2023052716515860092ビル&メリンダ・ゲイツ財団のビル・ゲイツ共同会長兼理事は2023年5月26日、北京で開かれた2023中関村フォーラムでビデオ演説を行い、「中国は、複雑な世界的課題への対応において重要な役割を担っている。とくに、疾病予防と世界の食糧安全保障の2大分野で果たしている役割は重要だ」と述べ、「世界は感染症に対する監視レベル、大規模な感染症発生後の対応速度を向上させる必要がある」と述べました。

さらに、「世界の食糧安全保障に対して、中国は国際食糧安全保障協力イニシアチブを打ち出した。これは、世界の食糧危機対応を推進する上で、重要な一歩となった」と述べました。ビル&メリンダ・ゲイツ財団は現在、中国農業科学院と協力し、中国の農業イノベーション技術に基づいて、アフリカ諸国の稲作システムの改善を支援しています。改良されたイネの新種はより少ない肥料と水で育ち、収量を最大50%拡大させ、病虫害や干ばつに対する抵抗力も向上するということです。参照記事 

Ethiopia_Dabat_Ukr、、、ゲイツ財団の趣旨は分かるが、中国は今も自国で深刻な食料問題を抱えており、過去の公式談話の見ても、国際的食糧問題には、関心がある程度で、中国の取り組みの実行には世界と大きな温度差があると見える。すでに日本も含む各国が、アフリカなどへ具体的な食糧開発支援を実行しており、そんな中、世界の中で小麦供給国のウクライナへ侵略を継続し、急を要するウクライナの食料輸出を阻害する侵略国ロシアを支援する中国の姿勢こそが大きな問題である。どこまで行っても、中国の支援は政治的なもので、真に人道的見地からでは無く、中国の言う支援や関心は空念仏でしかない。参考:世界の食糧安全保障問題に強い関心=中国外交部 中国が今すべきことは、自国の食料自給率を高め、世界からの穀物大量輸入を控える方向へ行くことだ。



nappi11 at 00:02│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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