2022年5月31日:ウクライナのゼレンスキー Volodymyr Zelenskyy大統領は
5月29日までに、侵攻したロシア軍によるウクライナの主要港湾の封鎖で本来なら黒海やアゾフ海を通じて輸出されるはずの穀物の約半分の量が貯蔵庫内に滞留している状態にあることを明らかにした。
インドネシアの外交問題のシンクタンクがオンライン形式で開いた会合で述べた。輸出出来ず滞っている穀物は2200万トン相当と指摘。世界規模での食糧の安全保障の確保にとって大惨事となりかねない要因になっているとも訴えた。また、飢餓の被害者が今年は新たに5000万人増える可能性に言及した国連の分析に触れ、「低く見積もった数字」とし、実際はより多くなるであろうことを示唆。今年7月には多数の国で昨年の収穫分の在庫が尽きるだろうとし、「大惨事の現実的な到来が明白になるだろう」と予想した。
ゼレンスキー大統領はインドネシアが今年2022年11月に同国バリ島で開く主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)への招待を受け入れる意向も表明。その上で同サミットには「友好国家」だけ集まるべきだとし、ロシアを除外するよう主催国に暗に促した。
参照記事
28日報道で、ロシアのプーチン大統領Russian President Vladimir Putinは、フランスとドイツの首脳に対し、ウクライナの港に滞留している穀物を輸送する方法を模索する「用意」があると述べたが、世界的な食糧危機が深刻化する中、まず西側に制裁を解除するよう要求し、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相 French President Emmanuel Macron and Germany Chancellor Olaf Scholz との28日の80分に及ぶ長電話の中で、世界市場への穀物供給の困難さは「西側諸国の誤った経済・金融政策"erroneous economic and financial policies of Western countries".」の結果であると述べた。
英文記事 英文記事
、、、プーチン流の、自分は正義で、相手は間違いの論理では、幾度話しても解決にはならない。どうしたらプーチンロシアが降参するのか、それしか方法は無いように見えるが、、。独仏両国は、ゼレンスキー氏にも何らかの説得を試みるだろうが、ゼレンスキー氏は、戦況が、よりウクライナに有利になるまで譲歩する気は無いだろう。交渉を早めに行うには、今以上に早急に、ロシアを打ちのめすしかない。、、、と思うのだが。

ロシアには、秋までに戦況を好転させ、年末までにウクライナの首都キーウを陥落して完全勝利を達成する計画があると言う。ニュース記事で流れるくらいだから、ゼレンスキー大統領の耳にも届いているだろう。
ルハンスク州軍政は通信アプリ「テレグラム」への投稿で「ロシアがセベロドネツク地域に大量の弾薬や装備を運んでいる」と述べ、ロシアのラブロフ外相は29日、フランスの放送局に対し、ドンバス地方の「解放」が「絶対的な優先事項」だとの認識を示していた。
左は、犠牲者を集団埋葬するウクライナ市民と、キーウ郊外で、道路わきに破棄されたジャガイモを、選びながら拾っているウクライナ市民。英文記事
、、、、2014年にクリミアが併合された時点から、欧米の、ウクライナはEUでもNATO加盟国でもないとロシアへ遠慮した態度がプーチンをつけあがらせた。明らかな侵略の準備が始まっても腰を上げず、欧米がプーチンの狂気に気が付いた時には、数千台の戦車がウクライナに向かっていた。プーチンが戦術核に言及したとき、ウクライナは交渉をあきらめ、英米は対決する腹を決めたが、どれ程の本気度を示すのか?これまでの流れ、4行で書くとこうなったが、ヤマ場はこれからだ。
数年前までアメリカの手先になってベネズエラにちょっかい出していたが、自国が危うくなってきた。危ういと言っても既得権益者達の話だが。
そういえばベネズエラはどうなったのだろう。アメリカが臆面も無く石油を融通しろと要求していたが。