2022年02月22日  個人 その他の 動植物
P2210036DSCF58862021年2月21日:昨夜深夜から天気が大荒れで、外では立って歩けないほどの暴風雪が続いている。朝、目覚めてすぐに鳥の餌場を見ると、オンコの木の下のくぼ地には地吹雪で雪が舞い込み、大きな餌台がすっぽり雪に埋もれていた。その周りは2m以上の雪の壁で囲まれており、雪をどけて餌を置くまで1時間かかった。その後無事にキジもスズメも餌を食べ、ホッとして筆者も遅い朝食にありついた。この狂ったような暴風雪は今日一杯続くようで、筆者も吹き溜まりで道路が埋まる可能性が在り、どこへも行けない状態だ。幸い気温は-1℃ほどで、極端に寒くないのが春の近いのを感じさせるが、強風で体感温度はー14度、風速60km~80km/h、大木が倒れても不思議ない強風だ。この悪天候でも、ダンディは雪で真っ白になりながら逞しくパトロールしていた。
DSCF5857DSCF5858DSCF5865数日前には、キツネのダンディがもう一匹と共に中庭に姿を見せた。もう一匹は、しきりに木の上に避難しているキジを気にしているが、キジ達も慣れてしまったのか、じっと木の上から見下ろし、立ち去るのを待っていた。
DSCF5864DSCF5863DSCF5876キツネ達はキジを捕食したいのではなく、自分の縄張りに居る他の野性を排除したいという本能が在るのだろう。獲物と見るなら、隠れてじっと待つはずだ。しばらくすると、他の場所のパトロールに去って行った。ダンディは一匹で来ることも多く、二匹の関係はよくわからない。
P2220039P22200422022年2月22日:22日朝まで続いた猛吹雪が気になってゆっくり寝る事も出来なかった。早朝、すこし晴れ間が見えてきた中庭の餌場をみて愕然とした。そこまでの通路も餌場も完全に雪の下である。家から出るにも、風除室のドアが外から吹き付けられた雪で開かない状態だった;上右。これほどの吹雪は餌場を設けて以来初めての事で、厳(きび)しい冬の記録を撮ることになった。雪が無ければ、木の下には立って行けれる高さが在るのだが、写真の高さまで雪が吹き込んでいた。
P2220043P2220044木の下は狭く、雪を捨てる場所も無く、2m以上の雪の壁の上まで手作業で雪をやっとの思いで放り投げ、狭いながらも餌台の周りにスペースを作った。作業をしていると、待ちきれないスズメたちがそばまで来て作業を覗き込む。「もうすぐだからな」と返事を送りながらの作業である。
やっと餌を置いて一服していると、一番乗りはスズメたちだが、さっそくキジのオス3羽が近くの松の木から飛んできて中庭に着地し、雪の上を餌場に向かって走り、すぐに食べ始めた。キジのメスは常にオンコの木の中で夜を過ごし、筆者が木の下で作業をしていても木の上の方に居て、下から見るとお腹(なか)が見える。筆者が何者か理解しているのだろう。
キツネの餌箱も雪の下になり、さすがのダンディも昨日は餌場に来れず、餌はそのまま残っていた。これから、キジの食事を2階の窓から見ながら、紅茶とベーコンエッグを載せたトーストの筆者の朝食である。午前9時、気温1度、薄曇り、風と雪が小降りだが吹雪は止んだ。食後のキジ達4羽は、いつもの様に、オンコの木の中で休息している。今回の吹雪はほぼ2昼夜に渡って吹き荒れ、真冬に大型台風が直撃した感じだ。近くにある大型倉庫が、積雪と突風で屋根が半壊していた。確か2年前にできた土木関係の会社の倉庫だ。過去ブログ:2022年2月雪深い中庭も春の日差しとダンディの昼寝
午後からまた吹雪と突風が繰り返されている。夕方5時、キツネの餌が用意できたと連絡が在り、吹雪の中往復10キロ運転して調達した。放って置けば捨てられるくず肉とは言え、キツネ達には最高の餌で、資源の有効利用である。
2022年2月24日:約4日続いた吹雪もようやく上がり、24日朝は晴れ間も少し見える。気温5℃、風は無い。朝6時過ぎに餌場を見れば、22日朝程ではないが、また餌場が雪で埋まっている。筆者の体も悲鳴を上げ、連日の雪の中の作業で汗をかいた為かカゼで調子が悪くなったが、薬で回復。さっそく雪掻きに出る。今日は雀だけでなく、途中で、いつもは警戒心の強いキジも作業を覗きに来た。
DSCF58873羽が食事を終えたが、小柄なオスが群れから外れて近くの低木に残っていた。まだ一人歩きは恐いのか、やっとオンコの木の近くまでたどり着くと、大きなオスが木の中から派手な色の半身を外に出して、まるで「大丈夫だよ!早くおいで」と声をかけている。急に足早になり、最期のオスも餌を食べ、4羽の食事が終わったのは8時半。いろんなシーンを見ていると、キジ達には明確に言葉での会話が在るようだ。群れで飛び立つとき、1羽が「行くぞ!」とでも声をかけると、まだ誰も飛び立っていないのに、子供たちが羽をばたつかせて飛び立つ用意をし、一斉に同じ方向へ飛び立つ。
当然キツネも互いに会話を交わしているだろうが、キツネの特徴的なのは、一部は、積極的に筆者にも話しかけて来ることだ。キツネへの「わかったよ」の返事は、軽く両目をつぶる事で、それにキツネも、小さなつぶやきと同時に同じように答えてくる。
まだ雪は降るだろうが、猛吹雪だけは勘弁してもらいたい、、。9時過ぎ、また雪が降ってきた。筆者にも、札幌での今回のこれほどの大雪は初めての経験だ。写真は除雪後の餌場と食後のキジとスズメ達。スズメは例年より多く、毎日50羽ほどが来る。


nappi11 at 00:01│Comments(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

コメント

1. Posted by よりばば   2022年02月23日 13:26
凄い!!!
今回も 拡大して写真を拝見、迫力が伝わります。
どちらがダンディか区別がつきませんが、穴の底状態の鳥たちの餌場を、まさに崖上から見下ろしているので、彼らにも、驚きの光景なのでしょう。
物干しも、埋まる寸前!
ご努力のおかげで、豪雪下でも食べられる幸せを、感じていることでしょうね。
 雲行きの怪しい人間界、私もこんな出会いで、生きのびれたらいいなあと、中庭の生き物たちを羨ましく眺めてしまいます。
 お一人での重労働で凝ったからだを、お労りください。

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