メルケル政権(中道右派与党、キリスト教民主同盟;CDU)は数年来、中国当局による人権侵害を批判していたが、中国はドイツの重要な貿易相手国であるため、経済重視の同政権は痛烈な非難を避けてきた。
米国のバイデン大統領は2021年6月、中国共産党政権への対抗で同盟国との連携を強化するために、「民主主義国の同盟」の構築に関して意欲を示した。メルケル首相Chancellor Angela Merkelは、バイデン大統領の提案への参加について明言しなかった。、、、バイデン米大統領とドイツのメルケル首相は2021年7月15日にもホワイトハウスで会談しているが、メルケル氏は共同会見で「中国が多くの分野で競争相手だとの共通認識を得た。貿易は公平な競争の場を前提とする必要がある」と、やはり曖昧に述べていた。参考:対中ロで連携と米欧同盟立て直し バイデン氏、ドイツ首相と一致
在中国のドイツ大使館は2021年9月6日、8月24日に赴任したばかりのヘッカー Jan Hecker駐中国大使(54)が急死したと発表した。ドイツメディアは、ヘッカー氏の死去によってメルケル首相の対中宥和政策は頓挫したとの見方を示した。ヘッカー氏の死因は特定されていない。
メルケル氏が首相に就任してから、中国当局との友好関係を維持してきた。近年、ドイツの国民だけでなく、多くの専門家や政治家の中国共産党政権に対するイメージが悪化した。メルケル首相の対中政策はこうした国民の意見を反映していないと言われる中、「首相の外交顧問であるヘッカー氏がこの路線を維持していたのだろう」と指摘する声がある。
デア・シュピーゲル誌によると、ドイツ政府の高官の中で、ヘッカー氏のようにメルケル首相の外交政策に多大な影響力を持つ人は他にいないという。同誌は、最側近のヘッカー氏を駐中国大使に任命したことは、メルケル首相が離任前の重要な人事決定だったとの見解を示した。
首相は自身が政権から離れても、自らの対中政策がある程度継続されることを望んでいる。しかし、ヘッカー氏の急死で、首相の計画は水の泡になった。メルケル首相は今年秋に退任すると表明した。国内では、次期政権は中国当局に対してより厳しい態度を取るとの見方が広がっている。
ドイツ総選挙は9月26日。中道左派・社会民主党(SPD)の支持率が上昇し、メルケル首相率いる保守系与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)に対するリードを広げた。連立左派政権が誕生する可能性が高まっているというが、、?。 参照記事より抜粋、編集 参考:メルケル首相後継2候補 対中政策で真っ向対立 独総選挙3カ月前 参照記事

在中国のドイツ大使館は2021年9月6日、8月24日に赴任したばかりのヘッカー Jan Hecker駐中国大使(54)が急死したと発表した。ドイツメディアは、ヘッカー氏の死去によってメルケル首相の対中宥和政策は頓挫したとの見方を示した。ヘッカー氏の死因は特定されていない。

デア・シュピーゲル誌によると、ドイツ政府の高官の中で、ヘッカー氏のようにメルケル首相の外交政策に多大な影響力を持つ人は他にいないという。同誌は、最側近のヘッカー氏を駐中国大使に任命したことは、メルケル首相が離任前の重要な人事決定だったとの見解を示した。

