
中国の外交部門トップ、王毅(ワンイー:Wang Yi)共産党政治局員は先週末、ドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議での発言で近々和平案が示されることを予告していた。王氏は今週ロシアを訪問。だが同国のラブロフ外相は和平案について王氏と協議しなかったと述べた。
ヌーランド氏は、戦争を終結させるための合意が公正かつ恒久的な平和をもたらすことが重要だと述べ、「もし中国の習近平(シーチンピン)国家主席がロシアのプーチン大統領とロシア軍をウクライナから追い出すことができれば、我々は皆称賛し、平和の対価を与えるのではないか」「あらゆる関係者が和平案を支援するために何ができるかを検討している。だが根本的な疑問は、プーチン氏が和平を望んでいるのかということだ」と同氏は指摘した。参照記事 参考:バイデン政権の脅威:ビクトリア・ヌーランドの正体:映像:王毅氏がプーチン大統領と会談(2023年2月22日):
、、、自らが人権問題、領土問題で確信犯である中国が、公正な提案をするとの期待は余りに幼稚だ。そんな大役が習近平に務まるなら、とっくにチベット、新疆、台湾、尖閣、朝鮮半島、対米、対豪、対印問題は平和に解決できているだろう。それより心配すべきは、スパイ上がりの妄想家プーチンの時間稼ぎに利用され、露軍が体制を立て直す事だ。米国は中国に貧乏くじを引かせ、思いっきり恥をかかせる算段ではないのか?そうなっても幾重にも面の皮がある中国、恥とも思わないだろうが、、。すでに明確なロシア支持、支援を表明している中国の提案は調停、仲介では無く、プーチンの代理をしていると見た方がいいだろう。 過去ブログ:2023年2月何の実績も信用も無い中国が仲介? ウクライナ情勢悪化?:
24日、中国外務省がウクライナ危機の調停に関して自らの立場を記した文書の中で表明した。ウクライナ危機の政治的解決に向けた独自の立場を表明した。文書は12項目あり、第1項では「あらゆる国の主権、独立、領土保全は効果的に保証される必要がある」と記されている。その中で中国外務省は、冷戦思考を拒否し、一方の国の安全保障が他方の国の安全保障を犠牲にする形で実現してはならないとし、地域的安全保障が軍事的ブロックの強化あるいは拡大によって保証されてはならないとした。加えて、あらゆる国の安全保障上の正当な利益、及び懸念を真剣に受け止め、しかるべく考慮する必要があるとも記されている。参照記事
別記事によれば、強調したのは「戦闘の停止」だ。「各当事者は理性を維持し火に油をそそぐことをせず、ウクライナ危機のさらなる悪化を回避すべきだ」と指摘した。ロシアとウクライナの「できるだけ早い直接対話」を呼びかけた。国際社会が和平に向けて協力すべきだと指摘し、中国も関与を深める構えをみせた。核兵器の使用や原子力発電所への攻撃に反対を表明した。生物化学兵器の研究開発や使用もすべきではないと主張した。
ロシアへの制裁に反対する考えを示した。「一方的な制裁や極限の圧力は問題を解決できないばかりか、新たな問題を生み出す」と言及した。米欧日のロシア制裁を批判した。ウクライナ情勢の終局を見据えて「戦後の復興を推進する」と提案した。国際社会が戦後復興を支援する措置をとるべきだと訴えたうえで「中国は協力し、建設的な役割を果たす」とした。、、、、クリミアに関してなど、具体的な内容が無く、ウクライナは無視するだろうと思うが、、。「危機解決に向けた提案」とされるが、巻き込まれるのを避けたい中国には、これが限界の発言だろう。確かに提案ではあるが、、。「だからどうすればいいのか」という事には触れず、希望を述べているだけ。