FireShot Webpage Screenshot #1884 - '徳島の山あいのFireShot Webpage Screenshot #1886 - '徳島の山筆者がこれまで書いてきた、高専の様な専門学校の地方分散と教育の無償化が具体的になりつつある。
日本が海外に遅れをとる起業家精神。岸田文雄内閣は2022年を「スタートアップ創出元年」とし、新興企業を5年で10倍に増やすと宣言した。しかしアントレプレナー(起業家)育成のための新しい学校が、四国の徳島県に生まれるとは想像した人は、日本でもおそらく少ない。
高齢化と過疎化が進んで半世紀以上たつ徳島県神山町。人口が5000人を切り、そのうちの半数以上が高齢者だ。しかしもうすぐ数十人の若い住人を迎え入れる。15歳から20歳が通う、起業家育成の学校「神山まるごと高専」(仮称)が来年2023年4月にオープンするからだ。生徒はエンジニアリング、プログラミング、デザイン、マーケティングなどのビジネススキル、また資金調達などを学ぶ。男女は半数ずつにする方針だ。
FireShot Webpage Screenshot #1885 - '徳島の山あいの町、発案者は東京のITベンチャーSansanの寺田親弘社長。名刺などのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進してきた。Sansanが2010年に徳島県神山町にサテライトオフィスを設けた後、「ビジネスでは届かない社会課題に、自分なりにやるべきことはないかなと煮詰めていった時に、まぁ教育だなと、学校だな」と気づたという。「学校って言ったらエンジニアが足りない、テック人材が足りない、アントレプレナーシップをもっと教育の内側で教えられるべきなのに、そういうことが起きていない。高専がおもしろい。これを神山でやったら何か起きるんじゃないかな」。寺田さんがそう考えたのは2016年のことだっだ。「僕自身は起業家としてやっていますけれど、いわゆる大学までの教育の内側でそれに資するものを習った記憶がない」、、寺田さんは、この学校を始めるため、去年1年で約250回のスピーチを各地でこなし、ふるさと納税を通じて20億円の寄付を集めた。 その結果、今は30社以上がサポート。日本企業がほとんどだが、国際会計事務所大手デロイトなどからも寄付が寄せられている。すでに学費無償化が発表されている第1期生40人の枠に、500人以上が説明会に参加し興味を示している。
今まで日本のエリートコースは、大学を卒業し、大企業に就職することだった。しかしそのメンタリティーは変わってきていると寺田さんは言う。「優秀な子は起業する前提でやっていると思います。今時、いい会社入って、などとは、トップノッチ(最高レベルの人たち)はそんなこと考えていない」
、、、、全く同じ発想の若い人が居たことは偶然ではない。こういう物が社会に必要なことははっきりしており、志のある人を経済的理由で断念させず、早い時期に実社会へ送り込むことが急務だ。韓国ではすでに、小中学校からプログラミングを教える事を決定している。彼の事業が順調に育ち、できれば、芸術、デザイン、建築や、哲学、国際政治、自然、動植物、環境保護の分野へも波及してもらいたいものだ。過去ブログ:2022年7月100年前の東京の映像と民主主義100年と少子化 1月政府が高専での専門人材の育成に取り組む方針決定 2018年6月遅すぎる日本の教育改革 ヘルシンキ大学に学べ 2017年10月中卒からコンピューターの応用技術を教える中国

nappi11 at 00:03│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2022年08月26日 06:30
徳島のネット環境が良いというのはちょいちょい聞く。地デジ化により今まで見られていた関西のテレビが見られなくなるため、ケーブルテレビ網をドカンと増やしたのが理由とか。一時期は中央省庁の移転候補にもなっていた。
でもなー、かなりの田舎。都会周辺で育った若い人には刺激なさ過ぎ、更に地元の付き合いは濃厚過ぎかも・・・昔、筑波に大学、研究機関等が移転した際、自殺者が増えたという話があった。家と大学の行き来のみの生活が主原因ではと。要注意。
車で小一時間かけても徳島市だし。電車は無かろう。
2. Posted by ん   2022年08月26日 23:03
徳島市から20km位かな。
ほどほどの距離ですね。

卒業生がどんな社会人になれたのか、ニュースというか状況報告が聞きたいよね。・・・5年後?あたり・・・だいぶ未来の話だな。

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