


ウクライナ軍は英国がストームシャドーの供与を正式発表した5月11日以降、米国が供与した高機動ロケット砲システム「HIMARS」(射程約80キロ・メートル)で届かない距離にある露軍拠点への攻撃を活発化させている。
東部ドネツクDonetsk州の港湾都市マリウポリMariupolでは19日夜に露軍が基地として使用している空港で大規模な爆発があった。露軍側は20日、マリウポリがストームシャドーによる攻撃を受けたと発表し,マリウポリもウクライナ軍による反攻の候補地の一つに浮上している。参照記事 過去ブログ:2023年5月【図説】戦術ロケット「ストームシャドー」:、、、ウクライナ軍は以前から、ロシア占領地を東西に分断する作戦と言われている。
、、、、4月25日時点で、ロシア軍がメリトポリMelitopol、その南部アゾフ海沿岸のキリリウカKyrylivkaに集結しているとも報じられていた。露軍の兵站(へいたん:Military Logistics)上の拠点と言われるメリトポリMelitopolと並んで、マリウポリMariupolも、以前から重要な軍事拠点と言われている。また、ベルジャンシクBerdyanskの北に位置するHuliaipole付近にウクライナ兵が集結し、黒海方面へ南下する作戦とも言われていた。過去ブログ:2023年4月ウクライナ情報総局局長「露は核攻撃は出来ない」:左下図は、アゾフ海 Sea of Azovと黒海Black Seaに於ける各国の領海で、これを念頭に今後の戦局が想像できる。ちなみに、トルコはNATO加盟国で、トルコのエルドアン大統領は2022年12月、黒海で新たに580億立方メートル規模の新たなガス田が発見されたと発表し、現在すでに天然ガスが供給され、フル稼働すれば、国内ガス需要の3割を賄えるとしている。過去ブログ:2023年4月トルコ経済に朗報 自国領海での天然ガス供給開始: