ミャンマーで軍がクーデターを起こしてから2023年2月1日で2年になり、実権を握った軍はことし8月までに選挙を実施するとしているが、軍に抵抗する民主派勢力を排除する動きを見せていて、事態が収まる見通しはたっていない。ミャンマーでは、アウン・サン・スー・チー氏率いるNLD :
National League of Democracy =国民民主連盟が圧勝した2020年の総選挙で不正があったとして、軍がクーデターを起こしてからきょうで2年となる。過去ブログ:2022年1月ミャンマー国軍が住民30人殺害、国際支援者2名不明4 これに対して民主派勢力の一部が武装化して軍と戦闘を続け、ミャンマーの人権団体によると、軍の攻撃や弾圧でクーデター以降、死者は2023年1月31日までに2940人に上っている。映像:ゲリラ側がドローンで攻撃 地上攻撃
軍に拘束され、汚職などの罪に問われたスー・チー氏に対しては有罪判決が出され、科された刑期は、あわせて33年となっている。また、軍は1月、政党登録に関する法律を制定し、NLDを事実上、非合法にするなど、排除する動きを見せている。京都大学東南アジア地域研究研究所の中西嘉宏准教授は、「戦闘は泥沼化していて、1月の時点で国内避難民は100万人以上に上っている。本来支援が期待される国連はミャンマー軍と関係が悪く十分に活動できておらず、欧米にとっては国益としてそれほど大きくないので、ウクライナ危機もあり次第に関心が低くなっている」と述べた。
アメリカ財務省は2023年1月31日、声明を発表し、ミャンマー軍の統制下にある選挙管理委員会など3団体とエネルギー関連の当局者など6人を資産の凍結などを科す制裁リストに追加し、軍が石油やガスの輸出によって、年間10億ドル以上の収入を得ているとして、エネルギー産業を管轄する当局や国営企業の幹部も制裁対象とした。今回の制裁は、イギリスとカナダ、それにオーストラリアと協調して行ったとした上で「ミャンマー軍は2年にわたり、暴力と抑圧によって、ミャンマーの人たちが自分たちの指導者を選ぶことを否定している」と非難している。参照記事 過去ブログ:2021年4月軍の空爆にミャンマー国内の武装勢力も対決姿勢 紛争が内戦化 2月長期化気配のミャンマーのクーデターと国軍の狙い、日本,中国 2月ミャンマー国軍がクーデター? 軍が指導者、大統領拘束 2月ミャンマー国軍がクーデター 指導者、大統領拘束と経緯 2017年12月ミャンマー国軍はロヒンギャ虐殺を否定 2012年10月ロヒンギャ問題 ミャンマー
2023年11月20日:軍事政権が続くミャンマーで、軍政打倒を掲げた少数民族武装勢力の攻勢が拡大している。中国やインドとの国境地帯では100人を超える国軍兵が投降するなどし、軍政は緊急会議で「国家分裂」の危機だと表明した。民主派指導者アウンサンスーチー氏が率いた政府が倒されて2年9カ月が経過。劣勢だった少数民族や民主派が勢いを増す異例の展開となっている。紛争が激化する中、軍政はすべての政府職員と軍経験者に対し、緊急事態に備えて奉仕するよう命じた。写真は、ミャンマー・シャン州で投降した国軍兵士らに向かって話す武装勢力関係者(左)=11月14日
攻勢拡大のきっかけは2023年10月27日に北東部シャン州で3勢力が共闘して仕掛けた一斉攻撃だ。独立系メディアなどによると、次々と検問所などの国軍拠点を占拠。日付にちなみ「作戦1027」と名付け、軍政を打倒するとの声明を出した。 参照記事
コメント
しかし、ロヒンギャは別。多くの国民が違和感を持っている。まずはロヒンギャ以外の統一。でないと、議論が出来ない。
ロヒンギャ内で一番“動員力”があるのは、カラチを根城にするデオバンド系ぼんさん達という話がある。諸外国の諸勢力もこっそり加担しているということ。
本人達も含め、誰もどこから手を付けたら良いのか分からない・・・少数民族にすれば、有史以来支配、統一されたことは無い、だろう。