screenshot(25)c_image2北海道蘭越町の地熱発電の資源量調査中に蒸気が噴出し、2人が体調不良を訴えた問題で、調査を実施した三井石油開発は2023年7月7日までに、噴出現場周辺の水たまりで採取した水から高濃度のヒ素が検出されたと発表した。1リットル当たり最大15.9ミリグラムで、農業用水の基準の318倍、飲料水の基準の1590倍に相当する。

 同社によると、飲用や農業用水には使われていないが、噴出した蒸気にもヒ素が含まれている可能性があるとして、近隣住民に注意を呼びかけ、蘭越町や消防と対応策を協議している。6月29日に蒸気が噴出。現場に弁当を配達した女性が硫化水素中毒で一時入院し、町民1人が体調不良を訴えた。参照記事 映像記事 

20230701-OYT1I50104-1地熱発電の調査を行っている三井石油開発は、硫化水素ガスで体調不良者がいたことを7月4日まで公表しなかったことを謝罪した。また、噴出物によって川が白く濁っているため、蘭越町が農家に対して取水制限をしていることについて、農家からは「米作りの大切な時期にいつまで行うのか」など不満の声が上がったという。参照記事 

調査主体の三井石油開発(東京)の原田英典社長が7月8日、同町で記者会見し、「多大な心配と迷惑をかけ、深くおわびします」と謝罪した。噴出現場から約1キロ離れた井戸に注入するためのパイプラインが完成するまで2週間かかり、その間は周辺への排水を続けるという。体調不良を訴える人は4人となった。参照記事 一部を除き、現場周辺の川の取水制限が解除され、取水を控えてきた農家約70戸のうち、こちらの農家を含む約60戸が水を引けるようになったと6日に報道された。参照記事 



nappi11 at 00:01│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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