
プリゴジン氏は23日、ロシアがウクライナ侵攻に踏み切った根拠について、軍上層部が「でっち上げたうそ」によるものと主張し、ロシアの「特別軍事作戦」はウクライナの「非武装化、非ナチ化」が目標という政権の説明を否定し、「(ショイグ)国防相は死者を公にしないために、保管されている2000体の遺体を隠すよう命じた」と指摘。写真:セルゲイ・ショイグ国防相:右 とロシア軍の最高司令官であるヴァレリー・ゲラシモフ将軍:左 General Valery Gerasimov, left, Russian Defense Minister Sergei Shoigu:right
「われわれは2万5000人で、なぜこの国で混乱が起きているのかを解明するつもりだ」とした上で、自身の行動について「軍事クーデターではない」とし、「軍のほとんどはわれわれを熱烈に支持している」と語った。また彼は「ロシア国防省がプーチン大統領をだまして始めたもの」と主張する新たな動画を公開し、「国防省は今、国民をだまし、大統領をだましている。2月24日のいわゆる特別軍事作戦は全く異なる理由で開始された」と述べた。
インタファクス通信がクレムリン(ロシア大統領府)のペスコフ報道官の情報として伝えたところによると、プーチン大統領は「必要な措置がとられている」状況について報告を受けているという。参照記事 参照記事 過去ブログ:2023年5月EUがウクライナへの弾薬生産拡大とワグネルの怒り:
プリゴジン氏(62)は6月24日、露情報機関「連邦保安局」(FSB)が武装反乱を扇動した容疑で自身への捜査を開始したことを受け、ワグネルの部隊をウクライナからロシア南部ロストフ州 Rostov Oblast入りさせた。州都ロストフ・ナ・ドヌーRostov-On-Donにある露軍の南部軍管区司令部などを制圧下に置き、ショイグ国防相やゲラシモフ参謀総長と市内で面会できなければ、首都モスクワに進軍すると言明した。記録映像
プーチン露大統領への面会などを要求しているとされ,イギリス国防省は24日「6月24日の早い時間帯、プリゴジン氏のワグネルとロシア国防省との確執は完全な軍事衝突へと発展した」と指摘した。また「ワグネルのさらなる部隊がボロネジ州Voronezh Oblastを北上中で、ほぼ間違いなくモスクワを目指している。プーチン氏は同日、緊急のテレビ演説を行い、「国家反逆にあたる」と、厳しく糾弾した。国家防衛のために必要な指示を軍に与えたとし、「武装反乱を準備している者は罰せられる」とし、「ロシア軍に武力で立ち向かう者は誰であろうと処罰する」と強調した。参照記事 参照記事と映像 英文記事
、、、戦争屋のこのレベルの不満が、プーチンロシアから出ている事はロシア国民も察知しているはずで、最近目にしたロシアでのインタビューでも、ロシアは負けると明言する市民の声が多かった。記録映像 プーチンの紅茶は、ロシアで毒物による暗殺を意味する。戦争続行と身を守るために、プーチンは今後も、紅茶を配り続けるのか? 漫画では、「紅茶いかが?」に全員「ノー」と答えている。モスクワへ向かったプリゴジンを、プーチンは紅茶で出迎えるのか?参照記事:ワグネルの武装反乱は国家への「裏切り」 プーチン氏:
7月には配備が終わると言われるベラルーシへのロシアの戦術核。この事で、歴史は1994年の"ブダペスト覚書" Budapest Memorandum on Security Assurances(安全保証に関するブダペスト覚書)以前に巻き戻された。この覚書で、当時の協定署名国(アメリカ・イギリス・ロシア)は、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタン3ヶ国の安全を保障し、1991年のソ連崩壊時に約1800発の核弾頭などを保有していたウクライナは1996年までに全てをロシアに移送。背景には核保有国や核兵器の数を減らしたい米国の思惑もあったとされる。覚書署名のクリントン元大統領の後悔 、、。もうこれ以上、勝手に中露に歴史を踏みにじられてはならない。 過去ブログ:2023年6月ロシアを取り巻く負のスパイラル(悪循環):6月米製戦闘車ブラッドレー、直撃弾にも兵員無事と安全補償:
欧州連合(EU)は6月23日、同日EU理事会で公式に採択された第11回対露制裁パッケージの詳細な内容を発表し、今回の制裁sanctionsは、ロシアによる制裁回避に対抗するメカニズムを含むとし、それがロシアの軍事産業コンプレクスやミサイル製造能力に悪影響を与えることになるという。英文記事 参照記事
ウクライナの国家汚職防止庁(NAPC)は23日、中国の自動車製造企業ジーリー(吉利汽車)社を保有するジーリーホールディンググループを「国際戦争支援者」リストに追加したと発表した。ジーリーグループがロシアの国家予算へと税金を支払い続け、ロシアでの自動車販売数は、2023年第1四半期で昨年比の約2倍となる、5543台から1万2673台まで増えているという。同社の(ロシアでの)2022年の売上高は200億米ドルを超えているとのこと。現時点で、NAPCの「国際戦争支援者」リストに加えられている企業は計29社。その内、拠点国別では、中国発が8社と最も多く、続いてギリシャ5社、フランス4社、米国3社、イタリア2社と続いている。日本企業は同リストに加えられていない。参照記事
2023年6月25日:ロシア国防省を非難する雇い兵組織ワグネルが24日朝にロシア南西部のロシア軍拠点に入り、首都モスクワへ向かって北上していた事態で、ワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏は現地24日夜、「流血を避けるため」に前進を「中止」したと明らかにした。ロシア国営メディアによると、隣国ベラルーシのアレクサンデル・ルカシェンコ大統領が仲介した。プリゴジン氏はベラルーシへ移動するという。
24日夜には、ロシア南西部ロストフ・ナ・ドヌRostov-On-Donにあるロシア軍の南部軍管区司令本部を、ワグネル戦闘員と共に出るプリゴジン氏の姿が確認された。
これに先立ち、プーチン大統領の報道官、ドミトリー・ペスコフ氏は、プリゴジン氏とワグネルへの刑事訴追は中止し、プリゴジン氏はベラルーシへ移動すると明らかにした。ロシア国防省と雇用契約を交わしたいワグネルの雇い兵は、引き続きそれは可能だとも述べた。ロシア国営テレビ「ロシア24」によると、事態が一気に収束へ向かったのは、ベラルーシのルカシェンコ大統領がプリゴジン氏と電話で協議した後のことだという。ウクライナを出たワグネルの部隊は幹線道路をモスクワ方面へ北上し、一部はロストフ・ナ・ドヌRostov-On-DonとモスクワMoscowの中間地点にあたるヴォロネジVeronezhの軍事施設を制圧したとされ、首都まで数百キロの地点まで至っていたとされる。プリゴジン氏は23日夜、ロシア軍がワグネル宿営地を攻撃し、「大人数」のワグネル兵が死亡したと述べ、この報復で死を決意してモスクワ目指し北上する一部ワグネル兵に、クレムリンの軍首脳は恐怖したともあるが、真相は?また今後、ワグネルがベラルーシで戦術核を強奪する危険は無いのか?ロシア軍のワグネル攻撃は、ワグネルが弾薬など物資を露軍から強奪したからとも言われていた。ゼレンスキー氏:Ukrainian President Volodymyr Zelenskyyは、「ロシア語で言おう。クレムリン(ロシア大統領府)の男は明らかに、とてもおびえているし、おそらくどこかに隠れているのだろう。姿を見せずに。もはやモスクワにいないはずだと、私は確信している。彼はどこかに電話をして、何かを依頼する。自分自身がこの脅威を作り出したので、自分が何を恐れているか、彼は知っている。あらゆる悪、あらゆる損失、あらゆる憎しみ――彼自身がそれを広めている」とプーチン氏を批判した。 参照記事 英文記事 参照記事 英文記事 参考:ゼレンスキー氏、武装反乱で「ロシアの弱さ明らか :英国防省によれば、2023年1月にワグネルグループがウクライナで5万人の戦闘員を指揮しており、戦争で核心勢力に浮上し、兵力確保が困難になると2022年に受刑者を大挙戦闘要員として採用した。米国もワグネルグループは戦闘員5万人を保有しており、このうち4万人が刑務所の収監者だったものと推定している。参照記事
、、、ゼレンスキー氏の「プーチンが何かを依頼する」は暗殺を指しているのだろう。確かにそんな情報があるとの記事もあるが、それを単なる憶測だと無視できないのがウクライナ情勢だ。バフムトでは、ウクライナ軍の進撃が加速していると言う。こういう状況では偽情報が飛びかうので、注意が必要だ。プリゴジンの反乱根拠もいろいろ浮上しているが、現状でははっきりしない。
過去ナチスが領土拡大中、ナチスドイツが不可侵条約を無視してソ連へ侵入したのが1941年6月22日だった。これより前の1939年8月23日の独ソ不可侵条約締結の裏でヒトラーとスターリンは手を結び、独ソ間で秘密議定書が交わされていた。これは東ヨーロッパとフィンランドをドイツとソビエトの勢力範囲に分け、相互の権益を尊重しつつ、相互に相手国の進出を承認するという性格を持っていた。世界大戦の口火を切った1939年9月1日のナチスのポーランド侵攻では、ソ連はポーランドに侵攻し、ナチスを支援した。
結果的に、不意を突かれたソ連は総崩れになったが、ドイツ軍はユーゴスラビア鎮圧に手間取り、モスクワへの進撃にもたつき、そうこうしている内に冬が到来し、防寒装備の無いドイツ軍は敗退し、これを機に戦況は一機にソ連、連合軍が優勢になった。フィンランド人が、今もドイツ人、ロシア人を良く言わないのも理解できる。、、、こんな歴史を見返すと、ウクライナ戦争で、まだまだ何が起きるか予想できない。明確なのは、ロシアには聡明な人物がいないと言う事だ。もっとも中国には、そんな人物の影すら見る事が出来ない。
コメント
しかし、お役人体質の露軍は大きくは変わらなさそう・・・モスクワ、サンクトペテルブルクの軍が動かないと。
野党に呼びつけられ、国会でフニャフニャ答弁している局長クラスより劣りそう。そりゃクーデターは無いわな・・・
プリゴジンに甘い対応しか出来なかったプ。梨のつぶてのショイグ、ゲラシモフ。
露軍はバラバラのはずなんだが・・・リーダーがいない。
国防相を代えるにしてもなり手がいない、無理強いすれば、そこからほころびが、という感じか。
ショイグの動画が出始めたと。無かったことにするしか手が無いか・・・
非正規組織とは言え、軍の一部が割れた。A・R・Eのきっかけになれば良いが・・・