ロシアが合意の停止を表明する数時間前には、ロシア支配下のクリミア(Crimea)半島とロシア本土を結ぶクリミア橋(Crimean Bridge)がウクライナの攻撃を受け、民間人2人が死亡していた。 だがペスコフ氏は、合意と攻撃は「関係なく」、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は以前から合意に不満を示していたと述べた。映像記事
国連のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は、ロシアの合意離脱について、世界中で飢餓に直面している数億人が「代償を払わされる」ことになると批判。アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官は、「非良心的」な行動であり、「食料を武器化」していると非難した。一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、海運会社は貨物船の運航を続ける用意があると伝えてきており、同国としては黒海経由の穀物輸出を維持する態勢にあると語った。参照記事 参照記事 過去ブログ:2022年3月ロシアが一方的に、穀物輸出の『連帯の回廊』合意を離脱、、、ウクライナの穀物輸出の別(代替)ルートAlternative routes:左図 はあるが、運送費は高くつくとされる。ロシアはウクライナの輸出妨害だけでなく自国からの輸出合意も破棄すると言う。
2022年7月19日:ロシア国防省は19日、今後黒海にてウクライナの港へ向かう全ての船を潜在的な軍用貨物運搬船とみなすと発表した。発表には、「『黒海イニシアティブ』の終了と海洋人道回廊廃止に伴い、2023年7月20日0時0分(モスクワ時間)から、黒海海上をウクライナの港へ向かう全ての船舶を潜在的軍用貨物運搬船とみなしていく」と書かれている。これに先立ち、7月17日、ロシアは、2022年7月22日にイスタンブルにて締結された黒海穀物回廊の効力を停止すると発表していた。
ゼレンシキー宇大統領は、これに対して、黒海穀物イニシアティブはロシアの参加抜きでも機能させられると発言していた。参照記事