5tp5fqstn0nni6lr_1652484784ロシア系SPUTNIKによれば、現時点で、スウェーデンとフィンランドのNATO加盟に賛成できないと表明している唯一の国がトルコである。トルコは、テロ組織とみなすクルド人武装組織を支援しているとして両国を非難している。加えて、このスウェーデンとフィンランドは、2019年にトルコがシリアに侵攻し、クルド人勢力の一掃に乗り出した際に、制裁を科した国である。ブルームバーグのデータによれば、トルコ政府は、NATO加盟を申請したフィンランドとスウェーデンに対し、トルコが求める30人のテロリストの引き渡し、ロシアから地対空ミサイルS400を購入した後に発動された制裁の解除、そして最新鋭ステルス戦闘機F−35共同開発計画への参加などへの同意を両国受け入れの条件として提示した。過去ブログ:2022年5月フィンランド首相初来日 “ロシアにきぜんと対応継続”で一致
m61NdpZi、、、侵略国家ロシアが長期戦に持ち込み、ウクライナで市民対象に無差別攻撃を繰り返す状況では、トルコのエルドアン氏Erdoganが単なる偏屈な人物では済まされない状況になってきた。
今も独立した中立国の北欧2カ国が取ったトルコへの過去の対応に対し、今、NATO国家群、自由主義国家群が団結して侵略国家ロシアへ対抗するにあたり、トルコが上記のような理由で2カ国のNATO加盟に難色を示すのは中立な北欧2カ国への内政干渉であり、ロシアを利する行為ですらある。
すでに戦争はロシア対自由主義国家との対立で在ることは、アジアから日本が支援していることからも明白であり、この国際情勢からみて、NATO加盟国でありながらロシアからミサイル防衛システムを購入したトルコこそが矛盾と反同盟であり、まして、そんなトルコがF-35の共同開発への参加が可能なわけがなく、言っている事が、わがままで身勝手な屁理屈でしかない。
エルドアン氏は、フィンランドのサンナ・マリン首相が「我々は、自国だけでは、ロシアの隣で平和な未来があるとはもう信じられない。そこで我々はNATO加盟の決定を下した。我が国はかつてロシアと戦争をした。我々自身、そして子どもたちのためにも、今後、フィンランドで再び戦争を起こさないためだ」と、同盟参加が戦う為でなく、戦いたくないために行う為だと述べた意味を真摯に理解し、トルコと北欧との問題は2国間問題として、何はさておき、今は世界の窮状に理解と打開への積極的参加を行うべきだろう。今の国際状況で、同じ危機感を共有できないのなら、トルコこそがNATOを抜けて中立になればいい。現状の複雑な国際状況では矛盾も起きるのが常だが、窮状を訴える小国の隣にいる大国の侵略国家を、敢えて利する行為は許されない。それほどに、この戦争での北欧2カ国の決断はロシアにとって致命的で、国際的に大きな意味を持つものだ。過去ブログ:2022年5月フランスが一転ウクライナへ武器支援約束 自滅するロシア?
1019187896プーチン氏は過去に「ロシアにとってウクライナは単なる隣国ではない。それはロシアの歴史、文化、精神的空間に不可欠なものだ」と述べ、ロシアの一部であるウクライナが、NATO側に付くことは耐えられないのだ。だがこの「ウクライナはロシアの一部」という主張は、一方的で屈折したプーチンの主観的歴史観であり、大戦後の国際社会では通用せず、全く攻撃する根拠にはならない。
主権尊重、武力不行使、領土保全は国連憲章が掲げる最重要原則であり、安保理常任理事国で核大国のロシアが真っ向から違反した責任は重い。FireShot Webpage Screenshot #1493 - '攻撃の根拠とした「キエフ政権による東部でのジェノサイド(大量虐殺)」は、どんなメディアも国際機関も確認できなかった、プーチンロシアの捏造のプロパガンダにすぎない。今ウクライナで進行中の無差別攻撃で、世界中の反露感情は決定的になった。国連総会で2022年4月7日、国連人権理事会でのロシアの理事国の資格を停止する決議が、93か国の賛成により採択されたことが全てを物語っているが、プーチンの時間稼ぎがあったとは言え、2014年のクリミア併合から見て、世界の結束は余りに遅かった。 参照記事 参照記事

nappi11 at 00:02│Comments(6) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2022年05月22日 07:25
トルコは、NATO発足の3年後、1952年に加盟した。西側について行くぞ、イスラムは引っ込んどれという時期。54年にはギリシャ、反ソのユーゴとバルカン3国同盟すら結んだ。時代は変わるがNATOは変わらず・・・都合よく利用されている。
NATOに除名規定はあるのだろうか。昔ドゴールがNATO軍事機構から脱退したので、去る者は追わずの感じはするが。トルコはしない。めちゃくちゃ都合がいいもの。ところで、フランスが復帰したのはサルコジの時と。どちらもご都合主義。政治屋のおもちゃ。
2. Posted by 甲東   2022年05月22日 09:30
親米のストルテンベルク事務総長の任期は今年の9月末と。過去2回も延長されている。11月はアメリカの中間選挙。
次は誰だろう。なんと、フランスは一度も総長を出したことが無い。奇妙な国だなー、半分よそ見をしている感じ。欧州寄りの人にならないかな-。主人公は欧州。
3. Posted by 甲東   2022年05月22日 11:15
話変わるが、ジョンソン首相の親父さんがフランス国籍を取ったと。ブレグジットはお嫌いとか。でも、イギリス国籍を放棄する必要は無いらしい。
首相自身、2016年までアメリカ国籍も持っていたと。何が何だか・・・その内、ロシア国籍も持ったイギリス首相が出てくるか。今でも結構仲いいし。
4. Posted by ん   2022年05月22日 21:49
トルコの方向性は微妙とはいえ、クルド人関連でそれこそ内政干渉食らってたから、まあそうそう譲る気は無いよな。
交通の要所イスタンブールを押さえるトルコの存在感は大きいからNATOもトルコは手放せないだろうし。
5. Posted by 甲東   2022年06月08日 19:15
スウェーデンが揉めていると。法相の不信任案が一票差で否決されたが、その貴重な一票がイラン系クルド人議員と。NATO加盟に関するトルコの要求に断固反対の人と。クルド系国会議員が計4人いるとか。クルド人は1万人程度。
エルドアンも大見得を切っているので、今更お茶を濁す様な妥協は出来ないし・・・
6. Posted by 甲東   2022年06月29日 05:05
トルコが、スウェーデン、フィンランドのNATO加盟を認めたと。
対応が早かったなー。さて、スは国内でどう対応するのだろう。

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