イスラム主義勢力タリバンによるアフガニスタンでの権力掌握に抗議し、国際社会に支援を求める人々が2021年8月21日、ロンドン市内で集会を開き、市内を行進した。多くの人々が「タリバンは人権を抑圧した過去から変わっていない」と訴え、国際社会に対し、タリバン主導で進むとみられる新政権を承認しないよう求めた。プラカードには「アフガン女性を守れ」「米国とNATO(北大西洋条約機構)は失敗した」「米国とNATOの手はアフガン人の血で染まっている」などのメッセージが書き込まれていた。
英メディアは参加者は数千人規模と報じている。「タリバンは平和をもたらさない」と掲げていたのはロンドン市内の自営業アタさん(24)。10歳当時に親と英国に移り住んだが、親族や友人は今も首都カブール市内に残る。やりとりを続けているが、「男たちは生活を支えるために外に出ているが、女性はタリバンを恐れて室内に隠れている。子どもも不安で公園で遊べなくなった」。参照記事 参考映像:タリバン支配の今後と米中対立【豊島晋作のテレ東ワールドポリティクス】(2021年8月25日)

反タリバンの拠点となったパンジシール州Panjshirには、抵抗を呼びかけたアフマド・マスード(Ahmad Massoud、Ahmad Massoud jr)氏の元に、旧政府軍兵士や部族民兵、元政府軍指揮官、元情報部高官らが集結し、The National Resistance Front (NRF:筆者訳 国民抵抗戦線)を結成したと報道されている。パンジシール渓谷Panjshir Valleyは、首都カブールKabulから約150キロの地域にある高地で、過去の歴史でも、19世紀の大英帝国軍も20世紀のソビエト軍も制圧できなかった地域として知られている。大
英帝国British Empireはここで三たび敗れ、その後衰退の道を辿った。旧ソ連も1979~89年に侵攻して敗北、2年後に「ソ連解体」となった。
渓谷を通るには一本の道路しかなく、地上の敵は両サイドの山地から攻撃を受けることになる。アフガンは別名「帝国の墓場:Graveyard of empires」とも呼ばれるが、それは古代ギリシャ、モンゴル帝国、ムガル帝国、大英帝国、ソ連、そして米国はいずれも同地域の紛争に介入したが、最終的に失敗したことから名付けられた。そのアフガンを引き込もうと、中国は距離を詰めている。
右は
NRFの旗 英文記事 英文記事 参照記事 英文記事 英文記事 英文記事 映像:反タリバンで戦闘が始まったパンジシール州からの映像:In Videos:
Fighting Began In Afghanistan’s Panjshir NRFの攻撃 過去ブログ:2021年8月「自国は自分で守る」決意の台湾と反タリバン紛争勃発か?
現地25日、タリバン代表とNRFがパンジシール渓谷Panjshir Valleyで交渉を行ったと報道された。交渉内容は不明。この前日、タリバンは隣接するバダフシャーン州province of Badakhshanからパンジシール州に攻め込んだが、多大な損失を出して敗退したとNRF側が語った。英文記事
2021年8月28日:現地27日、米軍、アフガン人や各国スタッフの避難が続くカブール空港Kabul airport(Hamid Karzai International Airport)の外れで、少なくても2回の爆発(1回目Abby Gate近く、数分後Baron Hotel近く)が確認された。現在空港へは、各国からの救援機や自衛隊機が離発着している。英文記事では、米国市民の負傷者が出たと報道された。アルジャジーラは、少なくても60人が死亡し、IS(ホラソン州のイスラム国:ISIS Khorasan Province :ISKP:Islamic State Khorasan、IS-KP、ISIS-KP)による自爆テロだと断定し、過激派組織「イスラム国」(IS)の支部組織が同日、SNS上で犯行を認める声明を出し、声明で「米兵や彼らに協力した通訳やスパイどもの集団に、爆弾を仕掛けた車を突入させた。米兵20人を含む160人以上が死傷した。我々は今後も戦いを続ける」と主張していると報道された。死亡者は少なくても73人と報じた記事もある。アフガニスタンの保健担当相は米CNNの取材に対し、爆発で少なくとも60人が死亡し、140人が負傷したと語った。 英文記事 参照記事
また別記事では、米海兵隊員ら12人を含む米国籍13人が死亡し、少なくても18人が負傷し、米軍にとって最近十年で最悪の事態だと報じられた。
自爆前には、ISと警備兵との間で銃撃戦が起き、空港入り口ゲート付近や近くのホテルには、空港からの脱出を待つアフガン人や米、英国人ら約5千人が集まっていたと言う。これまでにISから、幾度か攻撃に関する警告の在った事が確認されている。現在、約5200人の米兵が空港警備に就いている。すでにバイデン大統領は、報復を誓うとの声明を出した。記録映像 ニュース映像 ニュース映像 英文記事 英文記事 英文記事 英文記事 映像記事 過去ブログ:2021年5月アフガンに米軍協力者殺害とIS流入の危機とシリア、イラクのIS 2020年12月アフガンでジャーナリスト、メディア関係者の暗殺相次ぐ IS? 11月アフガンでISが大学で自爆と銃乱射 学生22人死亡
コメント
一方で、退避者は空港に行けず。


マスード息子側から一時停戦の話があり、合意したと。そうだろうな。きっとどこからも色よい返事が無いのだろう。国外退避で精一杯。日本は今日が勝負か。