

同社によると、飲用や農業用水には使われていないが、噴出した蒸気にもヒ素が含まれている可能性があるとして、近隣住民に注意を呼びかけ、蘭越町や消防と対応策を協議している。6月29日に蒸気が噴出。現場に弁当を配達した女性が硫化水素中毒で一時入院し、町民1人が体調不良を訴えた。参照記事 映像記事
地熱発電の調査を行っている三井石油開発は、硫化水素ガスで体調不良者がいたことを7月4日まで公表しなかったことを謝罪した。また、噴出物によって川が白く濁っているため、蘭越町が農家に対して取水制限をしていることについて、農家からは「米作りの大切な時期にいつまで行うのか」など不満の声が上がったという。参照記事
調査主体の三井石油開発(東京)の原田英典社長が7月8日、同町で記者会見し、「多大な心配と迷惑をかけ、深くおわびします」と謝罪した。噴出現場から約1キロ離れた井戸に注入するためのパイプラインが完成するまで2週間かかり、その間は周辺への排水を続けるという。体調不良を訴える人は4人となった。参照記事 一部を除き、現場周辺の川の取水制限が解除され、取水を控えてきた農家約70戸のうち、こちらの農家を含む約60戸が水を引けるようになったと6日に報道された。参照記事