_123504899_ukraine_invasion_south_map_x2640-nc-1.pngクリミア方面からのロシア軍、分離独立派親露ドネツク民兵軍とウクライナ軍の戦闘が激化している南部マリウポリ(マリウポル) Mariupolには、ここを拠点とするウクライナ軍傘下のアゾフ特別分遣隊(アゾフ民族主義大隊)Azov special detachmentの本部が置かれていた。
OIP.9CNLuzx7C0DF20N_XKFpqAHaEK白人民族主義者によって2014年5月に結成されたアゾフは、ウクライナの特別課題警備隊(内務省によって規制されたボランティア大隊)の部隊として海外からも志願兵を集めウクライナ国家親衛隊として始まったが、過激な国家主義を掲げ、ロシアがネオ・ナチと指摘する組織でもある。
2014年8月11日には、ウクライナ空挺部隊の支援を受けたアゾフ大隊は親ロシア派の反政府勢力からマリンカを奪取し、ドネツク郊外に入りドネツク人民共和国DPRの戦闘員と激突した。つまり、先頭に立ってウクライナと、東部親露分離独立派との戦闘の火ぶたを切ったウクライナの反ロシア過激組織である。
OIP.L7S087W-AMAtTA9q21lgIAHaED米国からも外国テロ組織、ネオナチ組織の指摘を受け、2015年8月、ウクライナ政府はマリウポリ周辺の前線からアゾフ大隊を含む全ての民族派ボランティア大隊を引き揚げ、正規軍部隊と入れ替えたが、アゾフ連隊は、マリウポリから南西に約40キロ(25マイル)離れた、退陣したウクライナ大統領ヴィクトル・ヤヌコヴィッチの海辺の別荘跡があるウルズフに拠点を移し、戦闘行動を継続していた。参照記事 参照記事
bb78c3eea23fa15c75688f0b4f9f689e-768x4302022年3月4日の記事では、親露DPRドネツク人民軍によると、マリウポリのアゾフ特別分遣隊の本部が、ウクライナ軍UAFによる戦術ミサイルシステム「トーチカ-U」で攻撃され、20人以上の武装勢力が殺害された。
これまでアゾフ民族主義大隊は同じ反露でもウクライナ軍の命令に従属せず、また当然、ロシア軍にも、地元住民にとっても脅威で、もしゼレンスキー氏がウクライナの敗北を受け入れたり、ロシアへ柔軟な態度に出れば、躊躇なく同じ反露ウクライナ軍へ銃を向ける組織と言われていた事から、ウクライナ軍が敵組織として大隊のマリウポリ司令本部を攻撃し壊滅したのだ。上の写真では、ウクライナ兵が壊滅した大隊の旗を掲げ勝利の笑みを浮かべている。英文記事
英国情報部は、ゼレンスキー大統領が、これまで少なくても3回の暗殺を回避したと公表したが、今後は国内の反露民族派からも狙われる可能性が高まった。
20220307090953-12022年3月5日:2月末にロシア側と交渉を行ったウクライナ代表団に参加したデニス・キレーエフDenis Kireev氏がスパイ容疑で逮捕され処刑されたと外信が報道した。別記事では、彼は1977年1月1日生まれで46歳、銀行家を務めたのち、ウクライナ保安局員(SBU)となる。ロシア軍のウクライナ侵攻において、ウクライナの停戦交渉団の一員として第1回交渉に参加していたが、その後、ロシアの二重スパイの嫌疑で拘束しようとしたところ、逃亡を図った為、ウクライナ当局に射殺された。参照記事 参照記事 

nappi11 at 03:01│Comments(5) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by 甲東   2022年03月06日 07:18
誰が飼っているのだろう。アメリカ、ロシア筆頭に偉い人は皆知っているはずだが。
ユダヤ系かなー・・・イスラエルが野戦病院部隊を出すという噂がある。アメリカの志願兵も多いとか。
2. Posted by 甲東   2022年03月06日 07:51
ほんの少し前までイスラエルの首相がプーチンとモスクワでお話ししていたと。
話題は何だろう。野戦病院部隊のトラックは武器は運ばないので空爆しないでね、か。ウクライナのユダヤは20数万人とされているが、先祖がユダヤという人はかなりいそうな。空輸作戦でも始まるか。
シリアでは、トルコの医療部隊が変な物を運んでいた・・・
3. Posted by 甲東   2022年03月06日 09:16
ど素人の勝手な想像が続く。輸送作戦が行われるなら、情報通のイスラエルは戦況にさじを投げたのだろう。各国の外人部隊も動き出しそう。使用武器は西から供給されたものだろう。とんでもないことが起こる可能性大か・・・やめろ。
4. Posted by ん   2022年03月06日 22:48
南方のロシア軍が海岸沿いを中心に地道に占領範囲を広げてるよね。
こりゃ長期戦の覚悟かなあ。
5. Posted by POPPO   2022年03月08日 19:47
ウクライナはコサック発祥の地、ロシア革命後白衛軍に属した人々は1950年代まで軍事活動したとある。
ショーロホフの「静かなドン」では主人公がロシア帝国軍から赤軍へ、故郷を共産主義者に荒らされて怒り白衛軍に参加して、降伏後はポーランドで赤軍として戦う流転の行動を描いている。
ウクライナ人は尚武の民、プーチン大帝の号令一下でも団結しない露助軍は苦戦した挙句すごすごとお帰り頂きたいと、私は心から願う。

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