0a1a8ed3img_44bd325トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は2023年1月29日、北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指すスウェーデン、フィンランド両国のうち、フィンランド単独での加盟を容認する可能性に言及した。スウェーデンとフィンランドはロシアのウクライナ侵攻を受けて非同盟政策を転換、NATOへの同時加盟を目指している。しかし、スウェーデンはトルコが要求しているクルド人勢力関係者の身柄引き渡しに応じず、トルコ側の姿勢硬化を招いている。

index 082516_0614_7153エルドアン氏はテレビ番組で、「必要ならフィンランドには異なる対応(加盟承認)をすることが可能だ。スウェーデンは衝撃を受けることになるだろう」と語った。トルコは2023年5月14日に大統領選を実施する。野党連合との接戦が予想されており、エルドアン氏としては、支持基盤の与党、イスラム保守層、反クルド民族派をつなぎ止めるためにも妥協できない状況となっている。参照記事 参照記事
トルコの野党6党は2022年2月末、新たな憲法案の大枠で合意し、強大な大統領の権限を縮小し、以前の議会制に戻すとした。高インフレでエルドアン大統領の支持率が低迷しているのを受け、6党で共闘して2023年5月に行われる選挙で約20年ぶりの政権交代を目指している。参照記事 過去ブログ:2023年1月スウェーデンで右派の反トルコデモが再燃 2022年12月スウェーデン最高裁、トルコへの難民トルコ人引き渡し拒否 2022年5月NATOはトルコを論破しなければならない 5月フィンランドとスウェーデンのNATO加盟に水を差す男 

   

    



nappi11 at 14:56│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2023年01月30日 17:35
へー、フィンランドの対応が興味深いですね。スウェーデンに特段の恩義がある様には思えないが、今そう言うとちょいつれないか。
フィンランドの国政(システム)を近代化したのは、むしろロシア帝国の様な印象・・・
2. Posted by ん   2023年01月30日 23:18
まあ、スウェーデンは、「意識高い系」の行動があんまりだから。
3. Posted by 甲東   2023年01月31日 18:06
数日前のことだが、2019年来、トルコへの武器輸出を禁止していたフィンランドが、輸出再開を決定したと。その後にエルドアンの発言があった。
色気ムンムンの様です。余り色気を出し過ぎると・・・

コメントする

名前
メール
URL
絵文字