小型で折りたたみ式の翼を持ち、航空機から投下すれば100km以上滑空し、直径3フィート(約91cm)ほどの小さな目標にも命中させることができるという。記録、紹介映像
ウクライナは戦争が長引くにつれ、より洗練された武器への必要性が高まっている。複数の業界筋によると、ボーイングが提案した「GLSDB(地上発射型小直径爆弾:Ground-Launched Small Diameter Bomb )」と呼ばれるシステムは、ウクライナと米国の東欧同盟国向けとなる新しい弾薬生産計画の一つ。
この計画に詳しい関係筋3人によると、GLSDBは早ければ2023年春に供給される可能性がある。これはGBU-39小直径爆弾(SDB)とM26ロケットモーター :the GBU-39 Small Diameter Bomb (SDB) with the M26 rocket motorを組み合わせたもので、どちらも米国に豊富な在庫があり、安価(555万円)でもある:The GBU-39 alone costs about $40,000 each. 。米国は射程297キロのATACMSミサイル(通常弾頭付き弾道ミサイル)については要求を拒否しているが、GLSDBの射程150キロならウクライナはこれまで届かなかった重要な軍事目標を攻撃でき、ロシアの後方地域をかく乱することができるようになる。 映像記事
GLSDBはスウェーデンの防衛・航空宇宙大手サーブSAAB とボーイングが2019年から共同開発・生産している。ボーイングの広報担当者はコメントを控えた。米国防総省報道官は、ウクライナへの「特定能力」の提供についてはコメントを避けたが、米国とその同盟国はウクライナ支援に「最も適切なシステムを確認・検討」していると述べた。左図の濃い茶色では、現状での多連装・高機動ロケットシステム「ハイマース(HIMARS:M142 High Mobility Artillery Rocket Systemの略)」による射程到達域を示している(筆者:これまでのハイマースで使用の砲弾の射程は約80キロと公表されている)。 参照記事 英文記事 英文記事 参照図 過去ブログ:2022年11月ウクライナの戦況と予測 10月10日の露軍攻撃に対するウクライナ司令部報告