
また、三菱商事が、アメリカ南部で現地の企業とともに、2020年代後半から年間100万トンのアンモニアの製造を目指しているほか、


三菱商事がカナダ西部アルバータ州で製造設備を建設し、現地で調達した天然ガスから水素をつくる。水素は運搬が難しいため、空気の8割を占める窒素と反応させてアンモニアを年約100万トンつくり、電力会社向けに日本へ輸出し、日本国内の発電所で、アンモニア20%分を石炭に混ぜて燃やす。約70万世帯分の電力にあたる200万キロ・ワット分の発電所を稼働できる。石炭だけの場合と比べコストは2割増えるが、CO2排出量を2割減らせる。天然ガスから水素をつくる過程で発生するCO2は、シェルが開発中の地中貯留設備を使い、地下2キロ・メートルに閉じ込める。CO2を多く排出する石炭火力は世界的に逆風にさらされているが、アンモニアは既存の発電所で使える。将来的にはアンモニアの比率を半分以上に高め、アンモニアだけを燃やす発電技術の開発も進める方針だ。参照記事
現在、アンモニアをSOFC(固体酸化物燃料電池)に直接供給して、空気中の酸素と化学反応させて発電させるアンモニア燃料電池などのほか、アンモニアを直接燃料とするガスタービンエンジンなども研究されている。今は水素燃料電池が開発の主流だが、アンモニア燃料電池が実用化されれば、燃料電池車の実用性や安全性は大きく高まると見られている。参考:未来の車は燃料電池車でも電気自動車でもなくアンモニア車に?
現状では、発電量が自然条件に左右される再生エネを拡大するほど、安定供給のために火力が重要になる。火力発電の低炭素化は喫緊の課題だ。電力各社はアンモニアや水素との混焼、石炭のガス化による低炭素化に注力している。すでにJERA( 東京電力フュエル&パワーと中部電力が出資する発電会社)が碧南(へきなん )石炭火力発電所(愛知県碧南市):左 でアンモニア混焼の実証を進めている。参照記事
燃やしたらどう見ても窒素酸化物が発生するようにしか見えんのだが。