタルの入札価格は低かったが性能面でハンファのレッドバック装甲車がラインメタルの「リンクス」装甲車より良かったと供給契約の背景を伝えた。写真右:Rheinmetall MAN / CC BY-SA 4.0 歩兵戦闘車「リンクス KF41」
オーストラリアは2019年9月に「ランド400第3期事業」を発表しながら装甲車補給計画を立て、ハンファのレッドバックはラインメタルのリンクスと最終候補に上がった。ラインメタルはすでに豪州ブリスベンで別の装甲車「ボクサー」を生産しており、今回の事業でも有利だとの見通しが多かった。特に最近ドイツ政府と豪州ブリスベンで生産されるボクサー100台をドイツに逆輸出する契約を結んでいる。しかしオーストラリア政府がハンファを選択し、ラインメタルのブリスベン工場は2026年には閉鎖される可能性が大きくなり、オーストラリアの装甲車逆輸出計画もやはり中止になる可能性があると同紙は分析した。
ハンファのレッドバックは最新歩兵戦闘装甲車で、敵の対戦車ミサイル攻撃を先に感知して無力化させる「能動防衛システム」を装備している。ハンファディフェンスの親会社であるハンファエアロスペースは2021年12月にオーストラリアとK9自走砲の輸出契約を結んだ。また、オーストラリアのアバロン空港内の最先端装甲車生産施設(H-ACE)も作っている。参照記事
欧州は独企業ラインメタルのお膝元でリンクス以外の欧州製歩兵戦闘車(プーマ装甲歩兵戦闘車やASCODの各種派生型など)も市場に供給されているため、現地点で採用実績のない韓国製レッドバックにとっては最もハードルが高い市場で、韓国は豪陸軍や米陸軍から前向きな結果が引き出せた後に、欧州へ売り込もうと考えているのだろうと言われている。参照記事 、、、韓国はすでに、北欧やポーランドなどへ自走砲などを輸出しているが、問題は韓国が、経済的、地政学的に中露との関係が深い事で、米国は最新鋭戦闘機の輸出をためらっている。政治的には、韓国左派野党はレベルが低くて話にならないが、それでも第2勢力であり、将来的信頼性や安定性に不安の在る国と筆者は思う。映像:自軍の敷設地雷を踏むロシア戦車とウクライナの対戦車、自走砲攻撃など 米国の次世代戦車 対ドローン兵器 ウクライナ戦車の塹壕攻撃1 その2 バフムトで破壊される露軍戦車1 その2 2023年5月上旬ウクライナ軍のバフムト地上反攻作戦開始時の映像 過去ブログ:2023年1月陸自が次期装輪装甲車にフィンランドの”Patria AMV XP”採用:2021年1月フィンランドで予備役兵用に韓国製自動ライフル採用と日本 2017年3月フィンランドが自走砲48台を韓国から購入
がドイツの防衛産業企業ラインメタル
「レッドバック」は、車内から全方位監視可能な 状況認識システム「IronVision」 参考映像、対戦車ミサイルやHEAT弾等の化学エネルギー弾を無力化するアクティブ防護システム「IronFist」、鉄製履帯(りたい)の半分の重量で乗り心地も向上するゴム製履帯などを装備している。 試験走行映像
報じたメディアは今回の契約を約24億豪ドル(約2295億円)規模とし、ラインメタルの入札価格は低かったが性能面でハンファのレッドバック装甲車がラインメタルの「リンクス」装甲車より良かったと供給契約の背景を伝えた。写真右:Rheinmetall MAN / CC BY-SA 4.0 歩兵戦闘車「リンクス KF41」
オーストラリアは2019年9月に「ランド400第3期事業」を発表しながら装甲車補給計画を立て、ハンファのレッドバックはラインメタルのリンクスと最終候補に上がった。ラインメタルはすでに豪州ブリスベンで別の装甲車「ボクサー」を生産しており、今回の事業でも有利だとの見通しが多かった。特に最近ドイツ政府と豪州ブリスベンで生産されるボクサー100台をドイツに逆輸出する契約を結んでいる。しかしオーストラリア政府がハンファを選択し、ラインメタルのブリスベン工場は2026年には閉鎖される可能性が大きくなり、オーストラリアの装甲車逆輸出計画もやはり中止になる可能性があると同紙は分析した。
ハンファのレッドバックは最新歩兵戦闘装甲車で、敵の対戦車ミサイル攻撃を先に感知して無力化させる「能動防衛システム」を装備している。ハンファディフェンスの親会社であるハンファエアロスペースは2021年12月にオーストラリアとK9自走砲の輸出契約を結んだ。また、オーストラリアのアバロン空港内の最先端装甲車生産施設(H-ACE)も作っている。参照記事
欧州は独企業ラインメタルのお膝元でリンクス以外の欧州製歩兵戦闘車(プーマ装甲歩兵戦闘車やASCODの各種派生型など)も市場に供給されているため、現地点で採用実績のない韓国製レッドバックにとっては最もハードルが高い市場で、韓国は豪陸軍や米陸軍から前向きな結果が引き出せた後に、欧州へ売り込もうと考えているのだろうと言われている。参照記事 、、、韓国はすでに、北欧やポーランドなどへ自走砲などを輸出しているが、問題は韓国が、経済的、地政学的に中露との関係が深い事で、米国は最新鋭戦闘機の輸出をためらっている。政治的には、韓国左派野党はレベルが低くて話にならないが、それでも第2勢力であり、将来的信頼性や安定性に不安の在る国と筆者は思う。映像:自軍の敷設地雷を踏むロシア戦車とウクライナの対戦車、自走砲攻撃など 米国の次世代戦車 対ドローン兵器 ウクライナ戦車の塹壕攻撃1 その2 バフムトで破壊される露軍戦車1 その2 2023年5月上旬ウクライナ軍のバフムト地上反攻作戦開始時の映像 過去ブログ:2023年1月陸自が次期装輪装甲車にフィンランドの”Patria AMV XP”採用:2021年1月フィンランドで予備役兵用に韓国製自動ライフル採用と日本 2017年3月フィンランドが自走砲48台を韓国から購入