630_360_1665133617-3392022年10月29日、ロシアが黒海に設定した穀物回廊を通じた農産物輸出の合意からの離脱を発表したことを受け、30日、ドイツ、フランス、日本、ポーランドの政府関係者がコメントした。

ベーアボック独外相は、ロシアに対して、自らの義務を履行するよう要請した。独フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙が報じた

コロンナ仏欧州・外務相は30日、ツイッター・アカウントにて、欧州はウクライナの穀物の陸路での輸送を継続すると伝えた1667139197-562更に、これまで陸路での60%のウクライナの穀物Ukraine's grainが陸路(『連帯の回廊』:solidarity lines)で輸送されたことを示すインフォグラフィックを掲載し、ロシアは穀物合意離脱の決定を見直すべきだと強調し、「穀物合意への参加停止により、ロシアは、自らの対ウクライナ侵略によって生じた世界の食糧危機を強めている。同国は、重たい結果をもたらすその決定を見直すべきだ」と主張した。

日本首相官邸広報室は、松野内閣官房長官が31日の記者会見時に、ウクライナ産の農産品の黒海海洋港からの輸出を可能としている黒海穀物輸出イニシアティブへの参加をロシアが一方的に停止すると発表したことは遺憾だと発言したと発表した

ポーランド外務省は30日、ツイッター・アカウントにて、同国とEU加盟国は、ウクライナによる穀物の輸出を引き続き支えていくと発表した。同国外務省は、「ロシアによる、穀物イニシアティブ参加停止の決定は、同国がいかなる国際合意も遵守するつもりがないことのさらなる証拠である。ポーランドは、EUのパートナーたちと共に、ウクライナや、必要な商品の輸送を必要とする人々を支援するべく、今後も活動する準備がある」と伝えた。

FireShot Webpage Screenshot #2233 - 'How much grainまた、米バイデン大統領は、ウクライナからの穀物輸出を可能とする国連主導の合意からのロシアの離脱発表につき「純粋に言語道断」なものだとし、それは「飢餓を増やす」ものだと批判した州連合(EU)のボレル上級代表は、「(ロシアの)決定は、ロシアの対ウクライナ戦争により生じたグローバルな食糧危機解決のために、とても必要とされている穀物と肥料の輸出の主要な輸出ルートをリスクに晒す」と指摘していた。

dfb933a9-sその他、ロイター通信は、30日、ウクライナ、トルコ、国連は、現在黒海でトルコ領海territorial sea:右図に入っている16隻の船の航行の計画につき合意したと報じている。黒海からエーゲ海、地中海に抜けるには、トルコが航行を管理するボルポラス海峡Bosphorus Straitを抜ける必要がある。参照記事 参照記事、、、、、もうロシアは、世界の困る事なら合意も国際法も無視なのだろう。離脱ではなく、停止だと言い、理由が、穀物運搬船からのドローンによる黒海艦隊への攻撃だと言うが、世界は誰も耳を貸さない。参照記事:国連、黒海の穀物運搬船を攻撃に利用とのロシアの主張を否定

FireShot Webpage Screenshot #2216 - '最新ニュ侵略して於いて、さらに最近のウクライナへの無差別的な攻撃を繰り返せば反撃されて当然であり、これらロシアの無軌道さは、すべてロシアへの制裁として跳ね返るだろう。今後黒海の『連帯の回廊』:solidarity linesが使えなくなった場合、代替えルートAlternative routesとしては、左図の鉄道でポーランド、リトアニアの港へ輸送、maps_danubeまたはウクライナから陸上輸送して、ルーマニアの港経由で世界へ出荷、または、ドナウ川を船で遡って欧州側へ輸送する事が出来るが、運送費は高くつくとされる。英文記事 参照:ウクライナ企業、「ドナウ川穀物ルート」プロジェクトを開始 過去ブログ:2022年7月エルドアン大統領の「死刑復活」発言はEU加盟にあきらめ?



nappi11 at 00:02│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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