m_trafficnews-119759newsweek_20220617_171026-thumb-720xauto-455172中国初のスキージャンプ無し カタパルト射出式Catapultingで、中国3隻目となる正規空母Air craft Carrierが2022年6月17日、上海にある中国造船グループ China State Shipbuilding Corporation (CSSC江南造船所で進水した。艦番号は18、艦名は「福建: Fujian・中国名:福建艦」で、新空母の命名は、台湾海峡を挟んで台湾と対峙し、人民解放軍東部戦区司令部がある福建省にちな見、中国人民解放軍トップを務める習近平国家主席が命名した。(これまでは「003型」TYPE 003と呼ばれていた。)参照記事 記録映像 記録映像
fujian2-1160x773「福建」は2018年に上海で建造が開始され、中国の完全オリジナル空母で、初の射出カタパルト装備の空母になるとのことで、排水量は約8万トン、全長320m、3基のカタパルトは航空機の発艦が速い電磁式で、スキージャンプのないフラットな全通飛行甲板を備えているのが特徴。乗員は2千人以上と思われる。
FireShot Webpage Screenshot #1601 - 'MILITARY_ China「福建」は1998年にウクライナから中古で購入し国内で改修した「遼寧」、2019年末に就役した「山東」に続く3隻目の空母となるが、「遼寧」はウクライナから購入した未成空母を改装する形で誕生したため、国産空母としては「山東」Shandong aircraft carrier:左下 に次いで2隻目になり、今後は各種海上shandong試験が計画されているとのことで、一部報道によると就役は2024年を予定している。
中国は4隻目の空母建造にも着手しており、4隻目は原子力空母の予定だと2021年3月に中国メディアが報じている。米国メディアによると、中国の海軍はすでに世界最大の勢力であり、約355隻の船と潜水艦を所有している。空母の保有数で中国に次ぐのが英国(2隻)で、中国を上回るのは米国(11隻)のみだが、米国で1970年代以降に就役した空母すべては原子力空母で、現有する空母11隻全てが原子力船だ。参照記事 参照記事 英文記事 英文記事 英文記事 過去ブログ:2022年6月香港とウクライナの流れからみる台湾と軍事大国化する中国
c03fd54abb941a4ef98842原子力空母には短所も目立つ。まず、建造費が高く、建造期間が長く、補修の難易度が高い。さらに、維持費も解体費も莫大で、戦闘時に被害を受ければ、深刻な事態が生じかねない。ただし、より長期的に考えれば、原子力空母には優位性があると言える。技術の進歩に伴い、電磁力により砲弾を射出するレールガンやその他の電磁力を利用する兵器が出現するからだ。それ以外にも電子機器の大幅増で、艦内での電力需要は急増すると考えられる。
一方、航空母艦は護衛のための巡洋艦や潜水艦、補給艦など多数の軍艦で構成される「空母打撃群」と呼ばれる艦隊として行動する。原子力空母の最大の長所は航続距離の長さだが、「空母打撃群」のその他の軍艦は通常動力であり、しばしば補給する必要がある。原子力空母の航続距離を生かして世界展開するためには、世界各地に拠点を造って兵たんを確保せねばならない。逆に言えば、世界への軍事覇権を画策すれば、世界中に中継基地が必要となるのだ。世界覇権を考えない国の場合、本当に原子力空母を必要とするかどうかは、議論の余地があるとされる。参照記事 参照記事

nappi11 at 00:02│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2022年06月19日 07:28
ど素人だが・・・今更空母などどれだけ意味があるのだろう。遠~く離れた小国を攻撃する気なら分かるが。台湾周辺なら潜水艦1隻で沈みそう。
昔の日本は同時就航で最大6隻持っていたが、遠く離れた南洋諸島があったので必要だったのだろう。大和の大砲はなかなか当たらないし。演習では、艦爆が放った木製の魚雷がコンコン大和に当たっていたと。

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