ゼレンシキー大統領が公開した、スペインの報道機関に対する自身のインタビュー時にゼレンシキー氏は、戦争中に2万1千人のワグナーグループ兵士が死亡し、8万人のワグナー兵士が負傷した結果、彼らは前線から撤退し反乱を起こし、「ロシアには分断が生じ、(政権の)強力な垂直構造はもはや存在しない。ロシアでは多くの人がプリゴジン(編集注:傭兵集団『ヴァグネル』トップ)を支持したし、多くの人がプーチンを支持している。それは、彼らの国内紛争であり、それは非常に強力に戦場での彼らの強さに影響を及ぼしている。彼らは弱い状況であり、私たちの大地から敵を追い出すためには、その状況を私たちは活用すべきである」と発言した。参照映像記事
また、ベラルーシ側から新たな侵攻があるかもしれない、NATO加盟国ポーランドやラトヴィア、リトアニア、Poland, Latvia and Lithuania とベラルーシの国境で(ベラルーシ駐留)ワグネル兵士による工作活動があるかもしれないと指摘した。、、、、今後ワグネルの一部がロシア国軍指揮下に編入したり、一部はベラルーシに駐留、一部は自宅へ戻るかもしれない。だが、多少なりとも正規軍のプライドがあるロシア国軍が、身元すらはっきりしない、何の忠誠心も無く、単に高給取りだった戦争屋のワグネル兵士を受け入れるかは疑問に思う。またルカシェンコ氏が、ばれればNATOから総叩きに遇うのを覚悟で、ワグネル兵士を攻撃に使うとも思えないし、まづ、ベラルーシ国軍が反対するだろう。それほどに、ベラルーシは難しい位置に在る。
また、露がベラルーシに戦術核を配備した事で、「プーチンが脅しをエスカレートさせるのを黙って見ているわけにはいかない」と語ったポーランドのモラビエツキ首相は6月30日、自国内に米国の核兵器を配備して共同で運用する、北大西洋条約機構(NATO)の「核共有」への参加を求めていることを明らかにした。過去ブログ:2023年6月ウクライナが東部で攻勢開始か?と勝つべき理由:
2023年に入り、急激にロシアへの対決姿勢を強めるポーランドの動向に注目すべきだろう。
2023年3月22日、日本の岸田首相は、ロシアの侵略から自国を守る隣国ウクライナを支援しているポーランドに政府開発援助(ODA)を提供することを約束している。日本は、開発途上国に政府開発援助(ODA)を提供しており、ポーランドは開発途上国ではないものの、日本政府は特例を設けていると述べた。その後岸田首相は2023年5月のG7で、日本は、NATO に加盟する中東欧9カ国、チェコ、ハンガリー、ポーランド、スロバキアの4カ国で構成されるヴィシェグラード・グループ:Visegrad Group(V4) および三海洋イニシアチブへの参加国など中欧・東欧の地域同盟との緊密な関係の構築に関心があると述べた。 参照記事 英文記事 英文記事 参照記事 過去ブログ:2023年7月「ワグネル」反乱後も戦闘員募集と露軍内部の不安定:6月反露ポーランドの軍備増強と、その必然性:6月領土放棄をウクライナに迫る国に、自国領をロシアに渡せ:参考:欧州の国会議員106名、WHOテドロス事務局長に台湾のWHO参加訴える:
、、、ヴィシェグラード・グループ4か国とバルト3国の計7か国(いずれもEU加盟国)は、台湾政策に於いても足並みを揃え、日本の立場とも一致している。つまり、反中国政策、反侵略で足並みを揃えている。 右下は、EU加盟国とヴィシェグラード・グループ。
反抗はも一つだし、ちんどん屋はいつどうなるやらだし。ひょっとして、NATOの新事務総長はドイツ、フランスになるかもしれないし。