
ウクライナ侵攻をめぐる緊張の中、同盟国は長期的な防衛計画においてドイツの新しいモデルを採用することを検討している。ドイツの計画では、リトアニアLithuaniaに短期間で派遣できる部隊を特定し、すでに現地にいるドイツ軍や同盟軍と連携させるとともに、重要な装備を前もって配置する。このアプローチは、最も脆弱な加盟国に新たな部隊を常駐させる。リトアニアは、バルト三国の中で、より多くの軍隊を緊急に要請している国の一つである。

また、各国でロシアへの警戒から軍事力の見直しが行われていて、特にポーランドPolandでは、与党PiSのヤロスワフ・カチンスキ党首が「ポーランド軍のサイズが40万人になるかもしれない」と明かしたのが注目を集めており、ポーランドは欧州最大規模の軍隊を保有する国になるかもしれない。

この新国防法は2022年の4月末に発効、ポーランド国防省は30万人(現役約25万人+領土防衛軍兵士約5万人)体制に移行するため矢継ぎ早に装備調達(HIMARS×500輌、AW149×32機、偵察衛星×2基、米陸軍が開発した次世代防空レーダーLTAMDS、K2やK2PL、K21、K9など)を進めている最中だが、与党PiSのヤロスワフ・カチンスキ党首は「ポーランド軍のサイズが最大40万人になるかもしれない」と6月25日に述べたため大きな注目を集めている。


2022年6月21日時点で、ウクライナ難民Refugees from Ukraine総数は5,261,278人と報告されたとある。ロシアの受入数が一見大きく見えるが、ロシア軍による強制移住が含まれると思われ、それは「難民受け入れ」とは状況が違うだろう。自分の評価を戦勝で上げようとしたプーチンだが、国民は喝采せずに、いづれ首吊り用のロープを送るだろう。 英文記事

ロシアによるキーウKyivへのミサイル攻撃は、ここ数カ月間で最も激しいものとなった。ウクライナによると、26日にキーウへはミサイル14発が撃ち込まれた。そほのか、中部チェルカシーで、ロシア軍の砲撃により1人が死亡した。北東部ハルキウ州でも攻撃が相次いだ。
ウクライナ軍によると、一部のミサイルは、カスピ海を超えて約1450キロ離れた位置からロシア軍のツポレフ爆撃機が発射したという。ウクライナ軍は前日25日には、隣国ベラルーシからツポレフ爆撃機がミサイルを発射したと述べていた。ウクライナ空軍のイフナト司令部報道官は、テレビ出演時に、今回のミサイル攻撃は、ロシア軍爆撃機、Tu-95とTu-160から行われたものだと伝えた。
ロシア国防省は、26日に精密兵器が北部チェルニヒウ州、北西部ジトミル州、西部リヴィウ州にある、ウクライナ軍の訓練施設を攻撃したと発表した。リヴィウ州スタリチ地区 Starychi district in Lviv の攻撃地点は、ポーランド国境から約30キロしか離れていない。ポーランドは北大西洋条約機構(NATO)加盟国。
ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は6月27日、中部クレメンチュク(Kremenchuk)の商業施設がロシア軍のミサイル攻撃を受けたと発表した 映像 映像 映像:Kremenchukの商業施設 を攻撃するロシアのミサイル。同市が位置するポルタワ(Poltava)州の知事によると、当時は買い物客が多く、少なくとも13人が死亡、50人以上が負傷したという。また、ロシア軍は27日、ウクライナ東部ハルキウ市市内2地区を砲撃し、結果市民が5名死亡、22名負傷した。ロシア側は、同地区の弾薬庫を破壊したと述べ、誤爆の可能性もある。 英文記事 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事
ロシア軍は、セベロドネツク(Severodonetsk)に続き、隣接するリシチャンスク(Lysychansk)も制圧しようと戦闘を継続しているが、27日、ウクライナ軍が撃退したとの報道もある。しかし、Izyumへの攻撃を増すロシア軍は、さらに南のSlovyanskを攻略するを勢いだ。すでにロシア軍に制圧されたMauripolでは、瓦礫の下から100体以上の遺体が見つかった。ウクライナ軍は、武器弾薬の不足から体制立て直しと兵器の準備に時間が必要で、反撃に出るには8月までかかるとの話も出ている。参照記事 映像:リシチャンスク(Lysychansk)近くから、徒歩で撤退するウクライナ軍
2022年6月29日:ウクライナのコルスンスキー駐日大使は28日、ロシア軍による中部ポルタワ州クレメンチュクの大型商業施設へのミサイル攻撃に関し「民間施設に対する残虐な攻撃で、単なる純粋なテロだ」と批判し、ロシア軍がこの攻撃で旧ソ連製の長射程空対艦ミサイル「Kh22」を使用したと指摘。旧型の同ミサイルは精度が低いとして、「はなから精密攻撃が必要となる軍事施設ではなく、民間施設を攻撃するつもりだったのだろう」と分析した。商業施設への攻撃では、少なくとも18人が死亡、60人近い負傷者が出た。映像:Kremenchukの商業施設 を攻撃するロシアのミサイル。 参照記事