

凶悪犯罪の急増と、過密な刑務所の劣悪な環境が問題になっていた南米エルサルバドル
El Salvadorで、2023年1月末に
中部テコルカ(Tecoluca)の「テロリスト監禁センター:"Terrorism Confinement Center"
Centro de Confinamiento del Terrorismo :CECOT」落成の際、公共事業大臣ロメロ ロドリゲスはブケレ
(Nayib Bukele)大統領に対して、「アメリカ両大陸で最も巨大な刑務所'mega prison'になるでしょう。


施設は8つの鉄筋コンクリートの建物から成る、最大で4万人を収容できる巨大刑務所だ。23ヘクタールの刑務所から囚人が脱獄するのは不可能でしょう。」と語っていた。敷地面積は東京ドーム35個分に相当する165ヘクタール。
記録映像 記録映像 

施設はアメリカ大陸において最大規模で、施設は8つの鉄筋コンクリートの建物から成る。囚人は丸刈りにされ、上半身裸の男性が後ろ手に手錠をかけられ、足は鎖でつながれている。収容者のアイデンティティは剥奪される。


しかしここも、収容者100 人に対して80のベッドしかないと、英デイリーメールは報じている。受刑者は横になるマットレスさえ与えられず、20%はベッドをまったく与えられないという。監房には、100 人の受刑者全員が使用できる洗面台とトイレは、それぞれ 2 つしか備え付けられていないと報じられている。すでにこのメガ刑務所、El Salvador moves suspected gang members to new 'mega prison' amid human rights criticism とあることから、人権問題で批判があるようだ。

エルサルバドル政府はそこへ2月24日、すでに別の刑務所に収容されている約64000人のうちの第一陣として、2022年3月に検挙された
「マラ・サルバトルチャ(Mara Salvatrucha、MS-13)」など19のギャング団の構成員2000人を、イサルコ(Izalco)の刑務所からバスで4万人収容できる巨大刑務所に移送したと、ナジブ ブケレ大統領が発表した。「今日の深夜、たった一度の作戦で最初のギャング団2000人をCECOTに移送した。」と大統領はネットを通じて明らかにし、そして「ここが彼らの新たしい住居で、これから数十年国民たちに危害を加えることなく生きていくであろう。」と付け加えた。過去ブログ:2010年11月
中南米の巨大犯罪集団 MS Maras:
エルサルバドルのナイブ・ブケレ大統領は、同国の他の刑務所では受刑者が、売春婦を呼んだり、テレビ視聴、さらにプレイステーションを楽しみ、電話の使用ができてしまう環境だと主張している。

こういった行為はCECOTでは、一切許されない。
外界との接触を不可能にするため、携帯電話の信号を遮断する電子スクランブラーを導入。脱走防止策として、頑丈な鋼鉄の独房、周囲を囲う壁、19の監視塔、 電気柵、パトロールエリアといった、7つの「壁」を作った。600人以上の兵士と250人の看守らが厳戒体制で見張りに就くという。

同国では、約12年間続いた内戦は終わったものの、戦中に流出した武器が国内に大量に残されており、ギャングによる犯罪が横行している。経済状況は停滞し、貧困率も高く、治安は悪化の一途。

米『グローバル・ファイナンス』が発表した「世界で最も治安の良い国ランキング」によると、エルサルバドルは105位だ。
ギャングの麻薬密売と恐喝は、エルサルバドルの日常の一部と化し、毎日10~20人が殺されているという。
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