アフガニスタンで実権を握るイスラム主義組織タリバン暫定政権は2021年12月26日、近親男性が同伴しない限り女性の遠出を禁止すると発表した。勧善懲悪省がソーシャルメディアに新指針を投稿した。タリバンはさらに、全ての車両所有者に対し、髪をスカーフなどで覆っていない女性の乗車を拒否するよう求めた。車内で音楽をかけることも禁止される。勧善懲悪省の報道官はAFPに対し「女性が45マイル(約72キロ)以上移動する場合、近親者が同伴しなければならない」と説明した。近親者は男性に限るという。女性が移動する場合、「ヒジャブ:Hijab」の着用が求められるとも述べた。タリバンは2021年8月15日に実権を掌握すると、公的部門で働いていた女性の復職を禁じた。また、大半の女子生徒が中等教育を依然受けられていない。参照記事
12月25日には、首都カブールの東部、パキスタンと国境を接するクナール州Kunar Provinceで、タリバンとパキスタン軍の間で銃撃戦が発生している。
2017年以来、パキスタン側はアフガンとの国境線(Durand Line:デュアランド・ライン)に沿って約2600キロに渡りワイヤーフェンスを(鉄条網)設置しているが、これに不満を持つタリバンが、パキスタン兵士2名を狙撃し負傷させたのが銃撃戦の発端とされる。写真は、アフガン側へ銃を構えるパキスタン警官。また、このDurand Lineが、パキスタン、アフガンに分布するパシュトゥーンPashtun(パシュトゥン)部族(現存する世界最大の部族)を2分化しているとして、反政府組織パキスタン・タリバンTehreek-e-Taliban Pakistan (TTP) はパキスタン領内でパキスタン軍や警官に攻撃を繰り返し、この地域の分離独立を主張している。オレンジ色がパシュトゥーンの分布 参照英文記事
国連世界食糧計画(WFP)は、同国人口の半数が深刻な飢餓の危機に直面しており、5歳未満の子どもたち320万人が危険にさらされていると指摘。経済も失業のまん延や流動性危機に引きずられ、深刻な苦境に陥っている。参照記事

