21c92d27a90ce4498862023年2月28日:サンナ マリン(Sanna Marin)・フィンランド首相は2月25日:ウクライナは西側の支援を受けて勝利するとし、「ウクライナを待ち受けているのは、EUとNATOの中の明るい未来だ。なぜなら、ウクライナは改革の準備があるからだ」と発言した。また同氏は、プーチン露大統領やその他、戦争犯罪を行った人物は責任を追及されると指摘した。

同氏は、「ロシアはこの戦争に負ける。これは不当な戦争だ。この戦争の責任はロシアにのみある。毎日ウクライナではロシアが意図的に民間人を殺している。人々を強姦している。子供達が大量にロシアに連れ去られている。これら全ての行為に詰みあるものは罰せられねばならない。ロシア首脳陣、プーチンも逃れられない。フィンランドは、ロシア首脳陣を含む、この凄惨な犯罪の罪人に責任を負わせるためのあらゆる努力を支持している」と発言した。

また同氏は、戦争はロシアがウクライナから自国軍を撤退させた時に終わるのであり、この戦争を「凍結された(膠着状態が続く)紛争としてはならない:the war should not turn into a frozen conflict(the war must not be allowed to turn into a frozen conflict.)」と強調した。同氏は、「それでは戦争は終わらない。強固な平和への道は、ロシアによる戦争行為の停止である。それによってのみ協議と平和へ向かう行動への道が開けるのだ」と発言した。参照記事 英文記事 

、、、強調しているのは、ロシアによる組織的戦争犯罪への断罪と、あいまいな停戦や戦後処理が灰色で在ってはならないと言うもので、プーチン・ロシアへの不信感が言わせるのだろう。中国が何か提案をする気のようだが、間違いなく、マリン首相が述べた本筋からずれたものものになるだろうと思う。今更、多少であれ、ロシアへ配慮した提案など在ってはならず、f59a729106ee69e987bd25959c860e68ロシアへ厳しく直言できるほどの度量は中国に無いと見る。どうしても檜舞台で見栄を張りたいなら、まずは、中国が全ての国際法を順守すると明言し、現状での違反行為を全て修正してからが筋だろう。できないなら「一昨日(おととい)御出で!(二度と出て来るな!)Never come here again!」である。これはロシアもしかりで、要求を出す前に、国際法規に沿った現状回復への約束と着手が先決であろう。他国の生命、財産、自然を踏みにじった無礼、蛮行に陳謝し、償って当然で、物事の決着には順序がある。参考:“プーチンの戦争”の陰でロシア軍に何が?元兵士「目を覚ませ」 2b74c787過去ブログ:2023年2月独ショルツ首相が開戦1年後の露の敗北と中国への不信を表明

、、、長引く戦争で、ウクライナ軍側でも脱走や規律違反が相次いでいる。参照記事 、、一方、全く懲りていないプーチン大統領は、先週2月21日に行った年次教書演説で、ロシアの軍事侵攻を正当化し「ロシアを打ち負かすことは不可能だ」と強調した。つまり、今後とも侵攻を続ける姿勢なのだ。「はだかの王様」でなければ、真正の馬鹿である。

ウクライナ戦争は、ミサイル、ドローン攻撃や塹壕戦を伴う、東部、南部を中心とした、一進一退の攻防戦の様相を呈してきた。ただ、こうした戦況は重戦車やクリミア半島に到達可能なミサイルの提供によって変わる可能性がある。不確定要素はあるものの、戦線は中期的にはゆっくりとかつ段階的に拡大しそうだ。

FireShot Webpage Screenshot #656 - 'GlobalSecurity.org3b88932e-1580-47fc-85ef-d3ae1e9fc83f 2そして交渉による停戦や和平合意に先立ち、戦闘は一時的に激化するとみられる。そして双方は、交渉が始まった時、交渉を有利に進めるために、それまでに戦闘によって支配地域を少しでも拡大しようと努めるだろう。今はその最中かもしれない。 参照記事 、、時間の問題で、航空機の投入はされると思うが、米、NATOはそれに足る言い訳ができる戦況の変化を待っているように見える。左図の様に、隣国ポーランドには、米国など各国の軍事基地が在り、それらはそもそも、対露戦を想定して配備されたものだ。参照記事  



nappi11 at 00:03│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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