FS5M2xTVEAIv5542022年5月18日:右図は、フィンランド、スウェーデンの戦力を表したもので、緑色の日本語訳は筆者の判断によるものです。総兵員数が多いのは、その時点での戦闘員(兵役従事兵士)に職業軍人、医療、メンテナンス兵員、基地通信兵などを加えた数字ではないかと想像しているが、説明が無いので正確には不明。注:フィンランドは徴兵制を採用しており、18歳以上の全ての男性に6か月から12か月の兵役を課している。 また、多くの訓練された予備役軍人がいる。過去ブログ:2021年1月フィンランドで予備役兵用に韓国製自動ライフル採用と日本 参照記事
 トルコのエルドアン大統領President Recep Tayyip Erdoganは5月16日、スウェーデンとフィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加入について、両国がトルコに*「制裁を科す」限り加入を認めないと発言した。スウェーデンとフィンランドの外交団がわざわざトルコに出向いて同国を説得しようとする必要はないとも言い添えた。
60596297_303エルドアン氏は先週も、フィンランドとスウェーデンがクルド人の「テロ組織」に居場所を与えていると非難し、NATO入りに難色を示していた。*スウェーデンは2019年、トルコがシリアのクルド人居住地域へ軍事行動に出たことを理由に、トルコへの武器販売を禁じる制裁処置を課した。またトルコは、スウェーデンとフィンランドは過去5年間にトルコの33件の身柄引き渡し要求(主にクルド人武装組織のメンバー)に積極的に対応しなかったと両国を非難している。英文記事、、、それとこれとは問題の質が違うと言っても、こういうへそ曲がりな発言をするのがエルドアン・トルコの特徴でもある。世界情勢は日々変化している。現状の打開に、過去を引っ張り出して身勝手な論陣を張るのは、常に被害者意識でものをいう韓国と似ている。過去ブログ:2022年5月フィンランドとスウェーデンのNATO加盟に水を差す男
YeNidzq0左は、開戦82日目のウクライナ東部の戦況図。
すでに報じられたシヴェルスキードネツ川 Siverskyi Donets River渡河作戦での大敗で、ロシア軍は大隊規模の重要な装甲機動部隊を損失し、英国情報部はロシアの人的損失は400名以上とし、ほかの記事では、死傷者は少なくても400名以上で、この渡河作戦へのロシア軍の投入兵員数は550人規模だったと報じているが詳細は不明。
ウクライナ軍は航空写真などに基づいて、ロシア軍は73台の戦車と装甲車を失い、最大1500人の兵力損失が発生したと推定した。過去ブログ:2022年5月ウクライナ軍の攻撃力変えた最新式榴弾砲とその能力と効果 
ロシア側被害状況ははっきりしないが、今回の戦争で、最も大きな損害を出したロシア側の作戦なのは確かで、親露派ブロガーからもロシア軍の作戦や軍上層部の愚かさが追及されている。
国際的な戦争研究機関(ISW)は週末に、「これらの広く読まれている軍事ブロガーによる論評は、この戦争におけるロシアの見通しとロシアの軍事指導者の能力について、ロシアで急増している疑念を煽るかもしれない」と書いている。ISWは「ロシア軍を支持していたロシアの軍事専門家らも『ロシア軍が同じ失敗を繰り返している。なぜ教訓を得られないのか』と批判している」と伝えた。フィガロは「ロシア軍の指揮官が東部戦線に進撃しなくてはならないという圧迫感を見せるもの」と伝え、英国国防省は5月15日曜日に、「ロシアは現在、2月に投入した地上戦力の3分の1の損失を被っているようだ」と発表した。状況は、優勢を伝えるクレムリンの発表を否定しているが、ロシア軍による侵攻は今も継続されている。
_124765251_ukraine_invasion_south_map-nc上の戦況図では、②のハルキウKharkiv地域でウクライナ軍がロシア軍を北部へ撃退したのは確かなようだ。第2次世界大戦時に旧ソ連とドイツの攻防戦で最前線だったハルキウは今回の戦争でも激しKharkiv-3い戦場となった。写真左は、ハルキウ近郊から家族と非難する犬。
ロシア軍は2月末の開戦から4日でハルキウ市内に侵攻したが、ウクライナ軍がただちに撃退し、その後ロシア軍はハルキウ周辺の村を確保してハルキウを集中的に攻撃し数十人の民間人死傷者が発生した。ニューヨーク・タイムズは西側政府当局者の話としてハルキウ周辺から撤退したロシア軍は南東部戦線に再配置されるだろうと伝えた。ハルキウのウクライナ軍が北上し、越境してベルゴロドBelgorodを攻撃する可能性は薄いが、ロシア軍は国境防衛を強化したとされ、イギリス国防省は16日、最新の戦況分析で、ロシアの同盟国ベラルーシBelarusが軍の特殊作戦部隊をウクライナとの国境沿いに展開させると発表したと明らかにした。FireShot Webpage Screenshot #1471 - 'Belarus sendsFireShot Webpage Screenshot #1470 - 'ロシア、孤立浮き彫、、、プーチンの要請だろう。プーチン大統領は16日、CSTOの加盟国(親露国家群による軍事同盟)の首脳たちと相次いで、個別に会談したばかりだ。ロシアの軍事侵攻をめぐってはカザフスタンなど、一部の加盟国はロシアと距離を置いているともみられている。CSTOには、2022年時点でロシア連邦、アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタンの6か国が加盟している。 英文記事 英文記事 参照記事  英文記事  英文記事 。
 現在ウクライナ軍はイジュームIzyumを奪還するため進撃している。ハルキウ州のオレグ・シネグボAFP_323K2U4ウ知事は14日「イジュームでわが軍が反撃を始め、ロシア軍が一部方面では後退している」と伝えた。FireShot Webpage Screenshot #1472 - '北の国か ロシア軍はイジュームから機動部隊をドンバス地域のスロビヤンスクSlovyansk(スラビヤンスクSlavyansk)方面への攻撃を計画していたが、最近の渡河作戦の失敗で大損害を出したことから、途中に橋も在り、ドンバス地域西部(右図で②の地域)の制圧、南下はあきらめたようだと言われている。 ④の南部メリトポリMelitopol,ヘルソンKhersonでロシア軍が塹壕trenchesやコンクリート製シェルターconcrete sheltersを建造しているとされ、ロシア軍が持久戦の構えに入っていると報告されている。 英文記事 参照記事 英文記事 英文記事 過去ブログ:2022年5月ロシア軍が渡河作戦で大損害の映像 ドンバス東部 ウクライナ

f9e76aee9f5fc17a2ae001e955312cf2_1ウクライナ軍は5月17日未明、アゾフスターリ製鉄所Azovstal plant(Azovstal steelworks)を防衛する守備隊の任務を終了したと表明。声明で「マリウポリ守備隊は戦闘任務を遂行した」とし、守備隊を「われわれの時代の英雄」とたたえたほか、製鉄所に残る部隊の指揮官に兵士救出を命じた。マリウポリMariupolでウクライナ側の最後の抵抗拠点となっていたアゾフスターリ製鉄所から全ての兵士を退避させるために取り組んでいると発表した。数カ月にわたり激しい戦闘が続いたが、ロシア軍が同市を完全に支配することになるとみられ、ウクライナにとって大きな敗北を意味する。
FireShot Webpage Screenshot #1468 - 'マリウポリ製鉄FireShot Webpage Screenshot #1469 - '製鉄所内の負傷兵らここ数週間に民間人は脱出。16日夜には負傷したウクライナ兵53人がロシア支配下にある南東部ノボアゾフスクの病院に搬送された。さらに211人の兵士が、親ロシア派勢力が支配するオレニフカの町に移送された。退避した兵士は全員、捕虜交換の対象になるという。まだ製鉄所に何人の兵士が残っているのかは不明だが、約600人が立てこもっていたとみられている。ウクライナ軍は残りの兵士救出に取り組んでいるとした。 参照記事と映像 英文記事 過去ブログ:2022年4月4月20日のウクライナ戦況 全ドンバス地域で激戦

nappi11 at 00:02│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメントする

名前
メール
URL
絵文字