集中的な捜索により海底に「タイタン潜水艇(Titan sub)」の残骸が発見された後で、米沿岸警備隊は乗員乗客5人が死亡したと結論づけた。北大西洋で1912年に沈没した豪華客船タイタニック号の探索ツアーに向かった潜水艇の運航会社オーシャンゲートTour firm OceanGateは、乗員の死亡や負傷に責任を負わないとする免責同意書を結んでいた。だが、これで同社が訴訟 a lawsuitを免れることにはならなさそうだ。
同社に対しては過去数年にわたり安全手順への懸念を示す声が続いていた。テキサス大学のマイケル・スターリー教授(海事法)は「乗客の遺族は恐らく並外れた富豪であるため、お金は実際問題ではないだろう。損害賠償を請求する以外の、訴える理由がある」と指摘。「事実を明らかにし、乗員に何が起きたのかを明らかにするために訴訟を考えるのではないか」と語った。
乗っていたのは今回のツアーを運営するオーシャンゲート・エクスペディションの創業者で、操縦士を務めていたストックトン・ラッシュ最高経営責任者(CEO、61)、プライベート・エクイティー(PE)投資会社の創設者で英国人富豪のハミッシュ・ハーディング氏、パキスタン出身で同国で最も著名な実業家一族の一角を占めるシャーザダ・ダウード氏とその子息、フランスの著名潜水士ポールアンリ・ナルジョレ氏の5人 参照記事 過去ブログ:2023年6月タイタニック見学ツアー潜水艇の全員5名死亡公表:
オーシャンゲートは先月時点で、タイタンの設計とエンジニアリングに米航空機メーカー、ボーイングと航空宇宙局(NASA)、ワシントン大学が協力したとウェブサイトで主張していたが、ボーイングは発表資料で、「ボーイングはタイタンのパートナーだったことはなく、設計や建造に関与したこともない」と説明、NASAは21日、資材と建造プロセスについて助言したが、テストは実施しておらず、建造にNASAの職員や施設を使ったこともないとする声明を公表した。ワシントン大学応用物理研究所の広報担当ケビン・ウィリアムズ氏は、タイタンの設計やエンジニアリングに同研究所は協力していないとCNNに述べた。参考:潜水艇不明、過去のツアーで延期やキャンセル相次ぐ 運航会社への訴訟も
オーシャンゲート・エクスペディションズ社の元パイロット、デビッド・ロクリッジ氏The pilot of OceanGate,David LochridgeはNBCからの取材に、5年前、「タイタン」のボディに使われている炭素被覆材が水深4000メートルまでの十分な潜水安全テストに合格しなかったことから、経営陣に対して「タイタン」の運用は危険だと注意を喚起していたことを明らかにした。ロクリッジ氏は後日、解雇された。
2023年6月25日:深海潜水艇「タイタン」について、出航から数時間後に米海軍の極秘音響探知システムが潜水艇の圧壊音を検知していたことが分かった。同システムは敵国の潜水艦を探知するためのもの。 米国防当局者によれば、海軍は潜水艇からの通信が、潜水から1時間45分後の通信が途絶えたすぐ後に音響探知を開始。行方が分からなくなった直後には、22日に潜水艇の破片が発見された場所の近くで圧壊音とみられる音を検知したという。これらの情報は現地の指揮官に伝えられたとしている。事情に詳しい関係者は、「タイタンは18日にタイタニック号へ向かう途中、連絡が途絶えた直後に約9000フィート(2743メートル)付近で圧壊したものとみられるsuspected to be an implosion」と述べた。解説映像:【タイタニック潜水艇】「水圧の恐ろしさ知らない人が設計…」“壊滅的な爆縮”なぜ? 参照記事 英文記事
同社に対しては過去数年にわたり安全手順への懸念を示す声が続いていた。テキサス大学のマイケル・スターリー教授(海事法)は「乗客の遺族は恐らく並外れた富豪であるため、お金は実際問題ではないだろう。損害賠償を請求する以外の、訴える理由がある」と指摘。「事実を明らかにし、乗員に何が起きたのかを明らかにするために訴訟を考えるのではないか」と語った。
乗っていたのは今回のツアーを運営するオーシャンゲート・エクスペディションの創業者で、操縦士を務めていたストックトン・ラッシュ最高経営責任者(CEO、61)、プライベート・エクイティー(PE)投資会社の創設者で英国人富豪のハミッシュ・ハーディング氏、パキスタン出身で同国で最も著名な実業家一族の一角を占めるシャーザダ・ダウード氏とその子息、フランスの著名潜水士ポールアンリ・ナルジョレ氏の5人 参照記事 過去ブログ:2023年6月タイタニック見学ツアー潜水艇の全員5名死亡公表:
オーシャンゲートは先月時点で、タイタンの設計とエンジニアリングに米航空機メーカー、ボーイングと航空宇宙局(NASA)、ワシントン大学が協力したとウェブサイトで主張していたが、ボーイングは発表資料で、「ボーイングはタイタンのパートナーだったことはなく、設計や建造に関与したこともない」と説明、NASAは21日、資材と建造プロセスについて助言したが、テストは実施しておらず、建造にNASAの職員や施設を使ったこともないとする声明を公表した。ワシントン大学応用物理研究所の広報担当ケビン・ウィリアムズ氏は、タイタンの設計やエンジニアリングに同研究所は協力していないとCNNに述べた。参考:潜水艇不明、過去のツアーで延期やキャンセル相次ぐ 運航会社への訴訟も
オーシャンゲート・エクスペディションズ社の元パイロット、デビッド・ロクリッジ氏The pilot of OceanGate,David LochridgeはNBCからの取材に、5年前、「タイタン」のボディに使われている炭素被覆材が水深4000メートルまでの十分な潜水安全テストに合格しなかったことから、経営陣に対して「タイタン」の運用は危険だと注意を喚起していたことを明らかにした。ロクリッジ氏は後日、解雇された。
2023年6月25日:深海潜水艇「タイタン」について、出航から数時間後に米海軍の極秘音響探知システムが潜水艇の圧壊音を検知していたことが分かった。同システムは敵国の潜水艦を探知するためのもの。 米国防当局者によれば、海軍は潜水艇からの通信が、潜水から1時間45分後の通信が途絶えたすぐ後に音響探知を開始。行方が分からなくなった直後には、22日に潜水艇の破片が発見された場所の近くで圧壊音とみられる音を検知したという。これらの情報は現地の指揮官に伝えられたとしている。事情に詳しい関係者は、「タイタンは18日にタイタニック号へ向かう途中、連絡が途絶えた直後に約9000フィート(2743メートル)付近で圧壊したものとみられるsuspected to be an implosion」と述べた。解説映像:【タイタニック潜水艇】「水圧の恐ろしさ知らない人が設計…」“壊滅的な爆縮”なぜ? 参照記事 英文記事
コメント
2. Posted by ん 2023年06月25日 22:02
社長が殉職してるんだから、どーしょーもないと思うがなあ。
バンジーでも似た様な念書を書かされると思うが、ハーネスのひもが半分ちぎれていたらどうなる。