355-russia-is-massing-tens-of-thousands-12312adefcfウクライナのゼレンスキー大統領は2023年2月19日、同国軍が東部ドンバス地域のウフレダルVuhledar(ウグレダルUgledar)付近でロシア軍に「極めて重大な」損失を与えていると述べた。

ビデオ演説で「状況は非常に複雑だ。われわれは戦い、侵略者を打ち破り、ロシアに極めて重大な損失を与えている」と語った。

ゼレンスキー氏は数カ月前から戦闘が集中しているドンバス地域Donbasの複数の町に言及し、「ロシアがドンバスのバフムトBakhmut、ウフレダルVuhledar(ウグレダルUgledar)、マリンカMarinka、クレミンナKreminnaで(露軍が)より多くの損失を被るほど、より早くこの戦争をウクライナの勝利で終わらせることができるだろう」と述べた。映像:ウクライナ軍のバフムトでの地上攻撃

FireShot Webpage Screenshot #631 - 'Russiaゼレンスキー氏は軍司令部の拡大会議を開催したとし、他の地域の防衛状況についても説明。

黒海のオデーサOdesa(オデッサOdessa)港付近は統制下にあり、ロシア軍が一部支配しているザポロジエZaporizhzhiaではウクライナ軍が中心部を「保護している」と述べた。ロシアが黒海からミサイルを発射した際、爆発により民間人 2 人が負傷し、ウクライナ西部の都市フメリニツキーBohdan Khmelnytskyで何百もの窓が粉々になった。ウクライナ空軍は、ロシアが 4 発のカリブル ミサイルを発射し、そのうち 2 発は防空部隊によって撃墜されたと述べた。

北東部では、再び露軍がクピエンスク(クピアンスク)Kupiansk方面への攻勢に出ているとの記事もある。参照記事 しかし、19日の米戦争研究所ISWのレポートは、北東部ルハンスク州Luhansk Oblastでの新たな攻勢に於いて、露軍は戦費、保有戦闘車、戦車などあらゆるものが不足していると指摘した。英文記事 

、、、ロシアの戦略では、ウクライナ西部、南部への陽動的攻撃をする中で、上記左図の半円状の地域に総力を投入するようだが、現実にはロシア軍はその地域で相当な損失を出しており、その要因として、兵員の装備、訓練不足や攻撃のまとまりの無さが指摘されている。DPRドネツク人民共和国軍の先頭で戦っているワグネル民間軍事組織も大損失を出し、クレムリン軍部中枢との間に不協和音が出ている言われ、今は囚人の徴用も禁止されている。ウクライナに投降したロシア兵ですら、何の大義もない戦争だと言い捨てている。 過去ブログ:2023年2月バフムトでの鬼気迫る塹壕戦の攻防と戦況 ウクライナ 2月今も明確でないウクライナ戦争の人的被害、戦死者 :

7bba89ad世界中の軍関係者が毎日ウクライナ戦争の動画を見ていると思うが、すでに地上戦での状況は大きく変化し、勝敗は、衛星や無人機での監視を充実させ、地上戦は如何に長距離誘導弾、ミサイルを正確に撃ち込むかにかかっている。ライフルを手に敵陣に向かう時代ではなくなった。この事はまた、相手のスパイや監視にも十分な警戒が必要なことを示している。過去ブログ:2022年7月1台300万円!の政府支援の国策ドローンに不具合発生 

d3467d4-duda-getty2隣国ベラルーシBecauseも気がかりだが、ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領Polish President Andrzej Duda:左 は、そもそも2020年の違法な選挙で登場した自称ベラルーシ大統領ルカシェンコ Alexander Lukashenko, the self-proclaimed president of Belarusを認めていない(欧米も同)とした上で、概して戦闘的ではないベラルーシ国民をウクライナとの戦闘へ送り込んでも、戦闘経験豊富で祖国防衛の意識が高く、覚悟を持ったウクライナ軍の相手にもならず、国民は反発し、彼の手に負えない状態を招き、政権の終わりになるだろうと述べている。また、ルカシェンコはそれを十分承知しているはずだとも述べた。 英文記事 

bd60c4137cd36a58383d202f62fb1159今は有事か平時かで橋下氏と桜井氏が議論したと言う 参照記事。ウクライナを見ればいい。有事だから武器がほしいと言うウクライナに、西側は当初、平時に軍備強化すればロシアを刺激するとウクライナの要求を拒否し続けた。結局、その隙をついてロシアが軍事侵略に踏み切った。周辺の相手が日本を敵視する以上、平時に有事の用意をしておくと言うのが合理的考えだろう。有事になれば、全てが瞬時に多発する。ウクライナで起きた事の流れを見れば、慌てている暇もない。 話し合い、、相手が約束を厳守する国ならそれも有りだが、嘘しか言わない国とは時間の無駄だ。演習を口実に侵攻したロシア、国際海洋条約を無視する中国がいい例だ。

FireShot Webpage Screenshot #6 (2)index んhkt02200324_0306045012940939011そして、まさかの時の国の戦う覚悟が、まさかの時に逃げる覚悟の論者の妄言、詭弁にもてあそばれてはならない。その覚悟が無ければ、世界は日本を助けもしないだろう。相手はその残虐性や野望を隠そうともしていないのが現実だ。もしも蹂躙されれば、世界から「自分で守る用意も計画も無かったのか?」と言われるだけだ。参照記事 過去ブログ:2023年2月専制主義中国に対し日本で有志国の結束を訴えた英トラス前首相 2月CIA長官が、習体制は2027年までに台湾侵攻の準備?  中国のスパイ気球 問題は核兵器の運搬能力がある事>撃墜 1月中国の何の意味も持たない「友好」とウクライナへの裏切り 2022年7月2030年までに空母5隻体制の中国軍拡が招く国際不信と孤立 2021年6月中共結党100周年と「チャイナドリーム」に付きまとう残虐と横暴 :



nappi11 at 00:02│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by yoribaba   2023年02月21日 09:50
情緒的ですが、ドンバス地域の色塗られた形を目にすると、日本地図を連想してしまいます・・・

2. Posted by 甲東   2023年02月21日 10:34
結局、その隙をついてロシアが軍事侵略に踏み切った・・・その後がある。ロは、強力な支援を受けたウにどえらい目に遭っている。
プが最初の侵略に躊躇する(ウの)軍備とはどんなものだろう。ちょっとその気になれば、モスクワを占領できる軍備、かな。トマホークだけでは無理。何が要る・・・きりが無いはず。

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