FireShot Webpage Screenshot #1513 - 'Leonid Ivašovロシアの退役将校レオニード・イワショフ氏(レオニド・イヴァショフ退役上級大将:Leonid Ivashov ,Leonid Ivašov 78)の発言が注目されている。彼は以前、2022年1月31日に、「全ロシア将校協会」のHPに「ウクライナ侵攻をやめること」と「プーチン辞任」を要求する内容の自身が書いた「公開書簡」を掲載した。彼は書簡を、「個人的見解ではなく、全ロシア将校協会の総意だ」としていた。ちなみにイヴァショフ氏は、もともとかなり保守的で、これまでプーチン政権を支持し、国営のテレビ番組にもしばしば登場し、著名で影響力のある人物だった。

書簡でイヴァショフは、プーチンが強調している「外からの脅威」を否定していない。しかし、それは、ロシアの生存を脅かすほどではないとし〈 全体として、戦略的安定性は維持されており、核兵器は安全に管理されており、NATO軍は増強しておらず、脅迫的な活動をしていない 〉と述べた、、では、プーチンが「ウクライナをNATOに加盟させない法的保証をしろ」と要求している件について、イヴァショフはどう考えているのか? 彼は、「ソ連崩壊の結果ウクライナは独立国になり、国連加盟国になった。そして、国連憲章51条によって、個別的自衛権、集団的自衛権を有する。つまり、ウクライナにはNATOに加盟する権利があるのだ」と、至極真っ当な主張をしている。彼はロシア国防省で国際局長も務めた、かつての重鎮で、2022年2月のウクライナ侵攻前に「誰も必要としない戦争を止めるべきだ」と反対を訴えていた。、、、 参照記事 参照記事 露語

2022年5月26日:イワショフ氏は、これまでもウクライナへの軍事侵攻に反対を訴え、作戦は戦略面でも情報戦でも敗北している上、歴史的な孤立を招いているなどと政権を痛烈に批判してきたと言われるが、2022年5月はじめに出版社のウェブサイトで公開されたインタビューで、ウクライナ侵攻について「初期段階で戦略上の大きな見込み違いがあり、作戦が滞っていることが明らかになった」と述べ「ロシアは地政学的な意味ではすでに敗北しており、情報戦や心理戦でも完全に敗れている」と指摘した。https _imgix-proxy.n8s.jp_DSX「、、この20年間、プロの国防相は1人もいない」と述べ、作戦を主導するセルゲイ・ショイグ:Sergei  Shoigu国防相;右の右 や軍を批判し「歴史上、ロシアがこれほどの孤立状態に置かれたことはない。大統領は思い上がることなく、賢人の声に素直に耳を傾けるべきだ。謝罪をし、政府の要職には、軍事作戦に反対した人物を据えるべきだ」と述べた。 彼の発言には、同調する声がある一方で「行動しなければむしろ欧米にやられていた。時代遅れで滑稽な主張だ」などといった意見も多いと言う。参照記事

、、、、過去の元大将とプーチン氏との関係や、軍歴から見て、彼にはロシア国内で国家主義者、軍事大国肯定論者、極右のレッテルが貼られているが、彼をしても、大義のない無益な戦争はすべきではなく、戦いを仕掛けた段で負けており、国を孤立化させただけと激しくプーチンを非難せざるを得なかった。

FireShot Webpage Screen彼は現役時代、総参謀本部で旧ソ連諸国との連絡などを務める切れる戦略家だった。しかし、その極右的な言動が災いしてか2001年には国防省から体よく追い出され、共産党(ソ連崩壊後は反プーチンの野党)とともに、プーチンの辞任を求める将校の団体を立ち上げた。団体はその後、「全ロシア将校集会(全ロシア将校協会)」と名乗り、イワショフはその議長を務める。2022年2月初め、まだ戦争は始まらず、ロシア軍が国境に集結していた時点で、反プーチンの公開書簡がイワショフ名で「集会」のサイトに掲載された。その際「この戦争は、プーチンとそれを囲む公安・石油関係者の狭いサークルが、自分たちの地位と権益を守るためだけにしかけるものです。ロシアは世界での居場所を失い、悪くすると国5R1O9pjv家が消滅してしまうことになるでしょう。私たちはプーチンの辞職を求めます」と述べていた。参照記事 参照記事

、、、彼のプーチンとの対立は、プーチンが富裕層(オルガルヒ)からの利権を独占したとか、側近に情報部人事を優先したとか色々あるだろうが、ロシア国内のプーチン、軍部批判の急先鋒でも、彼自身が極右、軍国主義者と見られており、一部からは反発もあるようだ。また、2月の公開書簡公表後、イワショフはすぐ、「これは自分の書いたものではない。言っていることも文体も違う」と言って関与をいちおう否定したとの指摘もある。参照記事 その真偽は不明だが、しかし、今回のインタビューの概要から見て、彼がプーチン独裁体制を痛烈に批判する立場なのは事実のようだ。

その独裁体制に対するのは民主主義国家群であり、この事をまだ多くのロシア国民は、プーチンの幼稚な「ウクライナ=ナチ」プロパガンダに誘導されて理解できていない。 過去ブログ:2022年5月人類は一刻も早くプーチンを打ち負かすべき 投資家ソロス氏 5月ロシアの外交官が「血まみれで、無分別の」戦争に抗議で辞職 5月フランスが一転ウクライナへ武器支援約束 自滅するロシア?

 戦況図では、Severodonetsk~Bakhmut間の高速道路を遮断してSeverodonetskを包囲する為、ロシア軍はPosasna,Lymanへ大規模な進撃を行っているとされる。ウクライナ側の長距離砲、自走砲の配備が進んでおり、それを意識してか、ロシア軍は進撃をかなり早めているようだ。ロシア軍は26日、東部ルガンスク州①の完全制圧に向けて攻撃を続け、同州のガイダイ知事によると、既に州の95%を占領。ウクライナ側が最後の拠点とする要衝セベロドネツクSeverodonetskを包囲しつつあり、周辺に激しい砲撃を加え、要衝セベロドネツクと、近隣のリシチャンスクをめぐる攻防が最終局面を迎えている。ウクライナメディアによると、南部ミコライウ州Mykolaivも攻撃を受け、商店や民家などが燃えた。参考記事と映像:アメリカ軍より優れる──ウクライナ内製ソフトで砲撃20倍迅速に 



nappi11 at 00:02│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2022年05月27日 05:55
ウクライナのシリア化、プのアサド化。
打開できるとしたら、武器どんどん送るぞと言っているちんどん屋。
2. Posted by 甲東   2022年05月27日 15:23
ロシアのカバルジノ・バルカル共和国(チェチェンの少し西)の国家親衛軍の兵隊115人が、ウクライナ参戦を拒み除隊になったと。この共和国は7割程度がイスラム。
国家親衛軍は内務省の軍から分かれて数年前に出来た軍で、基本的に国内の治安維持。最近は国内のイスラム過激派と戦うことが多かったと。
苦しいですね。正規軍では足りなくなった。かつ、国内のイスラムは虎視眈々かも。

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