QSBH33EA7FO5NHJQZUIVMDNHIY不動産不況の終わりが見えない中国で、農民に住宅を買ってもらおうと住宅ローンの頭金を農作物で受け取る開発会社が現れた。中国37位の建設会社、建業地産が2022年6月20日投稿した河南省商丘市の住宅プロジェクト「民権建業河畔洋房」のマーケティング資料によれば、同社は最大16万元( 約325万円)相当の頭金を小麦:Wheatで支払うことが可能だと説明した。建業地産は数週間前にも同省開封市で住宅の手付金をニンニク:Garlicで受け取ると提案していた。

katudou211214国内経済の低迷と景気低迷の中で資金不足にあえぐ不動産業界の苦境を浮き彫りにする動きで、建業地産は最近、省政府に支援を要請。同社の親会社が省政府子会社への株式売却で合意した。

建業地産が提示した小麦の買い取り価格は1キログラム=4元(約80円、1元約20円)。中国政府系の企業が今月3-3.1元で買い取っていたことから、かなり寛大な買値だ。内陸部にある河南省は、中国最大の小麦生産地域。中国商務省の週間データによると、10日時点でのニンニク卸売価格は1キログラム=6.92元。同社は先月、10元を支払うと申し入れていた。原題:Chinese Developer Accepts Wheat, Garlic as Payment to Woo Buyers  英文記事 参考:慢性化する中国不動産バブル崩壊の不安 参考:中国当局が市中銀行に圧力、不動産融資伸びず-貸し手は共倒れ警戒か

一方で中国では、不動産景気の低迷で、開発企業が工事中に倒産したり、建物が完成されなかったり、入居者が集まらずに放置されたマンションが破壊されることが相次いでいる。

FireShot Webpage Screenshot #1614 - '7年間放置の写真右:中国雲南省昆明で建設工事が停止して7年間も放置されてきた完成ビル15棟が、2021年8月下旬、一度に爆破・解体された。2011年に着工したものの資金繰りに行き詰まって2年後に工事が止まり、そのまま放置されていた。不動産を軸にした固定資産投資を土台とする中国式経済モデルの行き詰まりは明白だが、米ウォール街を中心とする国際金融界には、中国債務バブル崩壊不安が世界に飛び火するのを恐れ、ことを荒立てないようとの対中配慮が目立つ。 参照記事 過去ブログ:2022年1月中国恒大集団が海南島で建設中の39棟に解体命令 映像:「私は騙された」 苦境の中国不動産業界“鬼城”増加への懸念も  空室率は97%??中国各地に出現する「ゴーストタウン」の実態【シリーズ激動の中国】(2022年4月30日)



nappi11 at 00:03│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

1. Posted by よりばば   2022年06月24日 11:28
物々交換の時代にもどるのかな?
究極、お金は紙切れですもの…なぁんて素人は思っちゃいます。

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