20211019-OYT1I50021-16080014057_20211019184102_m日本の防衛省は、中国軍とロシア軍の艦艇合わせて10隻が2021年10月18日、津軽海峡を初めて同時に通過したと発表した。NHKが報じている。
防衛省によると、日本時間18日午前8時頃、北海道の奥尻島の南西約100キロの日本海で、中国海軍とロシア海軍の艦艇合わせて10隻が航行しているのを海上20211019-00000022-jnn-000-1-thumb自衛隊の航空機や艦艇が確認した。
津軽海峡は国際海峡のため、軍艦を含め外国船舶の航行が国際的に認められている。また中国とロシアは今月14日から17日にかけて日本海で合同軍事演習を行っており、今回通過した艦艇はこの演習に参加していたとみられている。参照記事

20151210hokaido-500x320ibuki02-636x750、、、通常、この海峡を中国や韓国の漁船が通過し、根室沖や千島列島周辺の漁場で乱獲をすると問題になっているが、軍艦となると問題は別で、ここを自由に航行する事で、北極海の温暖化で注目されている北極海ルートの活用にもつながる。ロシアにとってウラジオストクは、冬期間凍結しない重要な軍港でもある。この時期に、中露両国にとっての津軽海峡通過のメリットとして、筆者にはこれしか思い浮かばないが、軍事的威嚇だとの捉え方もある。攻撃の演習だとしても、太平洋側に出る必要は全くないだろう。
t_w4k9mrr44ht632zsq6wyt_o9lhhtafsyopp34oojbgフリゲート艦やミサイル駆逐艦からなる10隻の中露艦隊は津軽海峡を18日に通過し、伊豆諸島を経由して日本の太平洋側を航行した。そのまま鹿児島県・佐多岬と種子島間の大隅海峡を22日に通り、東シナ海に向かった。
日本戦略研究フォーラムの上級研究員であるグラント・ニューシャム氏は、大紀元英字版「The Epoch Times」の取材に対し、「自衛隊は本気でやってくる相手との戦争に必要な能力をまだ備えていない」と述べたとある。元海兵隊大佐のいい加減な発言で、もし中国が本気で来れば、日中戦では無く日米連合対中国の戦いで、世界戦争になる。この種の評論家は、飯の種とは言え、本当に適当な事を言う。参照記事
d86112268f336cad2021年3月に、日本の正栄汽船のタンカーがスエズ運河で座礁した際、ロシア国営エネルギー企業ロスアトム(Rosatom)はすぐに、スエズ運河航路の代替ルートとして北極海航路を検討すべきだと主張したのは記憶に新しい。気候変動による氷の減少を受けて、ロシア政府は夏以外でも北極海航路を使っての石油や液化天然ガスLNGの輸出を計画し、これまで北極海航路の開発に多額の投資を行ってきている。 参考:①佐藤優氏が解説 温暖化に伴う北極海融解でロシアの脅威が露呈する ②、、、、 過去ブログ:2021年4月デンマーク領グリーンランドでの中国資源開発 住民反対でとん挫? 2021年3月正栄汽船(株)所有のコンテナ船がスエズ運河を塞ぐ>離礁成功 2018年3月米国原潜の北極海での耐寒訓練と本格化するロシア産LNG流通


nappi11 at 00:22│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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