


スロビキン氏は昨2022年10月、戦場で劣勢に立たされていたロシア軍の立て直しを図るため総司令官に任命され、その任命の2日後、ロシア軍は戦略を転換し、ドローン(無人機)やミサイルを使用したインフラ施設に対する攻撃を開始。複数の都市で停電や断水を引き起こした。更にロシア軍はその1か月後、唯一制圧していた州都だった南部ヘルソン(Kherson)市から撤退した。

右の右 は11日、ゲラシモフ参謀総長をウクライナでの軍事作戦の総司令官に任命し、2022年10月から総司令官を務めてきたスロビキン氏らを副司令官とする人事を発表した。ロシアの軍事ブロガーからはスロビキン氏について「新年にウクライナ軍の攻撃で89人が死亡したことなど一連の失敗の責任をとらされた」とする見方もでている。参照記事 参照記事 過去ブログ:2023年1月ウクライナ軍の年末の単一の砲撃で露軍兵士400人死亡か?
、、、軍の制服組トップとはいえ、参謀総長が急に総司令官になり、前任者が部下になるとは異例中の異例だろうが、実際には、プーチン自ら戦術を指揮していると言われている。2022年5月時点で、少なくても9人の将軍が戦死しており、ゲラシモフ氏も5月に負傷説が流れた。



両軍はソレダルを巡り、激しい攻防を続け、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が全市掌握を宣言したが、ウクライナ側は否定していた。ウクライナの国防次官は12日、露軍がソレダルでウクライナ軍の防衛線を突破するために攻撃を続けているとSNSに投稿し、露軍はバフムトBakhmutの包囲も試みているという。英国紙は、ウクライナTVの記事を引用し、15人の子供を含む559人の民間人が脱出できずに包囲され救助していると報じた。映像:ウクライナ側 映像:攻撃受ける露軍 参照記事 英文記事 英文記事
2023年1月14日:米国務省のパテル副報道官は13日、ウクライナ東部の激戦の生じているドネツィク州ソレダールにつき、状況は引き続き困難であるが、「ロシアの何か月にも及びキャンペーンが極めて甚大な人的損害をもたらしたことは明白だ。何千もの準備のない劣悪な装備のロシアの動員兵が死亡した」と発言した。映像 参照記事