FireShot Webpage Screenshot #1894コロナ禍からの経済回復が進む海外で木材需要が急増し、日本国内の木材価格が高騰する「ウッドショック」に、群馬県内の住宅メーカーや木材業者が直面している。日本は、この数十年間に2度の「ショック」があり、日本国内では2021年春から始まった今回の事態は、「第3次ウッドショック」といわれています。
FireShot Webpage Screenshot #1890 - '製材品|ロシアによるウクライナ侵攻が追い打ちとなり、輸入材全般に調達難が広がる。対ロ制裁の禁輸措置が影響し、住宅向け合板の生産も困難な状況に陥っている。住宅メーカーのコンクスハウジング(高崎市)の熊井戸美佐夫社長(66)は「輸入材の価格は昨年4月と比べて1.4~2倍に上がった」と打ち明ける。企業努力には限界があり、コストを抑えるために仕様の変更を提案することもある。

 世界的な木材需要の高まりに加え、日本の製材輸入元としてEU(欧州連合)、カナダに次ぐ第3位のロシアからの輸入が経済制裁により一部停止したことが、供給難に拍車をかけた。

 建築物の梁(はり)や床を張る下地材などに用いるアカマツは、ロシアからの輸入が主力。木材卸の新東前橋営業所(前橋市)によると、ウクライナ侵攻の緊迫感が高まった2月上旬からアカマツの相場が10%近く上がった。長島竜也所長(46)は円安が影響し、今後の入荷品はさらに10%近く上がる可能性が高いと予測。「輸入量を賄える代替材を探すのは難しい」と不安をのぞかせる。

 ロシア産単板の禁輸措置が波及し、合板が作れないという問題も生じている。合板と骨組みで建物を支えるツーバイフォー工法で住宅を建築する高崎テクノ(高崎市)の目黒秀樹社長(56)は「昨年夏と比べて坪単価が3割上がった。資材価格も上がり、家を建てる人が少なくなるのではないか」と心配する。

 輸入材が高騰する中、国産材の価格もこの2年で2倍に上がった。ツーバイフォー工法向けに木材を加工するアールフレイム(前橋市)の松本泰幸社長(60)は「今まで柱に加工していた国産杉を合板に回すため、柱材が高くなる悪循環も起きている」と懸念する。参照記事 参照記事

76189a-680x450日本自体は、総量としては、ロシアからそれほど多く木材・製材を輸入していたわけではありません。ただ、建築用のカラマツの合板は、その強度(耐震性)から需要が多く、日本の木造住宅の多くに使用されています。いずれにしても、世界市場でのロシアからの木材供給停滞が続けば、その影響から逃れることはできません。

現場では、「コロナ前に3,000万円で建てられた家が、3,800万円必要な状況」といわれるほど。建材の入手難は、納期の遅れも招いているようです。日本は、木材のおよそ6割を輸入に依存しています。ただでさえ相場の高騰に悩まされているところに、輸入価格の上昇に直結する歴史的な円安が襲いました。当面、これから住宅を購入しようと考える人にとっては、厳しい環境が変わりそうにないとみなくてはなりません。参照記事



nappi11 at 00:02│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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