EPR_OLK3_TVO_fotomont_2_Vogelperspektiveフィンランド南西部のオルキルオト原発:Olkiluoto Nuclear Power Plant、Olkiluodon ydinvoimalaitosで2023年4月16日、欧州最大級となる3号機(出力160万キロワット)が本格稼働した。原子炉はフランス企業などが手がける新型炉で、独立した4つの緊急冷却装置や溶け落ちた核燃料を冷却する「コアキャッチャー」と呼ばれる設備など、最新の安全対策を備えている。ロシアからの電力やガスの供給が停止する中、エネルギー供給の安定化と価格高騰への対策となることが期待される。

国際原子力機関(IAEA)によると、フィンランドで新たに原発が本格稼働するのは40年以上ぶりで、英国やスウェーデンでも新たな建設計画が進んでいる。ロイター通信によると、ウクライナ侵攻後、ロシアは2022年5月にフィンランドへの電力供給を停止。フィンランドはスウェーデンやノルウェーから電力を輸入している。3号機はフィンランドの電力需要の約14%を担う見通し。参照記事 過去ブログ:2023年3月原発先進国フィンランドの取材記事を編集保存

b8d1f_1796_8e8b75d0_10cd7178一方、段階的な原発の廃止を進めてきたドイツで4月15日夜(日本時間16日朝)、最後の原子炉3基が送電網から切り離され、電力供給を止めた。今後は廃炉の手続きに移る。初めての供給から60年超にわたった原子力事業に終止符が打たれ、脱原発の支持者らは「歴史的な日だ」と歓喜に沸いた。一方、エネルギー危機に対する不安は根強く、連立与党内にも温存論がくすぶっている。

ドイツは安全性への危惧から2002年に脱原発を法制化した。2011年の東京電力福島第1原発事故を受け、2022年末までに全て停止することを決定。しかし、同年2月にウクライナに侵攻したロシアからの天然ガス供給が滞ると、残る3基の稼働を今月15日まで延ばしていた。産業界では電力供給の不安定化と価格の高騰が懸念され、財界に近いリントナー財務相は15日、ツイッターに「私なら既存の原発を温存し、廃炉を阻止する」と投稿。保守派は緊急時の再稼働に備えて、解体の先延ばしを模索している。ただ法改正が必要とみられ、ハードルは高い。参照記事 参考:ドイツは「脱原発」実現も、世界の原発建設は勢いを増す―独メディア



nappi11 at 00:03│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2023年04月18日 08:36
最近、福島1号機の圧力容器を支える台座のコンクリートが高熱で溶融し、一部で中の配筋がむき出しになっていることが分かった。炉心が溶けたら2000℃位になるとか。一般的なコンクリートは1200℃程度で溶けだすとか。よくぞ鉄が溶けなかった、と感心している場合では無いが、不思議。さほど温度は上がらず、熱膨張の違いで剥離しただけか。いずれにせよ崩落寸前。
EPRの特徴の1つは、炉心溶融物を受けるコア・キャッチャーだが、コンクリート表面に高熱に強い金属を貼り付けているそうな。一体何だろう。超急激な温度上昇に依る歪み等に耐えるのだろうか・・・実験出来たのだろうか。
2. Posted by POPPO   2023年04月18日 23:17
メルケルに最高勲章だって。w
やる事なす事ピントがぼけてるドイツ。足らない電力はおフランスから、でおフランスは原子力発電続行中。良いよなぁ話の分かる隣人がいて。w

【ベルリン共同】ドイツのメルケル前首相が17日、国家元首以外に与えられる最高位の功労勲章を受章した。報道によると同じ勲章を授与されたのは、西ドイツ初代首相のアデナウアー氏と東西ドイツを統一に導いた元首相のコール氏だけ。ただ、対ロシア融和政策を進めたメルケル氏への評価は割れており、授与に批判も出ている。

 シュタインマイヤー大統領は授与式で約16年にわたって国を率いたメルケル氏を「比類なき政治家」とたたえた。メルケル氏は受章後、首相在任中の支援に感謝を示し「良い経験をたくさんした」と述べた。

 東ドイツ出身のメルケル氏はドイツ初の女性首相として2005年に就任。
KYODO 4/18 ドイツ、メルケル氏に最高位勲章 対ロシア融和政策に批判も

メルケルが融和策をとったぷーちん大帝の露助は化け物に育った。w
日本も支那畜の経済力を育てたからあまり言えないが、日本にとって露助が大迷惑なのは確か。
そして、ドイツ武装解除の戦犯だろメルケルおばさん、ドイツ国防軍の再建に何年かかるんだこのバカたれ!w

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