AA13uadQ.img岡山「正論」友の会(森靖喜会長)の第28回講演会が2022年10月28日、岡山市中区の岡山プラザホテルで開かれ、静岡大学教授の楊海英氏が「世界史の中の台湾、世界の台湾」と題して講演した。

 楊氏は、日本人の台湾理解の死角として、中国と関連づけてみてしまうという問題点に言及し「中国を意識して萎縮(いしゅく)してしまっている。台湾史を中国史の一部としてみるのは間違い」と指摘した。

 台湾を歴史学、考古学、人類学などの幅広い観点から分析し「石貨と抜歯、入れ墨の風習、先住民に共通する虹に関わる神話などは中国大陸には全く存在しない」としたうFireShot Webpage Screenshot #2213 - 'オーストロネシア語族えで、「言語はオーストロネシア系Austronesian、文化は南島系であり、台湾は文明史的に中華圏でも中国大陸の一部でもない」と述べた。さらに「近代台湾の学問の基礎を作り、近代化に貢献したのは日本であるという歴史を忘れてはならない」と語った。

また、台湾の金門島では中国のドローンが頻繁に飛来し、島の近辺で建設資材として大量の砂を採掘するなどして問題化していることを紹介。安倍晋三元首相が「台湾有事は日本有事」と繰り返し警鐘を鳴らしていたことを挙げ、南モンゴル出身の楊氏は中華思想の特質と危険性をふまえ、「台湾と日本は運命共同体。日本は、大国としての自覚を持ち、危機感を共有して関与していかなければならない」と訴えた。

、、、中国が台湾を自国の一部という根拠は曖昧なもので、かつ一方的なものだと筆者は思っているが、考古学的視点からの主張も考察すべきだろう。この事は、日本が台湾統治時代に多くの研究者が検証した事で記録も多く、石貨は南洋諸島に、抜歯や入れ墨は縄文人にも在った事は良く知られた事だ。FireShot Webpage Screenshot #2212話が飛ぶが、ウクライナに関しプーチンは歴史的にロシアに含まれると言うが、その歴史を更に遡れば、ロシアのモスクワ公国は元々、ウクライナにあったキエフ(キーウ)公国の一部だった事実が浮かんでくる。ウクライナはロシアの一地方などではなく、1000年以上前からの栄光の歴史を引き継ぐ国なのだ。

70b8d2f1fdb99ed78c9a5232686b3148-1024x576北方のモスクワこそキエフ・ルーシ(公国)の一地方(東北地方)に過ぎず、民族も言語も違い、その後のロシア帝国やソビエト連邦に至っては非常に強い中央集権制でそのシステムは全く異なる、というのがウクライナ側の見方で、この事は「今更、領土を返せと言われる筋合いはない」というウクライナの言い分にもなる。 参照記事 参照記事 参照記事

、、、文字の無い時代の歴史解釈は時として観念的で、都合よく解釈されがちだが、科学の進歩と資料FireShot Webpage Screenshot #2216 - '最新ニュの新たな発掘で憶測が科学的に解明されることも多い。この事が、筆者が時折歴史解明の記事をブログに貼る事の理由だ。一方、文字で残された明確な事実でさえ、プーチンのように無視する専制君主が登場するのもまた歴史であり、そんな無理の押しつけが、どんな破たんを辿(たど)るかを追う毎日である。彼を専制君主と言い切るのは、彼が、彼個人の解釈で起こした戦争に国民を扇動しており、歴史的にそんな人物は、独裁者、専制君主と後日表記されるのが常だからだ。



nappi11 at 00:02│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2022年10月30日 07:17
キエフ・ルーシ建国で主導的立場だったバイキングの国、スウェーデン、フィンランドが、ロシアもウも俺の物と言いそうな論法。
ところで両国のNATO加盟はどうなったのだろう。少なくともトルコ国会は承認していない。数日前、フィンランドが、スウェーデンと一緒に加盟するぞ、と敢えて発言していたが、私には、加盟できなくても良い、と聞こえた。
クルドを支援しているスウェーデンが、トルコに対し折れることはほぼ無かろう。
一時の情熱だったか・・・トラスおばちゃん。
2. Posted by 甲東   2022年10月30日 14:10
世の中に歴史修正主義者はごまんといるのでしょう。新たな資料等が出てきたわけでもないのに、過去の歴史学者達が積み上げてきた事実、結果をコロンと変えたがる人。俺はそう思う、そうに違いない、そうあるべきだ、云々。
ソ連という国は、修正主義者とまでは言わないが、結構近いことを国を挙げて長年やって来た。事の発端は、数百はあったであろう民族毎の国(自治共和国等)を捻り出すことと想像。まさか数百もの国もどきを造るわけにもいかない。
そんな国で生まれて生きてきた人は、ちょい首を捻ることも平気で言うのだろうなという感じ。私は、プにはバイキングの血が一杯流れていると思う。修正主義者。
3. Posted by POPPO   2022年10月30日 20:37
最高指導部を全て側近で固めた習近ペー大中華支那畜帝国皇帝陛下は国内統治において大勝利を勝ち取ったが、その瞬間からボロボロな将来が始まったと、私は断定したい。w


中国は過去30年間にわたり右肩上がりの成長を続けてきた。しかし、その道のりは順風満帆だったわけではない。経済、外交、あるいは感染病といった危機に見舞われながらもどうにか切り抜けてきたが、朱鎔基、呉儀、王岐山といった実務派官僚が最前線に立ってきた。

 過去10年の習近平体制と比べても、次の10年ははるかに難易度の高い国政運営が求められることになる……のだが、才能ではなく、子飼いを優先した体制で果たして乗り切れるのか。今回の人事で後継候補が選ばれなかったことを考えると、習近平総書記は少なくとも4期目、2032年まではトップの座を渡さない心づもりとみられる。

 だが、長期政権が続けられるのはあくまで安定した統治、経済、外交が前提だ。習近平と政策面で対抗できる実務能力を持った人物が一掃された結果、これからの中国はブレーキを踏めない車と同じ。ゼロコロナ、経済政策、台湾問題など難問が立ちはだかる今後を切り抜けられるか。習近平の権力はきわめて盤石なものとなった。だが、それは中国の安定を意味するものではない。
Wedge ONLINE 10/24 胡錦濤連れ去り、李克強無念の引退 習近平3期目の死角
高口康太 (ジャーナリスト)

だいたい親分が清華大卒なんて言ってるけど紅二代の100mはあるような高下駄の賜物。経済の事なんか何も知っちゃいない。w
阿呆な王毅を続投させるぐらいの外交センス。w
イエスマンばかりの昔の部下共で何が出来るのでありましょうや。w
支那大陸の大乱は時間の問題と、私は想像した。w

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