


ドネツク州のクラマトルスクKramatorskからバフムートBakhmut, Donetsk regionに掛けた一帯には大規模な岩塩鉱床が存在し、10以上の採掘坑に眠る岩塩の総量量は50億トン以上と見積もられ、食用や工業用の塩化ナトリウムを年間150万トン以上生産、さらに同地には石膏の採掘坑も存在するため「ロシアとワグナーがバフムートに執着するのは同地で産出される岩塩と石膏の支配に関心があるためだ」とホワイトハウス当局は見ているらしい。しかし、多くの塩を産出する採掘坑を手に入れるにはスラビャンスクSlavyansk(Slovyanskスロビヤンスク)を制圧する必要があり、岩塩鉱床を完全に手に支配する



ドネツク市に隣接するマケエフカ(マキーウカ、マケエフカ)Makiivkaでは昨2022年12月31日深夜、米国提供の高機動ロケット砲システム(HIMARS)により、ロシア側発表で少なくとも89人が死亡した。死亡したロシア兵は当時、プーチン大統領の新年演説を視聴するために兵舎に集められていたと言う。ロシアの強硬派は報復感情を募らせ、先の36時間の「クリスマス停戦(ロシア正教のクリスマスは1月7日)」も弱腰と不満を抱いており、今回の「600人殺害」の主張は国内向け「宣伝」の意味合いが強い。参照記事 英文記事 過去ブログ:2023年1月ウクライナ軍の年末の単一の砲撃で露軍兵士400人死亡か?
プーチン政権が宣言した一方的「停戦」は、8日午前0時(日本時間同日午前6時)の期限を過ぎた。6日からの期間中も攻撃は続き、停戦は「名ばかり」(英BBC放送)のものだった。
ロシアは、年明けから兵力を増強し、形勢挽回を狙っているとされ、英紙ガーディアンによると、ウクライナ国防省情報総局幹部は、ロシア政府が今月中に50万人規模の予備役動員を計画していると指摘。春から夏にかけてウクライナ南東部で見込まれる大規模攻勢に向けた準備とみられている。 参照記事


また大人数の攻撃集団はロシアの傭兵(ようへい)会社「ワグネル」の予備軍の精鋭で構成され、文字通り味方の兵士の遺体の上を進軍しているとも指摘。大砲や多連装ロケット砲、迫撃砲を大規模に使用し、味方の

町は事実上破壊されており、引き続き避難を呼び掛けているが、特に高齢者が残っているという。ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、ソレダルについて、「持ちこたえている」ものの「極めて厳しい」状況にあると述べ、10日報道でも攻撃は続いている。英国防省はロシア軍がバフムトを北から包囲し、ウクライナ軍の補給路を混乱させることが狙いと分析した。参照記事 映像記事 英文記事 英文記事 参照記事

1 月 10 日火曜日の戦争研究所 (ISW) の報告では、ソレダルの中心に傭兵部隊「ワグネル」が存在することを視覚的に確認したが、激しい戦闘でソレダル市内で二つの陣営の支配陣地と建物が入れ替わっている一方で、ウクライナの守備隊は戦線を維持し、市を離れなかったと報告され、この展開がバフムートの即時包囲の前兆にはならないと付け加えた。 ソレダルには、現在 5,000 人を超える民間人がいることが知られている。日本語映像記事 参照記事
2023年1月13日:1 月 13 日、戦争研究所 (ISW) は、ロシア軍がソレダーの街を占領した可能性が高いと報告したが、これが差し迫ったロシアによるバフムト包囲につながる可能性は低いとした。参照記事