2023年04月16日  犯罪 アメリカ、カナダ

screenshot(38)アメリカの司法省The Justice Department は過剰摂取で死に至る合成ドラッグ「フェンタニル」の密売fentanyl-trafficking に関与した疑いで、メキシコの麻薬密売カルテルの構成員ら28人を訴追したと2023年4月14日発表した。アメリカの司法省が訴追したのは、メキシコの麻薬カルテル「シナロア・カルテルSinaloa cartel」の構成員ら28人。

0d46deadscreenshot(37)その中には、悪名高い「麻薬王」と呼ばれる通称「エル・チャポ」グスマンnotorious drug lord Joaquin “El Chapo” Guzman, 受刑者(現在米国で収監)の4人の息子も含まれている。

50c29c36司法省は「シナロア・カルテル」が合成麻薬「フェンタニル」をメキシコで製造し、大量にアメリカに密輸した疑いがあるとし、また、製造に必要な化学物質を提供したとして、中国とグアテマラの1645036.jpegカルテル関係者も訴追したほか、財務省は中国に拠点を置く2つの化学企業などに対して経済制裁を科し、アメリカ国内に保有する資産を凍結したと発表した。 

アメリカでは2021年8月からの1年間で10万7000人あまりが薬物の過剰摂取で死亡。そのうちおよそ8万人が「フェンタニル」などの麻薬鎮痛剤を使っていたということで、大きな社会問題になっている。図の中国系容疑者は、グアテマラを拠点にしているようだ。 英文記事 

罪状の概要を説明する中で、シナロア・カルテルの暴力性について述べ、そのメンバーがメキシコの法執行機関を含む敵と認識した者をどのように拷問してきたかを説明し、カルテルのメンバーは、グスマンの息子が所有するトラに犠牲者(一部はまだ生きている)を食べさせたケースもあると述べている。「ネズミ」の愛称で呼ばれるグスマンの息子の一人であるオビディオ・グスマン・ロペスOvidio Guzman Lopez, nicknamed "the Mouse," はすでに、シナロアの首都クリアカンCuliacanで2023年1月に逮捕されている。2019年、当局は一旦彼を捕まえたが、彼の武装集団が街で放火や銃の乱射をし始めたため、彼を解放した。この時、近くの国際空港が閉鎖されるほどの銃撃戦が何時間も続き、30人が死亡した。

CDKI3TA6ERBJ7IFYWNX64MHTOEメキシコ政府は2023年4月2日、オビディオ:左写真の右 の米国送還に合わせ、ホルヘ・イバン・ガステラム・アビラ Jorge Ivan GNJC5JGX2RFZXIICSG3QLRXY3UGastelum Avilaまたはオルソ・イバン・ガステラム・クルス、別名「エル・チョロ・イバン“El Cholo Ivan”,」:左写真の左(ホアキン・「エル・チャポ」・グスマンの右腕であり、2016年1月8日エル・チャポ逮捕時に同時に逮捕されていた。写真右)を米国へ引き渡した。裁判の運営上の理由とされる。 参照記事 英文記事 英文記事 過去ブログ:2023年1月エル・チャポの息子逮捕で暴動、旅客機も銃撃される メキシコ:2022年10ce12bdc7麻薬フェンタニル過剰摂取が18~45歳の米国人死因の第1位:2月メキシコ麻薬カルテル勢力分布図2021年8月~2022年~:2021年10月米国で「フェンタニル」過剰摂取や中国製麻薬での死亡急増:2018年12月統計でも明らかになった麻薬鎮痛剤フェンタニルの危険性と中国:20125f46697325175.image年2月ホイットニー・ヒューストンWhitney Houstonm続報、浴槽で死亡:、、、摘発をシナロアに絞っても、中国ーメキシコ、南米ー米国、カナダへのヘロイン、コカインの麻薬ルート(右)根絶は困難と思われるほどルートは複雑で、フェンタニルのルート(左)に限れば、中国政府が積極的に国内外の犯罪者、企業を摘発しないのが問題ではと思うが、する気は無いようだ。 参考:Missouri’s Fentanyl Problem: Its path to the United States 



nappi11 at 00:49│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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