31d102a3d13237fe1c5d5d86a5461962_1RPN20211018CAQE01-02東南アジア唯一の内陸国であるラオスで2021年12月3日、初めてとなる本格的な鉄道が開通する。鉄道は中国雲南省昆明につながり、「内陸国から連結国へ」というラオスの夢の実現に前進する。しかし、事業費60億ドルの多くを中国に依存しており、「債務のわな」に陥る危険性も指摘される。その他、報道された計画の中国による道路建設費を単純集計すると、ラオス全土で進む中国主https _imgix-proxy.n8s導の高速建設計画の総建設費は180億ドル(約2兆円)規模になる。ラオスの2020年度歳出の4倍超、国内総生産(GDP)に匹敵する。参考:ラオス、中国が2兆円高速整備 深まる依存 年間歳出の約4倍 債務のわなに懸念  中国-ラオス鉄道が開通 多額の借金で債務の罠の懸念も
 鉄道はタイとの国境に近い首都ビエンチャンと対中国国境沿いのボーテンを結ぶVientiane–Boten_Expressway約420キロ。山岳地帯が多いため、約200キロが75カ所あるトンネル部分となる。ラオス国旗の模様を施した旅客列車は食堂車付きの9両編成で定員は720人。最高時速160キロで、陸路で1日以上かかるビエンチャン~ボーテン間が3時間強に短縮される。同区間の運賃は一等車が52万9000キップ(約5500円)、二等車が33万3000キップ(約3500円)。
content_IP210727JAA000400000_0002_COBJ鉄道開通により、ラオスは中国人観光客の増加や中国への農産物の輸出増加を見込む。ビエンチャンから昆明までは約1030キロ。新型コロナウイルスの感染が続いているため、4日に始まる一般運行はラオス国内にとどめ、まずはビエンチャン~ボーテン間を1日1往復、さらにビエンチャン~ルアンパバーン間も1日1往復するとのこと。10カ所の旅客駅のうち、運用するのは当面、ビエンチャンとボーテン、古都ルアンプラバンなど計6駅に限定する。
8中国は巨大経済圏構想「一帯一路」の一環としてラオスを重視し、2016年12月に始まったラオスでの鉄道建設の総事業費約60億ドル(約6800億円)のうち、6割を中国輸出入銀行が融資。3日の開通式には習近平国家主席がオンラインで参加する熱の入れようだ。参照記事 参照記事 過去ブログ:2021年12月アフリカ協力フォーラム閉会と中国進出に見える陰り 2018年5月マレーシア新政権 中国との鉄道計画全面中止と見直しを発表

nappi11 at 00:35│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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